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2020/07/22 14:00
明日から連休ですね。
コロナの影響で外出を自粛する人も多いのでは。
(23(木)、24(金)はブログは更新します)
さて、話しは変わって、
このブログでも度々出てくる
「コルチゾール」というホルモン。
別名でストレスホルモンと呼ばれています。
今日はこのコルチゾールについて。
コルチゾールというホルモンは、
身体がストレスを受けると
副腎という場所から分泌されます。
それによって、血糖値が上がり、血圧が上昇し、
心臓鼓動が早くなり、血流が増加し、脈が速くなる、
筋肉にググっと力が入ります。
このような状態になり、戦闘・逃避作用という状態になります。
この状態というのは元々は、私達の祖先より、
敵や獲物に出合った瞬間にすばやく
戦闘するか?それとも逃避しようか?という態勢を
とるために備わっているもの。
どちらにしろ戦闘体制に入っている状態に
変わりはないんです。
そして、他にもコルチゾールというのは
・血圧の調節
・血糖値のバランスをとる
・炎症に影響を与える
・エネルギーレベルの調整
・心臓系機能への貢献
・睡眠覚醒サイクルの制御を支援
これらの機能があります。
これらコルチゾールの機能、反応というのは
ストレスに対しての防御反応であり、
身体の通常営業です。
こうやってストレス負荷から身体、脳、臓器を
守ってくれているんです。
しかし通常、人間の身体は、過剰に分泌されていると
「出しすぎ!」とコルチゾールの分泌を
調整してくれる機能を持っています。
コルチゾールがストレス反応の司令塔である脳下垂体に
「ちょっ!!今、私、出しすぎて興奮しちゃってるわw
だからなんとかもうちょい抑えてくんない?」と
信号を出す。
HPA軸(視床下部ー下垂体ー副腎)が
活性化しちゃっているのを鎮める。
元はコルチゾールの分泌はストレス負荷によって
このHPA軸が活性化してしまっている状況。
それをコルチさんは自分自身で、
「やっべ、出しすぎちゃった、テヘペロ」という状況。
それで高まりすぎたHPA軸を鎮静化させる。
こういう状態がストレスが起きた時の状況です。
でも、過剰分泌が当たり前になり、
慢性的にストレス負荷がかかっているとどうなるかというと、
ずっと副腎が刺激されて四六時中コルチゾールが
出っぱなしになる。
今までならテヘペロっていう状況で
HPA軸を鎮静化できていたけど、
今度は慢性化したストレスによって麻痺した状態になり、
軸が強烈に活性化してしまい、もうこのテヘペロ作戦が通じなくなる。
コルチゾールを軽減するブレーキが
効かなくなる、反応が鈍くなっているんです。
だから副腎も刺激受けっぱなしの
コルチゾール出っぱなし状態ってこと。
このようにストレスが慢性化してしまうと、
上記のような症状が出てくるようになります。
またメラトニンとコルチゾールは
一緒になってHPA軸内で働き、睡眠と覚醒を調節します。
だから、コルチゾールと睡眠は深く関係しているんです。
もしストレスが慢性化してしまい、
コルチゾールの分泌が過剰で四六時中出ているような
状況になると、
・高血圧、糖尿病、心臓病などの慢性疾患
・体重増加(食欲を刺激することと、より積極的に脂肪を蓄積するように体に働きかけることの両方による)
・極度の倦怠感と疲労感
・脳霧(何しようとしてたんだっけ?脳霧を取り去る7つのリスト)の発生により記憶力、暗記力、集中力、モチベが低下
・免疫系への妥協、炎症の増加、病気、疾患、その他の加齢による影響に対する脆弱性
・消化の問題
・うつ病や不安症などの気分障害
・睡眠障害
このような状態になってしまいます。
コルチゾールって24時間の中で
バイオリズムっていうのがあります。
コルチゾールレベルは朝が最も高くなります(午前9時頃)。
夜は夜間、就寝直前が最も低くなります。
そして、夜間の後半から、徐々に上昇し始めてきます。
そして起床し、9時頃にピークを迎えます。
そこから、コルチゾールは1日を通して
徐々に低下していき、寝る時や真夜中で
最低レベルになります。
このようにリズムがあります。
睡眠と覚醒のサイクルで重要な役割を果たします。
朝の覚醒を刺激してくれ、徐々にコルチさん自身は
低下していきつつ、睡眠ホルモンである
メラトニンが上昇するのを許可する感じ。
1日の覚醒と睡眠にモロ影響する。
実際に睡眠不足とコルチゾール増加との関係は
色々な論文でも示唆されています。
またコルチゾールのレベルが高いと、
肥満、うつ病、不安神経症、ストレス関連での
メンタルバランスの乱れが
関連していることも分かっています。
事実うつ病患者の血液中を調べると
コルチゾールレベルが上昇していて、抗うつ剤で
コルチゾールレベルが正常値になることが分かっています。
ストレス、睡眠、メンタルがこのように
繋がっている。
結局のところ、ストレス管理に行きつきます。
これを管理しないで、良い睡眠を行うことは
かなりハードですし、
管理したらぐっすり眠れるしメンタルも
整って、最高のパフォーマンスを発揮できるってことよね。
今日はこんなところで。