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2021/01/27 14:00



何か物事をはじめる時、
人は誰しも、それを失敗したくはないし、
負けたくはありません。

わざと失敗するっていう人は
いないと思う。

うまくいかなかった場合、
負けてしまった場合、

その体験から、重要な教訓を人は学ぶ。
そしてかけがえのない資産となる。


負けることは、勝つことよりも得るものが多く、
意味があるという。

うまくいった人の話しを聞くと、
それまでにたくさん負けてきたという人が多い。

失敗しろとは言うつもりはないけど、
失敗は、その後の勝ちへの搭乗チケットでもあることは
違いない。

勝てなかった後どうするかという
ふるまいが大事になってくる。


バスケットボールのNBAの
通算歴代最高得点を保有している伝説的プレイヤー
カリームアブドゥルジャバーは、
「負ける方法を学ばなければ勝つことはできません。」と
示唆しています。


うまくいっている人は、
トライ&エラーがいかに次の成功角度を
上げるため大事なプロセスであるかということを
知っている。

失敗や負けた後の行動は、
失敗したという事実よりも
より多くのことを私達に教えてくれる。


うまくいかなかった後、負けた後、
もちろん悲しみにうちひしがれてもいい。

思いっきり。

むしろこの感情を回避しない。
感情を押し殺す必要はない。

心理学やメンタルヘルスの観点では、

感情を檻に入れて閉じ込めてしまうと、
暴れ、倍増して、更に自分を脅かすことになると
されているから。

だから、一旦はどんどん
悲しくなっても構わない。落ち込んだって構わない。

そして、向き合うことがまだしばらくは
できないようであれば、
その物事からは距離をとる。

一時停止し、ゆっくりと気力、体力、
脳力を戻すために休憩しても一向に構わない。
ボロボロに傷ついたままでは走れないから。

しっかり栄養をとり、
じっくり寝て、体力が回復してから、
ようやく向き合う。

そこから何を学習し、
これからどうリカバリーするかという
リカバリープランの方向へ、
エネルギーを向けられるかどうか。

失敗や損失を、より良くするように、
なるように、動機付けすることができれば、

既存のスキルを向上させたり、
新しいスキルを学ぶようになる。

そうなると、確実に、失敗前よりも、
自分の能力はアップするだろうし、

新しいスキルを学ぶことで、
新しい経験を得られ、新しい知識が身に付く。

視野も広がり、より広く、
うまく適応できるようにもなるし、
レベルアップさせてくれる。

また失敗をきっかけにして、それと向き合い、
教訓を学び、新しいスキルを学んでいく中で、

意外と新しく眠っていた才能が見つかったり、
新しい気づきや考えを得られ、

今まで違った自分の道、アイデンティティーが
見つかるということもある。

うまくいかなかった後、新しい知識を得ようと、
半歩だけでも踏み出そうとする気力と
そのアクションは、

古い過去の自分が例えあの時に
勝っていたとしても、勝っていたら
知らなかった世界を学ぶきっかけにも
なることもあるし、

負けた後の行動は、負けたという事実よりも、
非常に価値があったということにもなり、

うまくいかなかったことが
ターニングポイント、成仏されるようになる。


そこで、うまくいかなかった時に
気を付けるべき点としては、


1)遮断しない



失ったり、うまくいかなかったとしても、
その事実から目をそらし、一切を遮断し、
向き合わずに、自分の殻に閉じこもる。

うまくいった他人をけなしたり、
批判し、妬ましくなる。

不機嫌で、適当で雑になり、
ふてくされた気持ちが
態度や顔など表面に現れる。

最悪なのは、物を破壊したり、
投げたりなど、物に気持ちをぶつけてしまう。

もう知らない。
プイっとあっちの方角を向いてしまう。

失敗から得られる重要な成長できる果実や
将来の重要な糸口になるかもしれない果実を
取り損ねてしまう。

その代わりにメリットのない軽薄な
活動に時間を浪費してしまう。

遮断をしてしまう時期があってもいい。

ただいつかは向き合はないといけない日が
くることは覚えておかなきゃいけないのかと。

虫歯と同じ。虫歯は痛い。
治療もチクっとして痛い時がある。
放置していても、その痛みが
消えてなくなることはない。

虫歯を治療するとスッとする。

向き合うこと、承認することは治療と同じ。
それ以外に傷を癒すことはできないし、
事実と向き合い、事実を受け入れることでしか
前進する方法はない。


2)他人を嫉まない



上記1)にもありますが、えてして失敗したり
うまくいかないと、それでうまく行っている人と
自分を比較してしまい、

哀れに思い、辛くなり、なんで自分だけ・・・
という悲しみや後悔でいっぱいになり、

自分自身を汚い言葉で罵倒する
セルフトークや、自分を痛めつけてしまったり、

過剰なアルコールの飲酒や過食など
中毒性のある行動へ逃げてしまったり。

自分だけならまだしも、
うまくいっている人の
足をひっぱったり、信用を落そうとしたりも。

あなたより、かしこく、上手に、
うまく、ふさわしく、能力のある人はいます。

あなたがいくらレベルが上がりようが、
どのレベルに到達したとしても、

自分よりもできる人、そういう人は
いるもんなんです。

そのことを認めてあげること。

大事なことは、昨日の自分よりも
良くなりたいと思い、学ぶこと。
そして学びを継続させること。

他人へ勝つこと、他人よりも良くなることに
自分の価値を置かないようにする。


3)他責にしない



何かうまくいかなかったことがあったとする。
負けた時や失敗した時、それを他人のせいにしない、
環境のせいにしない。

うまくいかなかったことは
自分の責任であることを認める。

認めた上で、自分自身について
うまくするにはどうすればよかったか、
改善できるところはなかったか、
もっと深く自分自身について学ぶようにする。

他人のせいではなく、自分に責任を持つことで、
自覚、反省、改善点も見つかり、
より自分自身を成長させることができる。

人はみな、どうせやるからには
勝ちたいと思うの当然です。
でも全勝することは不可能に近いわけで。

うまくいかなかった、負けた、
失敗したからといって、

あなたの存在自体や
あなたの人格までもが全て
失敗だという烙印ではないということ。

自分が成長し、改善する機会を
得ただけにすぎないのであって、

あなたの存在自体が、
否定されているのではないということ。

それきっかけに、受け入れることを学び、
そして新しく学び、成長していくことができれば、

重要な何か得られるもの、
大切なもの、成長の果実というのは、

実は失敗やうまくいかなかったことからのみ
やってくるのではとさえ思えてくるのでは。


失うことで、はじめて見えた、わかった世界。
失うことで、ガラっと変わる、残りの人生。


ある時、人生を振り返った時、

大きく自分の人生が転換したきっかけや、
びっくりするような人生になったその起源には、

意外と失敗やうまくいかなかったことが
絡んでいたり、失敗から来ていたことに
気づくこともあるかと。

うまくいかなくて、折れて、ドン底にいる時、
辛いし、しんどいし、悲しいし、悔しい、
生きている価値ないんじゃないか。

つまらない人生だったと、うちひしがれても、

それは、過去より、今より大きく
成長できるサインで、シグナルなわけで、
唯一、成功へと連れていってくれる。

だからもう少しだけ、踏み出すこと。
休憩後は、リカバリープランを練るようにすること。


躊躇せず、後悔しないように
トライ&エラーを繰り返す。

失うことから学ぶ。

勝負には負けてしまったけど
自分には勝てたといえる状態で。

それで喪失しても、自分への
誇り、尊厳は保たれるから。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