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2020/08/14 14:00



夜中、何気なくスマホを見ていて、
止まらなくなってしまったことありませんか?

どんどん枝葉のように関連ニュースや動画を
クリック。またTiktok、インスタ、ツイッター、Facebookなど
ソーシャルメディアをどんどんスクロールし続けてしまう。

今日は「ドゥームスクロール」について。

ドゥームスクロールまたはドゥームサーフィンとは、

悲しみ、失望、憂鬱である悪いニュース、
ネガティブな情報をサーフィン、スクロールし続け、
深みにはまり、抜け出せなくなり、メンタルバランスが
崩れてしまうことで使用されるアメリカで
生まれた新しい単語です。

これはコロナウィルスにより自粛を余儀なくされ、
スマホの閲覧が大幅に増えてしまい、毎日のように
流れるウイルスの情報、死亡者数、世界の感染状況、
失業率、倒産、死亡者の家族状況、そこにプラスして
黒人への人種差別やデモのニュースなど。
こういう状況下で生まれた単語です。

人々はこれらネガティブな情報を
いやおうでも浴びてしまう。

私も以前、このコロナは何が真実?
感染の原因は?薬はどこの会社が開発している?
世界はどうなる?いつ終わる?誰が感染した?と
やっきになって調べていました。

こういったことを調べていても、個人の私達が
対策できることはせいぜい手洗い、うがい、マスク、距離をとるくらい。
それまでに経由した様々なネガティブな情報・・・

そう、答えの出ないネガティブな情報に
迷い込んでしまい、結果的に絶望しました(笑)

また2年ほど前、風邪が引き金になり、
咳が止まらなくなったことがありました。
しかも風邪は治っているのに、
咳だけがずっと止まらない。

夜中になったらいつも咳が出る。肺も苦しいし、
咳しすぎてあばらも激痛に。
おかしいなーとすぐに病院へ行けばいいものの、
ネットで調べてしまったのが最後。

調べても調べても答えは出ない、これかな?って
該当に近いものがあるけど当然素人で確証もない。

そして調べれば調べるほど、不安を煽るような事ばかりが
書かれている。
そしてとあるサイトの1文に「痒み・・・癌・・・」
という文字が。

収集した結果、大丈夫そうだなって判断できる
何十というサイトよりも
たった1文、数文字のせいで、
どんどん心配になってきました。

しかも寝る前、寝ころびながらスマホで
情報収集しちゃってたので、その夜は心配に
なって寝れませんでした。

次の日すぐに病院へ行き、結果は咳喘息だったって
ことがありました(汗)

人間の脳というのは、ネガティブな面に
フォーカスするように元来設計されているため、
不安感が出ると実際よりも事を大きく考え、
またひどく考えてしまう傾向があります。

またネガティブな面、悪い面、裏の面に
アンテナが勝手に立つようになっています。

私達の先祖は生存戦略として危険を素早く察知し、
ネガティブ、反省、分析、そして知恵を付けて
生き残ってきました。

そう、ネガティブ面をクローズアップしてしまうのは、
人間の性であり、生存本能でもあります。

また人間は、ネガティブな情報、悪い情報、裏の情報など
知りたがり、見たがり、不明瞭なものに対して
答えを得たいという強い欲求があり、また
答えを得ることで気分が良くなると思い込んでいます。

そしてみんな自分はネガティブな情報でも
感情をしっかりとコントロールできると疑いません。
その為、ついついネガティブな情報を
どんどんサーフィンしてしまいます。

しかし、ドゥームスクロールをし続けることで
答えの出ない迷路に入りこみ、
結局は、不安や憂鬱感、孤立感を感じる人が多く、
メンタルバランスに大きな影響が出てしまうということで
世界中で今問題になっている。

