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2021/02/17 14:00
「私はこう思う」という信念、価値観、
誰しも持っていると思う。
その判断規準、価値基準というのはもちろん
個人差がある。
生まれ育った環境、親の教育方針、友人など、
これまでのポジティブな経験、ネガティブな経験の全てが
血と肉になり、骨の髄まで染み渡り、
今日の私たちを作っている。
過去の後悔、失敗、挫折、不安事のような
ネガティブな気持ち、感情の経験は、
未来の新たな一歩を踏み出す際に
思い留まらせる。制限的になる。
このネガティビィティーバイアスは
人間のDNAレベルでそういう構造に
プログラミングされているから仕方ない。
過去の失敗を大きくフォーカスされる。
自分の過去のデーターによって
自分を抑えるように条件付けられる。
過去を振り返って、自分が犯したすべての間違い、
失った機会、経験した苦痛、
これらが脳にデータベース化されています。
そして今や将来、何ができるか、
どういうことができる可能性があるかを
瞬時に脳のデーターベースが検索し、
検索結果を弾きだし、反映、判断している。
現在、何が可能かという考えは、
過去の失敗によって決定される。
反省や過ちや後悔など否定的な感情による
過去がたたき台になる。
そして
「やっぱリスクあるしやめたほうがいい」
「もう傷つきたくないから今回は見送ろう」
「それをやっても意味なさそうだしやめとこう」
思い留まらせるきっかけになる。
これは過去に傷ついた経験があるから
「注意せよ!」とシグナルが送られているにすぎず、
ただの情報にすぎないということ。
ただ過去をたたき台にしているだけの
情報であり、それが自分の真実の感情だと
誤解しないこと。
天気予報のようなもの。
間違いも全然あるということ。
だからその脳のはじき出す
検索結果に全て自分は従う必要はないということ。
ましてやあなた本来の感情ではないということ。
人間は過去の失敗の経験から今や未来を判断し、
その瞬間の意思決定、選択をする。
そしてその積み重ねが、その人の
未来を作っていくことになる。
今、自分がいるポジションは、
これまで決断し、選択したきた
総合計だということ。
また将来の理想の形は、
「今日すること」「今日の選択」に依存しているということ。
今日の意思決定、選択は、
今、この瞬間の考え方に依存するということ。
自己を制限する考え、信念を取り除く。
そこで
1)制限的になってしまう考えの棚卸し
なにを制限してしまう?
克服したい信念、考えをリスト化していく。
・新しいジョブチェンジやキャリアチェンジをしない
・自分の意見を言えない
・質問できない、間違いを放置して我流で進めてしまう
もしかすると、これらの考えや信念が、
あなたの人生を妨げている可能性も
あるということです。
2)原因の特定
その考えや信念にいたった源はなんですか?
制限してしまう信念の根底にあるのは何ですか?
何が原因でしょうか?特定する。
・転職や起業をして自分が成功できるとは思えない
成功している人はたまたま成功しているだけで
自分にはその能力はない。
親も頻繁にキャリアを変更し、同世代より遅れをとり、
お金で苦労してきたのを知っているから。
・自分の意見を言えない
過去に苦痛ないじめの体験があり、また嫌われてしまったら
どうしよう、拒絶されるのを怖がり、他人の顔色ばかり
うかがい疲れてしまうから
・質問できない、間違いを放置して我流で進めてしまう
過去に両親や先生から過ちを過度に叱られた経験があり
また怒られんじゃないか、もう恥をはじをかきたくない、
期待を裏切りたくないと恐れてしまう。
3)最悪の状況を考える
最悪の状況を考える。まだ見ぬ未来のことなので
思いつめて、悩み、不安になるということではない。
あくまで想定、仮定であるということ。
・起こりうる最悪の状況とは何か?
