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2020/04/10 13:40
時間を忘れて何かに没頭した経験はありますか?
「フロー状態に入る」、「ゾーンに入る」など言います。
時間や空間の感覚がなくなり、自分自身さえも
忘れてしまうほどに深く集中している、没頭する精神状態。
川の流れに身を委ね意識するしないに関わらず
対象物やその世界にどっぷりと浸かり、のめりこんでいる。
生産性が高まり、最終的にはより楽しく、幸せな生活を
送ることにも繋がっている。
神経化学的には、脳は大量の脳内麻薬エンドルフィンを放出し、
またノルエピネフリン、ドーパミン、アナンダミド、
およびセロトニンなど
幸せを感じる幸せホルモンがドクドクと分泌されます。
これらがパフォーマンスを向上させ、楽しくなり、
創造性に大きな武器になります。
フロー状態は創造性の向上、生産性の向上、学習の加速、
恐怖を克服する能力、運動能力の向上、睡眠の改善、
幸福感の向上など、無数のメリットを得ることができます。
ゾーンに入るには、対象物が簡単すぎてもすぐに飽きてしまい、
明らかに難しすぎてもストレスを感じて克服できずに、
辞めてしまうからダメで、自分のスキルとのバランスもけっこう重要。
難しいけどなんとか頑張れば達成できそうっていうくらいが
一番ゾーンに入りやすく、潜在能力が発揮され、
心地が良く、また達成した際の達成感や
自信も更に向上すると言われています。
Mihaly Csikszentmihalyi史による
「FLOW」という著作の中で、
最高の瞬間は、テレビを見たり、リラックスしている時間ではなく、
自発的な努力で、困難で価値のある何かに立ち向かい、
それを達成するために、限界までやる時だと述べています。
スキルを限界まで押し上げてくれることってな感じかな。
つまり最も楽しい瞬間は、むしろ挑戦と苦痛に満ちた瞬間のようです。
目標を達成するために、効率的にゾーン状態を
コントロールできるようになれば、
そりゃかなり強いですよね。
入り込む、没頭する、ゾーン状態に
持っていきやすくするためには、
まずは環境を整えていきましょう。
1)エネルギーを適度に補充
お腹いっぱいで、満足しきっている状態では眠気も相まって
中々集中するモードに入るのは難しい。
でも空腹すぎて、消耗している状態も脳や身体に
エネルギーが回らずに集中ができなくなる。
食べても食べなくもどっちでもいい状態、
少しすいているくらいの状態にしておく。
緑茶やナッツ類が集中力を高めてくれるので
あればなおよし。
2014年のスイスのバーゼル大学では
緑茶抽出物は、作業記憶処理中の前頭前野の
接続性を向上させるという研究結果があります。
またナッツ類(アーモンド、カシューナッツ、
ピーナッツ、ピーカンナッツ、ピスタチオ、クルミ)には
集中力が高く、インスピレーションやひらめき、
学習などに関連する脳波が高くなるとの研究も出ています。
他にも下記などがおすすめです。
■集中力を高める8つの食品
エナジードリンクやコーヒーは
短期的には活力をあげてくれますが、
徐々に脳がクラッシュを起こし、せっかく入った
フロー状態も直ぐに抜け出てしまいます。
エンジン消耗が尽きるのも早く、切れると
疲労感やイライラが積もってきます。
2)気が散るものから距離を置く
ゾーンに入るためには、1つのことに集中できるよう、
気が散ってしまうものをなるべく遠ざけるようにすること。
ノイズキャンセラーヘッドフォンを着用したり、
スマホはマナーモードや通知OFF設定に。
またデスク上に置きっぱなしになってる物や書類の山などは、
ひとまずは大きな箱に入れておくなどしてスペースを作成するなど。
3)時間を区切る
「ポモドーロ・テクニック」という時間管理術が有名で、
メンタリストのDaigoさんも薦めていますよね。
タイマーを使い、25分(または妥当な時間)に設定し、
その時間に1つのタスクのみを処理します。
タイマーが切れたら、短い休憩(通常5分間)を
自由に取ること。
・25分間隔ごとにタスクを1つだけ割り当てます。
この間タスクを切り替えない。
・休憩をスキップしないで必ずとる
・休憩中にメールをチェックしない
25分の間は、タスクの中断や緊急事態を
受け入れないようにし、目前のことをやりきることに
意識とエネルギーを注ぐこと。
タイマーが切れたときに、いかに没頭していたかも
わかり「結構、集中できたかも」と自信や充実感も沸いてきます。
4)瞑想をする
マインドフルネス(今、この瞬間を大切にし、受け入れて、抗わず、
とらわれない、自身の精神状態に深く意識を向けること)と
「ゾーンに入る」状態は非常に近しい。
散漫になった意識、モヤモヤした脳、
瞑想でこれらをクリアにして鎮静させる。
そして呼吸という1点のことに集中できるようになります。
更に定期的な練習で強化されていきます。
瞑想中どうしてもあれこれ考えてしまう人は
呼吸のカウントにだけ意識を向けてみること。
フラフラとはじめのうちは考えてしまいますが
そうなったらまた呼吸のカウントに戻りましょう。
これをひたすら繰り返していきます。
気を散らさず、集中するということ、
長期的な目標を達成するため、一瞬一瞬に焦点を当てていく
コツが得られようになってきます。
瞑想は創造性を高めてくれ、
そしてストレスや不安を抑え、永続的な幸福感を高めてくれます。
静かな場所に座って、目を閉じる。
思い浮かぶ思考、映像についてあれこれ判断せず、
意味付けせず、追求せず、ただ思考を通り過ぎていくだけ。
冷静に。
お腹の奥深くまで空気を吸い込み、
ゆっくりと息を吐きます。
呼吸で体を満たし、ネガティブな負の毒素とともに吐き、
体はプラスのエネルギーを溜め込む感覚に焦点を合わせます。
毎日5分間の瞑想から始めてみましょう。
アメリカ海軍の特殊部隊である
Navy SEALsにも採用されているという、
メンタルバランスを落ち着かせ、
ストレスがかかったときに、冷静な思考を取り戻すのに
役立つる呼吸法「Box Breathing」です。
別名「Tactical Breathing(戦術的呼吸)」とも呼ばれてます。
1:4秒間吸気します(下記サイトで円が拡大するのに合わせて)
2:肺を4秒間完全に保ちます(円が拡大したまま)
3:4秒間息を吐きます(円が縮小に合わせて)
4:肺が空の状態で4秒間保持します(円が収縮するため)
一度、まずはゾーンに入るためには
事前に環境を整えておくことが大事です。
これらを整え、深いゾーンに入ることができれば、
仕事に集中、より質の高い仕事で、より高い成果につながり、
ストレス、心配、不安感など不要で、
前向きで充実した気持へと導いてくれます。