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2020/04/17 11:31
「身体がずっとだるい・・・」
「うつなのかな・・・」
「気分の落ち込みがひどい・・・」
「やる気がまったく起きない」
こんなうつ状態に似た症状、
慢性的になっていませんか?
それ、副腎が弱っているのかも。
副腎とは腎臓の上にある、小さな三日月形の臓器です。
この小さな臓器身体を動かすこと、
エネルギーを出すこと、メンタルの燃料として
めちゃくちゃ重要な臓器なんです。
コルチゾール、アルドステロン、DHEA、
アンドロゲンステロイド、アドレナリン、
ノルアドレナリンなどのホルモンは全て
副腎から分泌されるから。
これらのホルモンは、体のストレス反応、
免疫状態、睡眠パターン、気分のムラに
ダイレクトに影響を与えます。
副腎は、免疫システム、血圧、
心血管活動から血糖値の調整、代謝に至るまで、
全身の機能が正常に働く為に助けてくれる役割がある
司令塔みたいなもの。めっちゃ大事。
身体の臓器に優劣はないけど、
脳や心臓と同じレベルなイメージ。
また例えば副腎からは緊張、不安、心配など
ストレスがかかるとコルチゾールという
別名ストレスホルモンというホルモンが分泌される。
これは自体は身体を守る防御反応として
機能する。つまりストレスレベル、エネルギーレベルを
調整してくれている。
このホルモンは少なすぎても、多すぎてもダメで、
慢性的にストレス負荷がかかると、副腎さんは
「敵が侵入した!主人を守れ!」と優秀な
警備会社を営む社長のように、ホルモンという部隊へ指示を出す。
その指示されたホルモン部隊は
身体をストレスから守るよう戦ってくれる。
でも、それ以上に強い負荷がかかったり、
多くのストレスが侵入してくると、
警備会社の社長さんも、四六時中、不眠不休で
一緒に部下達と戦って指示を出してくれている。
でも敵が多すぎると、そのうち警備部隊に
指示を出してくれている社長さんである副腎さんも
体力が限界になり、追っつかなくなって、
「あっ、もう駄目だ」と諦める。
ストレスをガードする為に
これらホルモンを出そう、出そうと必死になって、
私達主人を守るよう頑張ってくれる。
副腎は常に休まることなくずっと
稼働してしまうことになる。
ストレス過多という状態は体内では、
まるでブラック企業のような状態に
なっていると思ってもいい。
副腎が疲労すると、エネルギーレベルが低くなり、
免疫システムが弱まり、ストレスに順応できなくなり、
身体が疲労してしまう。
つまり警備が不在になる。
たとえその場にいてくれたとしても
地に這いつくばっているような、働きすぎて限界にきていて、
とてもじゃないが、今から無数の敵と戦える状態ではない。
「ひょっとしてうつかも?」と思う際は、この副腎が
疲労しきっている時が多々ある。
副腎疲労は他にも、睡眠障害、頻繁な排尿、体重増加、
気分のむら、うつ病、不安、脳のモヤモヤ、
自己免疫の低下などの問題と関わっています。
ストレス管理を上手にすることは、
副腎からの異常なホルモン分泌によって
引き起こされるダメージを
食い止めることができる。
そこで、メンタルストレスを和らげ、
健康な副腎をサポートしてくれるものを
下記にまとめてみた。
1)アダプトゲンの摂取
アダプトゲンとは、脳、神経、メンタル、免疫、
ホルモンといった部分をメインにアプローチしてくれ、
それらを強壮または鎮静してくれ、バランスをとり、
回復を早めてくれるハーブとキノコの総称です。
どういったものがアダプトゲンに分類されているのかは、
具体的に下記にまとめています。
これらアダプトゲン成分は、集中力や記憶力、
メンタルが高揚しているときは鎮めてくれ、
また落ち込んでいる時は活性化させてくれる。
つまりメンタルバランスを健康にして
副腎にとっても働きやすい環境にしてくれる。
先程、高負荷のストレス下による
副腎の過労状態をブラック企業に例えましたが、
このアダプトゲン成分の摂取は、
いわば働き方改革をしてくれているようなもの。
アダプトゲンはまた身体の体内時計をサポートしてくれ、
より安らかな睡眠を促進するのに役立ちます。
・アシュワガンダ
アーユルヴェーダ医学でも最も重要なハーブの1つです。
うつ病や不安の症状を軽減し、抗疲労、抗ストレス効果がある
アダプトゲンハーブ。
