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2020/09/01 14:00
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/841914/blog/1af825d6eeb22efa8237ee2b67d16e90.png?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
コロナの影響によって、
世界中が不安になっている。
自分は感染しないか、したらどうなるのか、
本当に治るのか、後遺症はないのか、
この先の仕事はどうなるのか。
テレビや新聞を見れば、感染者数、死亡者数、
病床数、芸能人の感染情報、医療従事者の叫び・・・
そして、あらゆるイベント、集会、
遠出の自粛によるイライラ。将来や感染の不安、緊張。
神経過敏、自律神経やホルモンバランスの乱れなど。
今、メンタルヘルスの重要性が日に日に増してきています。
そんな中、近年で再び脚光を浴びてきているのが
イノシトールという炭水化物。
炭水化物というと加工されたネガティブな太る、
炭水化物ではなく、ポジティブで、良い炭水化物。
イノシトールはまたビタミンB群に分類され、
ビタミンB8とも言われています。
実際にはビタミンではありませんが
ビタミンのように機能作用があるから。
このイノシトールという成分は、植物や食品にも
含まれているアンチエイジング成分であり
人間にも、あらゆる細胞に含まれているんです。
イノシトールは主に小腸から吸収され、
すべての体の組織に分布していて、
脳、心臓や循環系、目の水晶体に最も高濃度です。
ビタミンB3に次いで、イノシトールは体内で2番目に
高い貯蔵量を持っています。
細胞成長促進に不可欠な成分であり、
有害なフリーラジカルによる細胞を錆び付かせて、
健康な細胞をくたびれさせ、免役力を低下させる
ことから守り、戦ってくれる
抗酸化特性を持っています。
イノシトールには下記のような症状に
効果的だと言われています。
[メンタル、神経、脳]
・不安
・うつ病
・双極性障害
・パニック障害
・強迫性障害(OCD)
・ADHD
[ダイエット]
・肥満、高コレステロール、体重増
・過食症
・糖尿病と糖尿病からくる神経障害
[その他]
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
・抜け毛
・皮膚炎や湿疹
1)気分および不安障害
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イノシトールは、「気分が良い」幸せホルモン
という別名のあるセロトニンとドーパミンの産生を
刺激することにより、うつ病、不安症、
その他の精神障害を改善すると考えられています。
臨床精神薬理学のジャーナルは
20人のミオイノシトールの効果を調べました。
4週間にわたってミオイノシトールを
18グラムの用量で毎日提供した後、
4週間にわたって、一般的に処方されている
精神薬であるLuvox(フルボキサミン)を
150 mgの用量で毎日投与しました。
ミオイノシトールを与えられなかった
個人のセットと比較すると、
実際にパニック発作を週に平均2.4回減らせました。
2001年イスラエル保健省メンタルヘルスセンターよる
「パニック障害の治療のための
イノシトール対フルボキサミンの二重盲検比較対照試験」より
別の小規模な研究では、1日あたり6グラムで
11人中9人のうつ病が改善したことが報告されています。
イノシトールは、脳内の情報を運ぶ、
神経伝達物質を作るプロセスに良い影響を与えてくれる。
それにより情報伝達が効率的に脳内で行われる。
脳内の通信網、インフラが整い、
情報がスムーズに張り巡る。
つまりこれらは健全で安定した脳、
メンタル、神経であり、パニック障害などの不安、
神経障害などを治療するのに有益とされています。
2)代謝障害
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イノシトールが高血圧、糖尿病、メタボの
発症原因である代謝障害をケアできることを
示唆する証拠があります。
2016年のパイロット研究に掲載された
the International Journal of Endocrinology
(内分泌学の国際ジャーナル)によると、
毎日、それらの抗糖尿病薬と一緒に
ミオイノシトールおよびD-キロイノシトールを
与えられた2型糖尿病患者の空腹時の血糖値の低下