最悪のシナリオが何であるかを理解したとき、
意外とそれが起こっても大丈夫だということに気付いたり、
意外とこれまでの人生で、最悪のシナリオって
そう簡単に起こらないなと分かる。
また障害にぶつかった場合の振る舞い方、
対応の仕方、実行することについて、
具体的なアクションプランを練っておく。
事前のシュミレーション。
・道中、目的地を拒む障害物は何?棚卸し。ブレストする。
・障害物に邪魔された場合どうするか、何をするかについての計画を作成する
実際に遭遇した時に、
何をすべきかを「事前に決定」しておく。
「それをどうやって乗り切ることができるか」と
自問し、とるアクションは想定しておく。
どう考えても、その障害物と出くわすと
道が閉ざされてしまったり、
ブレイクスルーできないような
絶対絶命の障害物についての把握。
不安や心配、恐怖で押しつぶされないこと。
■WOOPという理想の自分になるコツ
(過去記事:別ウィンドウで開きます)
4)信念に挑戦する
自分を制限している信念や考えを把握できたところで、
新しい信念を構築していく。
新しい信念とは自分が望むもの、なりたい、行動したい、
感じたいものが反映されている必要がある。
その信念や考えにあえて挑戦し、
立ち向かってみます。
でもどうしてもそれが怖くて
動けない、回避してしまう場合は、
ひと口サイズの挑戦をしてみること。
ひと口サイズの挑戦だと
リスクも小さく、立ち直れないほど
大きなダメージを負うこともない。
小さなかすり傷程度で済むような
小さな冒険をしてみること。
自分のコンフォートゾーンから抜け出すこと。
例え失敗しても、いつだってやり直しもきくし、
別のやり方でやってみることもできる。
この小さな、ひと口サイズの冒険を
繰り返すことで、徐々に恐怖を超えていけ、
それが自分の力を信頼するパワー、
信ぴょう性に繋がるから。
5)ジャーナリング
今までの自分の信念や考えを変えることは
簡単ではありません。その思考回路は習慣だから。
何年も同じ道を使って通勤していたのに
急に違う道から行くことになってしまうから。
でも、この信念や考えを「変える」ことができれば、
習慣も自動的に変わっていく。
新しい信念がより信憑性がある理由を思い出すこと。
「こういう理由で信じられる」と。
自分の新しい信念をしっかりと信じ、
信頼して毎日を生きいきぬくこと。
そこでジャーナリングが役に立つ。
ここでジャーナリングとは単に日記という意味ではなく、
自分の考え、感情を記録していくこと。
内なる声に注意を向ける。
自分を構築しているものに
焦点を当てる。
「得意な事、褒められた事、人よりも簡単に、
早く、うまく、ラクに達成できたことはなんですか?」
と自問する。
小さな成功体験リスト。
また
「人生で本当に重要なことを、自分自身に
思い出させること」が
熱意を向上させるには重要だと
説く心理学者も数多くいます。
・なりたい自分、やりたいこと、達成したいこと
・あなたが感謝している3つのこと
・あなたが興奮していることの1つ
・あなたが誇りに思っていることの1つ
毎日30分くらいテーマを決めて
それについて書きなぐる。
隙間時間や時間がある時に振り返り、
これを何度も読み返すことで、
新しい信念や考えが潜在意識へと
刷り込まれていくから。
自己を制御したり、不安や自己を
信じられなくなった時、
それを無理矢理に「こんな考えだとダメだ」と
自己否定しない。
否定して、奥底に感情を押しやらない。
その否定して回避した感情は、
また奥底で大きくなって、
表層に必ず顕在化してきてしまうから。
ただ受け入れること。
承認すること。
完璧な人間なんていない。
人間だから、そりゃそのような自分を疑う感情が
出てきて当たり前。
ただそれは私達を守ってくれている、
知らせてくれる、警告情報のようなもので、
失敗によって傷を負わないでほしいという
ボディーガードのようなもの。
「立ち止まらせてくれて、知らせてくれてありがとう。
うん。でも大丈夫だから」と。
受け入れて、受け流す。
新しい内なる声が大きくなるように、
自分を見つめ、熱量の上がるリストを作り、
小さく進めて、小さく達成していく。
達成できなくて、転んだとしても、
立ち上がるというクセをつけること。
それを繰り返し、行動に一貫性を与えて、
習慣化していくこと。
いずれ、新しい信念や考えが、
これまで限界と決めていた、
制限していた古い考えを打破し、
障壁を取り除き、自分の限界を突破する、
新しい自分になれる日がやってくるから。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。