アシュワガンダがコルチゾールレベルを下げるのに
役立ことが示されています。
・ホーリーバジル(トゥルシー)
インドのアーユルヴェーダ医学では
「不老不死の霊薬」「ハーブの女王」とされている
メディカルハーブで精神安定作用が高くアダプトゲンとしても
分類されています。
コルチゾールを抑制する効果があり、
ストレスに強く、不安や緊張をほぐしてくれ、
メンタルも爽快、免疫をサポート。抗酸化作用による美肌効果も。
副腎の健康と身体とメンタルのバランスを整えて
サポートしてくれます。
・五味子(ゴミシ)
五味氏、海外ではシサンドラと言います。伝統的に
漢方としても利用されており、
アダプトゲンとして分類されています。
抗疲労、抗ストレス、ストレス軽減、モチベ向上、集中力向上など。
2)ホスファチジルセリン
細胞というのはリン脂質という脂質で
形作られています。
そしてリン脂質には
ホスファチジルセリンって成分が
約20%くらい含まれています。
このホスファチジルセリンは、中でも特に
脳に多く存在し、思考や記憶の健康維持に
関わる重要な役割を果たしていると考えられています。
脳や神経へうまく指令がいくように
シグナルの送受信がしっかりと行われ、
ストレス、疲労に効果があり、メンタルバランスを
整えてくれる。
運動後のコルチゾールレベルの調整とバランス調整に特に優れていることを示しています。
3)マグネシウム
マグネシウムは脳と体内のエネルギー、ガソリンのようものです。
人が生きていくのに必要な機能(脳、神経の健康とメンタル安定、
心臓リズム、体温調整、筋肉収縮、細胞促進)全て
マグネシウムがこれらを適切に、そして安定して
稼働できるよにサポートしてくれています。
この大切なマグネシウムはストレスが襲いかかると、
ストレスから身を守ってくれる。
ボディーガードのようなもの。
ただ過剰なストレスはマグネシウムをどんどん消費され
減っていき、枯渇します。
あと年齢とともに減っていきます。
マグネシウム不足は、脳疲労、ストレス、
イライラ、些細な事でキレやすくなり、うつ病、
不安感の増大、疲労が中々取れなくいつも疲れている、
メンタルバランスの乱れ、注意力散漫、
集中力低下、モチベ低下に絡んでいます。
マグネシウムの欠乏症は副腎機能不全とも関与しています。
体内で合成できないため、食べ物などから
取り込まなければなりません。
そこで手軽に摂取できるリストを下記にまとめていますので
参考にしてみてください。
■マグネシウムの減少はパフォーマンスも減少する
4)チロシン
注意力、集中力を高める必須アミノ酸。
副腎では、チロシンから、カテコールアミン(アドレナリン、
ノルアドレナリン、ドーパミン)と呼ばれるホルモンを
合成して分泌している、いわば「やる気の元」になる栄養素。
これら脳内ホルモンの生産に不可欠な成分で
副腎の働きを高めることで疲労回復する働きもある。
ストレスに対する体の反応をサポートします。
これが不足するとイライラ、ストレスが溜まり、
不安と緊張、気分のアップダウン差が激しく、倦怠感や
モチベなどメンタルバランスが乱れていく。
体内で生成することができないため、
食事から摂取する必要があります。
ほとんどの魚、鶏肉、アーモンド、バナナ、
アボカド、卵、種子、牛乳、ヨーグルト(過剰な乳製品は
ニキビのもとになるから摂取量は十分気を付けて)に含まれます。
5)ビタミンD
ビタミンDはメンタルバランスと密接に絡んでいます。
うつ病患者ではこのビタミンDの不足が見られており、
うつ病のリスクが1.3倍上がるというデータもあるほど。
このビタミンDという栄養素は日光浴をすること、
つまり太陽に浴びてさえいれば手軽に
体内で生産してくれる。
けど30分以上浴びないといけないから
シミやシワやお肌へのダメージが気になる。
摂取できる食べ物もかなり
絞られていて、野菜からは摂れない。
魚かキノコしかそもそも持ってない。
キノコは食べる前に15分ほど日光に当てて
あげるとビタミンDのレベルが
約8倍に上がるからおすすめ。
このビタミンDの不足は、コルチゾールと
アルドステロンの過剰生産と関連しています。
いかがでしたか?
メンタルバランスが乱れている、
疲労感、倦怠感が半端ない、
まったくやる気のエンジンがかからない、
あれ?うつかも?という場合は
これら意識してみてはいかがでしょうか。