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2020/09/17 14:00
何か物事がうまくいかない時、
目指した目標が達成できなかった時、
思うように結果がでない時、なかなか実現できない時、
失敗してしまった時、何をやっても空振りの時、
人は自分の心を罵倒し、叱責し、痛めつけ、
自己肯定感を下げるよう自分の心に鞭(むち)をうちつける。
「はぁ~・・・私っていつも大事なところでミスしちゃう・・・
もー自分がいやになっちゃう・・・私、ほんと大丈夫かな・・・
心配になってきた、自信もなくなってきた、やばいよね・・・」
そう、「自己疑念」という感情がどんどん沸いてきて
著しく判断、パフォーマンスを低下させてしまう。
この自己疑念、自己不信というのは、
自分の能力に疑問が沸いてきて、自分の能力を
信じられなくなる。
自信が低下し、自己肯定感も低下し、
新しいことに挑戦する勇気や、ここぞという大勝負の時に
アクションがとれずに身動きがとれない状態になり、
成功のチャンスを逃したり、または妨害されてしまう。
不安や恐怖、失敗後のリスクが心を占めて、
過大になっていて膠着状態になり、
「成長」と「変化」することを制限し、
可能性を狭めてしまう。
積極性が無くなり、
自分で自分を信じきれない。
そこで、下記に自己疑念が沸いてきた
時の対策として、
1)ネガティビティバイアスを自認する
もともと、人間というのは、生まれた時から
脳が否定的な考えをするように、
プログラミングされています。
これを”ネガティビティバイアス”と呼ばれているのですが、
元々、私達の祖先が、物事を否定的に捉え、
最悪のシュミレーションをし、未来を予測して
考える能力を持っていたから、
毒や牙、攻撃力が人間の何倍もあるどう猛な生き物、
自分達より何倍も大きく、何倍もパワーもある動物から、
裸で竹やり1本で生き延びてこられたという経緯があり、
生きていくために、あらゆる物事をネガティブに
捉えることから考える、それは遺伝的に、
祖先の生存戦略として、そういう思考で
設計されている。
このネガティビティバイアスが
正しく稼働していないと大きなリスクを疑いなしに、
とることになり、ブレーキが効かない車と同じ。
戦略なきただの突っ込み状態になり、それでは
長きにわたって厳しい自然界では生存することは
できないし、今私達も生まれてはいません。
ネガティブにフォーカスする習性がある人間の脳。
そう、だから失敗した時や、
なかなか思うようにうまく行かない時、
例え上手くいったことが9割あったとしても、
悪い部分1割だけを実際以上に大きく
過剰に反応してしまい、フォーカスしすぎたり、
自分の能力に疑問を生じるような心になってしまうのは、
これは人間の生存戦略として、
当たり前のことなんだと認識すること。
認識することで、心に余裕を持たせてあげること。
そう、だから通常営業なんです。
仕方ないことなんです。
人間である以上は。
だからこの感情を無理に抑え込んだり、
心配や失敗の恐怖や不安感が増加してしまったり、
自信がなくなったり、自暴自棄になって全てを投げ出したり、
ましてや、自分を嫌いになったりする
必要はまったくないんです。
自己疑念するようになったらそれは通常営業です。
心を疲弊させ、自分を批判し、
否定的になる必要はこれっぽちもなく、
しっかりと認めてあげること。
抗うことなく、「そういうもんだよ」と
受け入れてあげること。
自己疑問は、真実で本来の、
私達の姿ではないんだということを認識すること。
自分の想像が勝手に大きくフォーカスして
作り上げているストーリーなだけ。
そして重要なのは、次に何をするか。本来の自分を
取り戻す為に、どうアクションを起こすかということ。
2)感情にラベルを付ける
自己疑念を起こす感情というのは、もちろん
通常営業だけど、その内なる声のトーンを落とし、
自己疑念によって傷つけられたり、自信をなくして
進めなくなったり、チャレンジを制御してしまったり、
自己肯定感が低下してしまうリスクを減らすことはできる。
それは、感情に名前をつけることです。
感情という目に見えない、
よく分からないものに名前を付けることで、
それは自分自身でコントロール可能なものであり、
その感情下にいる自分を客観的に
把握することができ、ネガティブな気分を
軽減できると研究結果で分かっています。
脳科学では「怒っている時は『怒り』、
悲しい時は、『悲しい』という名前という言葉を付けるなど
感情を言葉にすると、前頭前野が活性化され、
扁桃体の反応が低下させる」と研究は示唆。
2007年のカリフォルニア大学ロサンゼルス校
同時に色々な感情に支配されている場合は、
1日に数回、わけて自分でチェックインすること。
不安?イライラ?悲しい?怖い?
混乱していますか?
