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2020/04/28 13:13
身心のバランスを乱し、壊していくストレス。
でも、人間という生き物はこのストレスを
敏感に感じとることができる生き物だから
こそ生き残ってきた。
狩りをする時などは動物と対峙しなければならず、
就寝中も動物に襲われないよう備えておく必要があり、
また夏や冬など過酷な気温、明日は獲物を捕れるのだろか、
この先本当に生きていけるのだろうかという
計り知れない不安の中、
私たち人間の先祖は生き抜いてきた。
人間にはストレス感知力が他の動物よりも
優れていて、もうDNAで組み込まれている。
だからストレスを感じて
しまうのはこれはもう仕方がないこと。
このストレスを過度に溜め込むこと、
例えば無用な心配事や起こるか分からない未来の事に
延々と悩んでしまったりなどは、
やはり身心のバランスを狂わせてしまう。
しかし、ストレスは全部が全部が悪というと
そうではないということだ。
適度なストレスはパフォーマンスを
向上させることができることが分かっている。
ストレスは神経がすり減り、身心が疲弊し、食事も
喉に通らないようになってしまうのは本末転倒。
ただ調度よいくらいのストレスになるよう自在に
コントロールできる環境ならばいいが、
みんながみんなそうではない。
また感じ方も個人差がある。
過度な重圧を感じた時、その感じ方を
少し和らげてあげたり、体内から減らしてあげたりなど、
ストレスレベルを下げる方法や
ストレス管理の方法はネット上でも
たくさん出ているのでそれらは他に委ねるとして、
ストレス管理がうまくない人は下記にまとめてあります。
不安を取り除く為の8つの摂取リスト
無用なストレスを溜めないようにする8つのリスト
また、近年ではアダプトゲンという概念が特に
ハリウッドセレブやLAやNYのヘルストレンドに
敏感な女性達の間で注目されています。
イライラ、ストレス、不安、緊張、トラウマ、
メンタルバランスの歪み、脳の疲労、睡眠不足、
自律神経、免疫弱体などに鎮静や強壮させる
効果があるメディカルハーブ、メディカルきのこ、
根、などの総称です。
アダプトゲンとはどんな食品からとれるのかは
下記にまとめてあります。
アダプトゲンって何?
慢性的なストレス、または苦痛に感じるストレスは
身体とメンタル面にとって有害なので、適度な負荷になるよう
できるだけ下げていけるよう自分なりにあーでもない、こーでもないと
色々と工夫し改善していくこと。
少量の適度なストレスは、いくつかのメリットがあるので
下記まとめてみた。
1)脳のパフォーマンスの改善
研究カリフォルニアバークレーの大学では、
適度なストレスが脳を覚醒させて、
認知能力を向上させることがわかりました。
ストレスは、被験者の幹細胞に脳をよりよく機能させる
新しい神経細胞を形成させました。
仕事に締切や目標を掲げて、頑張れば
達成できるかもしれないという
状況は生産性と創造性が高まります。
2)病気を予防
怪我や脅威から守る身体の自然な生体システムとして
ストレスがかかれば身心の戦闘体制の
スイッチがオンされる。
スタンフォード大学の研究で、
適度なストレスによって、体の免疫システムを
高めるインターロイキンという
タンパク質の生産を刺激して、
病気と戦うのを助けることを示しました。
3)ストレス耐性がつく
幾多の試練を乗り越えたきた身心は、
それ相応のストレス耐性と対処の仕方が
身についている。いい意味で麻痺してくる。
なので今のストレスも、「あの時に比べればラクだった」と
思える日が必ずやってくる。
ワシントン大学の医学部の精神医学と
行動科学の教授であるピーターヴィタリアーノ氏は
「回復力と自信が高まるにつれ、人々は脅威を感じなくなり、
状況をよりうまくコントロールできるようになる」とのこと。
4)記憶の改善
適度なストレスは、脳の海馬を刺激、
脳の一部の幹細胞が成長を促進する。
海馬はストレス反応に関与していて
学習と記憶にとっても非常に重要な脳の部位です。
5)集中力を高め、学習を向上させる
ストレスは集中力を高め、
学習を向上させてくれます。
Psychoneuroendocrinologyで発表された2013年の
研究によると 「中程度のレベルのストレスは
モチベーションを高めることができる」と示唆
いかがでしたか?
これまで人間というのは、ギリギリな状況の中、
いかなる試練を幾度なく乗り越え、
生き抜いてきた立派な生き物であり、
人間で生まれてきたこと自体が
既にものすごい恵まれていて、優勢で、
凄いことでラッキーすぎること。
凄いポテンシャルを持っている人間に
備わっているストレス感知センサーを
うまく利用していけば、
どんな難局も乗り越えていけるのでは。