やめとけばいいのに、どんどん見てしまう。
やめられない。答えがほしい。

そして記事内のたった1文で、
自分にとって都合の悪いことや不安な記述があった場合、
その1文に悲しく、不安になってしまうことも多々ある。

人間の脳は否定的な事にフォーカスしてしまい、
脳内で拡大されてしまうシステムを
構造上、持っているから。

コロナ自粛により、コロナ関連のネガティブニュースが
引き金となり、このドゥームスクロールが習慣化されて
しまっている人が増えているんだって。

コロナ関連以外のネガティブな情報でも
されてしまうようになり、それが習慣化して
しまっているケースも増えているんだってさ。

全国の学校がどうやって再開するのかの最新情報、
飲食店が今後どうしていくのかなどの苦労話しは、
今、あなたにとって本当に大事なことなのか。
ということ。

もちろん、お子さんがいる家庭なら、子供の学力の不安で
今後の再開情報は大事だし、飲食店関係者などなら苦労話しも
意味があると言える。
本当に大事かは個人の状況と立場によりけり。

その情報を得た後の気持ちを考えます。

その情報、知識を持つことは良いことで
自分にとって価値あり、利用できるものなのか?
それともあなたはさらにもっと不安で絶望的な
気持ちになってしまうのか?
もし後者なら、その習慣を変える必要があります。

スマホの使用時間を制限することを
習慣化すること。

1)ドゥームスクロールは夜中や寝る前に
起こる人が多いので、夜は寝る前、最低でも1時間前には
使用は禁止すること。



夜は不安、心配事、考え事、悩みなどに
一段とフォーカスしてしまいがちになる。



2)就寝する場所にはスマホを持ってこないようにする。
持ってきてもいいが、手の届く範囲には置かず、
絶対に使用しないようにすること。

スマホのアラームを使はずに、
百均で十分です。





3)情報収集する時間を決めておく。



何時から何時までは情報収集するなど時間を
あらかじめ決めておく。またスマホを確認する
時間と回数もあらかじめ決めておくこと。
午前10時と12時、午後は15時と18時の
1日4回までとか、20時以降は電源をオフするなど。


4)デジタルデトックス



毎週、毎月、決まった日時に、
そして時間を決めて行うようにする。
スマホから完全に距離をとると
再開後は不必要な情報を取得する意思がなくなる。
本当に自分にとって必要なもの、不要な物が絞られる。
どんどん不要なサイト、アプリ、メルマガ、広告、
プッシュ通知を削除でき、デジタル断捨離できる。


5)アプリを遠ざける



情報収集するアプリを深い階層、もしくは
HOME画面から遠い場所へ置くことで
簡単にアクセスできないようにする。



そして何より大事な事は、人間というのは
悪い情報、悲しい情報、ネガティブな情報を
見たがり、知りたがってしまうということ、
そして人間の脳というのは「問題や反省点にフォーカスする」
つまり、弱点を掴み、それを拡大してしまうということ。

そういうもんなんです。

情報取得することはいいこと。でもその解答を
得ることが本当にあなたにとっていいことなのかということ。

受け取り方、受け取った感じ方が問題で、
情報に罪はない。情報によって悲観、悲しみ、
不安感増大、悩み、自信を無くしたり、
イライラする必要は全くないってこと。

そうなるくらいなら、そしてメンタル崩すくらいなら
もうスマホを制限してしまい見ないようにすること。
立派なストレスマネージメントです。

ドゥームスクロール、くれぐれもご注意ください。

特に、もう既に現在進行形で、メンタルバランスが
良くない時、心配事や不安事を抱えている真っただ中にいる時は、
その解答を得たい、正解、光明が欲しいと
ついスマホで情報を深く追ってしまいます。

ネガティブニュース、ネガティブ情報を追わずに、
ネットサーフィンするのは避けた方がいいです。
不安感が増大してしまうからで、且つ
それにフォーカスしてしまう人間としての性があります。

ついトピック見てクリックしてしまうことが
あります。クリック誘導させるために
業者も必死だからです。
その結果、見たくなかった、知りたくなかった・・・
ってこと、がっかりすること、嫌な気持ちになること、
本当によくありますので。

たった1回のクリックで、メンタルが持っていかれる可能性が
あるくらいなら、情報を少し遠ざけたり、自分が絶対に
許容できる情報網だけは残しておくなど絞ったほうがいいです。


今日はこのへんで。おしまい。


Good virtues グッドバーチューズ