(192.6ミリグラム/ dL→3か月後には160.9 mg / dLに低下)
それとヘモグロビンA1C(8.6%から7.7%)に低下した。
また妊娠糖尿病の女性を対象とした他の研究でも、
インスリン感受性と血糖コントロールに対する
イノシトールの利点が示されています。
2011年イタリアメッシーナメッシーナ大学による
「ミオイノシトール補給が妊娠糖尿病患者のインスリン抵抗性に及ぼす影響」より
他にもthe journal Menopauseに掲載された別の研究では、
イノシトールが閉経後の女性のメタボの治療に役立つ
可能性があることを示唆しています。研究によると、
イノシトールサプリメントの6か月に割り当てられた女性は、
プラセボ(偽薬)を提供した女性よりも
血圧とコレステロール値の大幅な改善を経験しました。
イノシトールはインスリンシグナル伝達に役割を果たし、
またインスリンに対する体の感受性を改善する可能性があります。
インスリンは血糖値を制御するために必要なホルモンです。
またイノシトールは脂肪分解作用があり、脂肪の分解を促進し、
脂肪の異常なまたは過剰な蓄積を防いでくれます。
3)女性の生殖能力
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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、
アンドロゲン(男性ホルモンの総称)レベルが
上昇している状況で、女性ホルモンである
エストロゲンの欠如し、
生殖ホルモンのバランスが乱れて
しまう状態です。
PCOSの女性は不妊リスクが高まってしまいます。
またPCOSは、アンドロゲンが高くなってしまうと、
インスリンが十分に働かなくなってしまい、
血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が
増えてしまう病気です。
筋肉や肝臓が血液中のブドウ糖を取り込まないため、
血液中にこの糖が浮遊して行き場のない、
シロップのような血の状態。
血糖値が下がらず、糖尿病の発病につながります。
PCOS患者の80%で体重増の傾向が示されており、
痩せるのが難しい体質になります。
これはホルモンの不均衡が原因であり、
インスリンの処理が困難になってしまうことによるもので
2型糖尿病、心臓病、肥満のリスクも急上昇します。
インスリン感受性の問題が、
PCOSの女性の生殖能力低下と不妊の原因の
1つである可能性があるってことで、
イノシトールはインスリン感受性を改善する
可能性があるため、潜在的な治療法として
研究されています。
25人のうち22人(88%)が治療中に少なくとも
1回の自発的月経周期を回復させ、そのうち18人(72%)が
追跡期間中に正常な排卵活動を維持しました。
合計10のシングルトン妊娠(患者の40%)が得られたと研究が示唆。
2007年イタリアのIRCCSサンラファエレ病院、
ヴィータサルート大学による研究
「多嚢胞性卵巣症候群患者における
ミオイノシトール:排卵誘発のための新しい方法」より
また、Endocrine Practiceで発表された研究では、
PCOSの女性20人に、プラセボ(偽薬)または
6グラムのD-キロイノシトールを
1日1回、6〜8週間投与。
結果は、D-キロイノシトールが、
高血圧や血中脂肪レベルの上昇など、
PCOSに関連するいくつかの異常の
治療に役立つことを明らかにしました。
さらに、テストステロンレベル(男性ホルモンとも
言われているが女性にもある)の上昇は、
プラセボを投与されたグループの0%と
比較して73%も減少しました。
イノシトールを摂取する方法として
サプリメントか食品があげられる。
・果物全般(特にマスクメロン、バナナは多い)
・豆
・穀物
・ナッツ
・レーズン
・オート麦
・柑橘系の果物(レモン以外)
・キャベツ
これらはミオイノシトールが特に豊富です。
果物や野菜を調理または冷凍すると、
それらのイノシトール含有量が減少します。
カフェインは、体内のイノシトール貯蔵を枯渇させ、
潜在的なイノシトール欠乏症を引き起こして
しまいますので注意が必要です。
コロナによって、色々とメンタルバランス、
ホルモンバランスが崩れてしまう。
またそれら乱れとストレスで色々なところに
ガタがきてしまう。
これはあなただけではなく、世界中で重大な
健康問題になっている。
このイノシトールが再び注目を集めてきているのも
納得ですね。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。