Blog
2020/12/10 14:00
あなたは何にそんなに追われているの?
「忙しい」ことは重要であり、
過大視し、それこそが名誉なこと、誇りだと、
良いことだと思い込み、
プロセスを楽しんだり、評価せず、
常に神経をすり減らし、イライラし、
いつもタスクややること、生産性、
無駄な時間はもったいない、効率化で
頭がいっぱいで、
何か言えば「忙しい」という。
まるで忙しいのを誰かと
競っているかのように。
携帯電話を手に持ちながら、
書類、PCに目を通し、ビジネスの専門用語を多様し、
眉間にしわを寄せ、せわしなく会話する。
例え簡単なタスクであっても細かく
スケジュールに入れ、予定をパンパンにすることでホッと、
それにチェックマークを入れていくことに安心する。
(はたから見たらできる人っぽく見えますが、
その人が生産的であるかどうかは必ずしも意味していません)
隙間時間はもちろん寝る直前までスマホ。
自分にとって有益無益に関わらず
ひたすら情報収集しスクロール。
仕事に没頭し、仕事を家に持ち帰り、
常に「オン」になっている。
忙しさで自分を麻痺させています。
これらをBusyness Syndrome:「忙しい症候群」と
呼ばれていて、今、アメリカのメンタルヘルス界隈で
問題になっている症状です。
ようは何か動いてないとやってないと
不安や恐怖に襲われて、無意味に予定を
詰め込んで、それに安心してしまう症状です。
ワーカーホリックとは微妙に違うのですが。
この忙しい症候群のなれの果ては、
・ストレスとうつ病
・不十分、不満、不足、満たされない気持ち
・高血圧
・罪悪感
・孤独
・怒り
何もしないでいると、
「時間を無駄にするのでは」と心配ですか?
やること、計画がないという考えに不安に陥りますか?
1)手放せない
自分のコアバリューに気づき、そこへ向けての
行動を起こし、喜びをもたらすことで
埋められているのであればいいことで、
でもそうじゃなく、日々しなければならないこと(コアバリューとは無関係なこと)で
日々の予定を全て詰め込まざる終えない状況だと、
2つのバランスを見つけ、それに応じて
優先順位を付けることが重要になってくる。
必要のない付き合い、グループ、タスク、
または時間やお金を費やしている不健康なことなどを見直し、
棚卸ししてみる。
もはや自分にとって優先事項に入ってこない場合は、
それを手放してみる。
自分にとって
重要な物事に時間とお金を使い、集中させる。
そして、今、緊急性があり、
やらなくちゃいけないことと
緊急性はないが、人生において
やらないといけない理念や信念、価値観などに基づいた、
自分にとって価値ある大事なこと、
重要なことで、やらなきゃいけないこと。
「重要」と「緊急」を区別し、
これらを認識しておくこと。
バランスをとる。
自分にとって価値ある大事なことの
見つけ方として下記に過去記事に
記載しています。
■自分のコアバリューに沿って歩んでいく(過去記事)
マルチタスクをやめ、今、この瞬間、
やることを1つに絞り、
自分は何をしなければいけないのかの優先順位が必要。
2)静寂が手持ち無沙汰
人間はずっとフルで稼働するようには
作られていない。
忙しくすることで、
何かから逃げているように感じますか?
(目標に向かって走っているのではなく)
目の前に仕事がないとき、
不安や不快感を感じますか?