自分で感じている感情と戦うのではなく、
ラベルを付けることで、その感情を受け入れ、認めて
次に前進することを助けます。
3)過去に目を向ける
過去に困難を克服したり、
取り組んだ時のことを思い出してみること。
隙間時間やまとまった時間で
困難克服をメモ書きして棚卸しすること。
過去に対峙したピンチやどんなきつくて
辛い状況だったのか。それを乗り越えて今があるのだから、
その時超えられた能力を再度改めて思い出すことで
現状の障害のブレイクスルーになるきっかけや思考、
モチベが生まれる可能性がある。
4)他人と比較をしない
自分と他人を比較しない。
特にSNSのキラキラした投稿や近しい人物が
うまくいっていると、隣の芝生が青くみえてしまう状況が
起こりやすく、嫉みやそねみに繋がり、
自己疑念が簡単に表面化してしまいます。
他人との比較はやめ、自分自身を
比較すること。
ここまでの進んできた道のり、克服してきたもの、
レベルがあがったスキル、積み上げてきたものに
フォーカスします。自分の成長と自信を実感する為に。
これは過去の栄光にいつまでも
すがるというものではなく、次の未来へと
アクションを具体的に起こす為の1つの手段であり、
自尊心を高める為のポジティブな行動です。
他にも自分の長所と短所のリストを作成し、
現状の弱みと強みを把握し、
過去の上手くいっていた時の考え、
感情、似たような過去の出来事を調べ、
問題に関するさまざまな視点を書き留めることで、
解決策を見つけやすくなり、
5)小さく分解する
自己疑念、自信喪失な時は何もやる気が
起きなくなってしまう時もあります。
そこで、アクションを起こす場合は、
実行可能な最小に分解することで、
行動を起こしやすくなり、またその行動をとり、
解決や達成することによって、少しづつ自信と勇気を
高めていく方法がある。
この時、トヨタ式1%のカイゼンによる方法を
取り入れることで継続する力を養い、
モチベを向上させる方法も非常に役たちます。
勇気というのは目に見えません。
勇気のバロメーターや数字などあれば
判断できるのですが、そんなものはありません。
この勇気は遺伝ではありません。
全て後天的で筋肉と同じです。
勇気筋です。
つまり鍛えられるということ。
勇気筋を鍛え方は
新しいことに挑戦すること。
挑戦というと大きなことのように思はなくてもいい。
別に小さなことでもいい。
新しいことややったことないことを
選択するようにすること。
またそれを習慣化して、積み上げて、
継続することで自分に自信を回復させて勇気を
つけていくという方法もある。
勇気とは、自信があってのことで、
その自信の根拠が日々向上のために行っている
1%のカイゼンによる習慣や継続で強化される。
だから自己疑念や自信喪失の時は、
再度、自分を起動させるためにも、実行可能な最小に
分解し、立ち向かい、継続していくこと。
非常に小さな一歩を踏み出し、クリアする、
それでしっかりと自分を褒めたり、
小さなご褒美をあげること。
モチベーションを維持し、
楽しいものにできるよう工夫すること。
小さな達成とご褒美で、
人は脳からドーパミンがドクドク分泌されます。
「もっと、もっと」と欲しくなります。
動き続けることができて、小さくても
より大きな勝利を得ることができるようになってきます。
小さな階段を1段1段と上がっていき、積み上げていく。
行きたい場所に向かって一歩一歩動き始めます。
自分の胸に手を当て、既にうまくいっていることを想像し、
呼吸をしっかりと整えて、立ちむかうこと。
自分の能力を疑うことから、自己嫌悪や自信を喪失する必要
なんてまったくないということ。
6)いつでも方向転換可能
うまくいかない時、失敗したい時、全てが空回り、
何をやるにも空振りな時、絶望感と
自己疑念が表面化しやすい。
自分に大きな、過剰な期待を寄せないこと。
自分の現実とのギャップに嫌になる時がくるから。
そうじゃなく、計画は当初のようにうまくいかない時も
あるんだという認識と、心の余白を予め持っておくこと。
変に結果を期待しすぎないってこと。
でも、いつでも望むものに向かってコースを
修正することができるってことも覚えておくことで
絶望感を感じるリスクも減らせる。
寄り道した道中に新しい知識や経験を得ることができ、
それをフィードバックして、更に進む速度が早くなったり、
強化されたり、成功の角度が上がるって
ことだってあるから。
7)恐れに立ち向かうこと
自己疑念は挑戦してもどうせダメと感じてしまったり、
失敗の恐怖や不安、挑戦してもどうせダメ、
乗り越えられないという感覚を生み出します。
挫折すると、行動を続けても
意味がないと思われるかもしれません。
挫折というのは、成功のチャンスを取ることができる
すべての人に起こることです。
うまくいく場合もあれば、
うまくいかない場合だってある。
自己疑念が出ている時は、腰が非常に重くなって
また失敗するんじゃないかなど
新しいことをすることが、とにかく怖くなる。
恐怖や不安はアドレナリンが分泌され
アドレナリンは「戦闘」するか「逃げる」かの選択をする
緊張状態へと身体にスイッチが入ります。
そこで、「起こり得る最悪の事態は何か」を
自問すること。
逃げるのではなく、戦うことに意識と
エネルギーを向けます。
回避行動(■回避行動がストレスを生む)をとるのではなく、
避けるのではなく、自分の感情に耳を傾け、
感情を処理して、次へ向こうこと。
いかがでしょうか。何をやってもうまくいかない、
目標が達成できなくてふつふつとしたり、
期待していた結果が得られない時など、
自己疑念や自己不信、
自分を信用できない時、自信をなくしている時なんかは、
上記を少し参考にしてみてください。