休むこと、停止することは
悪いことでも、怠け者と思う必要もなく、
フル稼働させるのに、
何より重要だってこと。
それでも、忙しいことに慣れてしまっているので、
静かになると不安、不快になってしまう。
手持無沙汰感が出てきて、
ついスマホに手が伸び、それが快適に思ってしまう。
また隙間時間に、無理にやることを入れ込んでしまう。
瞑想や呼吸を整えて、マインドフルネスな
アクションを挟むこと。
重要な課題を解決しないといけない場合や、
執筆、創造性、企画力がいる場合、
または停滞を感じている場合は、
問題から一歩下がって、何もしないことを選ぶ。
静寂に心を集中させる。
イライラや「何かしなきゃ」という義務感から
開放され、心が鎮静され、余白が作られる。
目を閉じ、呼吸を整える。
4秒カウントして鼻から息を吸い、4カウント息を止め、
4カウントで鼻(もしくは口)から息を吐く。
色々な雑念が沸いてくるけど、特に意味付けせず、
通り過ぎるだけ。
すぐにカウントにもどるようにする。
行ったり来たりを繰り返していれば、
そのうち呼吸に集中することにも慣れてくる。
脳内フィルターを綺麗に、
静かな時間を心から味わうことで、
休止、一時停止する。
他にも、ポッドキャストやオーディオブックを使って
ガイド付きの瞑想や、風、川、鳥の鳴き声などの
自然音など、目を閉じて、心を落ち着かせることも。
またペンシルベニア大学の行動睡眠医学プログラムの
臨床ディレクターであるジェームズ・フィンドリー博士は
「脳の思考を止めることはできないが、
中立的なことに集中することで気を散らすことができる」として
睡眠前の読書を薦めています。
寝る前のスマホやタブレットに時間を費やすと、
心が刺激され、不安感が増すから。
他にも、
空白を埋めるために、忙しくしようと
予定やタスクをねじ込むのではなく、
・自分が何に感謝しているのかを考えてみる
感謝の気持ちに集中すると、脳は自然に
セロトニンを放出し、気持ちも安心し、
リラックスし、ゆとりが生まれ、
自信も高まります。
静寂の不安、忙しくないと不安、
オーバーブッキングやタスク完了の
チェックマークで安心感を覚えるような
強迫観念や切迫感が和らいでくるから。
3)忙しいことは非生産的
とある研究では、働く時間が長ければ長いほど、
より多くのことを成し遂げることができるけど、
それはあるしきい値に達するまでであり、
平均して1週間に40時間とされ、
これ以降は、1時間あたりの生産性が横ばいになり、
モチベ、集中力が低下、
燃え尽き症候群のレベルが上昇し、
私生活、健康、幸福が損なわれてしまうことが分かっています。
働きすぎることで逆に非効率となり、
しかし、多くの人にとって、忙しいことが、
実際にやりたいことをするのに十分な
時間がない主な理由になっています。
4)速度を落とす
忙しいというのは、薬物やアルコールのように
中毒になる可能性があることが分かっています。
速度を落とす。
健康に害を及ぼす可能性があります。
休みの日は、気を散らすために
スマホやその他のデバイスや
タスクに目を向けるのをやめる。
毎日のタスクを小刻みにし、いつなんどきも
「あれやったかな?」「休んでる場合じゃないのでは?」と
脳内で常にリストをチェックしているような状態では
いっこうに休まらない。
だから、「この時間内でなら、いくらでも
タスクの不安や心配事をしてもいい」という
時間を予め作っておき、それを守る。
朝8:10~8:30までの20分間は
どうタスクを処理したらいいかなどを考える。
この時間制限内だけにする。
それ以外はリストは脇に置いて、
悩まないし、休んでグーたらしてもOK。
罪悪感もなし。
また、他にも
なぜ急いでいるのか自問することも。
普段の生活から、急いでいると感じ時は
その理由を自問してみることで、
速度が落ちる。
忙しさの背後にある「理由」を
調べるために時間をかけること。
・いつからこんなに急ぐようになった?
・この忙しさは、どのように障害になってきた?
・なんでそんなに急いでいるのか?
・忙しくなって、どんな気持ち、どう思ったか?
・私の焦りは実際に役に立っていますか?
人生で急いでいることに気付いたときは
減速すること。
そして一時停止すること。
慎重に注意深くタスクを実行すること。
タスクに優先順位を付け、
一度に1つずつ実行することを約束すること。
長時間労働状態化している職場であれば
1日のうちの5分でもいいので、
自分の内面を休息させる
ミニアポイントメントをとること。
誰も気にすることなく、1人でぼーっとできる
落ち着く場所で休憩し、
オフィス外の静かな自分だけの空間を見つけて
身体と感情をチャージする時間を作り、
メンタルバランスを整えること。
また朝は家族で一番早起きをする曜日を決めておいたり、
いつもより早起きをし、落ち着いた空間、
静寂の時間を大切にし、噛みしめ楽しむこと。
スピードを落とし、時間を少しかけ、ゆっくりと動作する。
急がずに、いつもより良く噛んで朝食を食べる。
BGM、テレビ、スマホをオフにし、
お気に入りのパン、お茶、紅茶を楽しむなど。
速度を落とし、心込めて食事を味わう。
目の前の今、この瞬間を十分に味わうこと。
いかがでしたか?
忙しいは中毒となります。
でもかといって、毎日、時間がありあまり、
遊びほうけ、やることがないという状態も、
それはそれで心身共に劣化していく。
忙しさというのはガソリンにもなる。
だから忙しいには、バランスが必要。
適度な忙しさというのは
人によって違うから。だからこそ難しい。
決して忙しさを逃げ道にせず、
それによって何か人として大事な事を
忘れないようにする必要があるよねってことで。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。