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2021/04/26 14:00



「どれにしたらいいのかな・・・」
「あー決められない・・・」
「どれがいいのか悩む・・・どうしよう」

あなたは自分を優柔不断だと思いますか?

中々決められない。

外食時、買い物時、旅行など

選ぶのにたくさんの時間を消費し、
たくさん悩んでしまう。

時間をかけた結果、
最終的に自分の決断ではなく
他人の決断を採用するという結末も多々。

小さなことだけに限らず、
問題の大きさ問わず、

例えば、人生を左右することや長期的なこと、
大きなことになると、
それはもう大変な事態になる。

優柔不断は、たまに生じることは
仕方のないことですが、
それが習慣的に決断、決定ができずないでいる場合は、

時間を無駄にしたり、悩んでいる間に
やってくるチャンスを逃したり、
大事な意思決定を他人に任せて責任を
回避することでラクになったりなど
デメリットな面が大きくでてきてしまう。


決定を下すことができない状況や
決断が難しく感じて選択できない状況というのは、

その決定の結果を恐れることによって
引き起こされます。

そして優柔不断の場合は、そこに
”保証された結果”も伴うこととも
言われていて、

それだけに、決断時間がかかり、
エネルギーも消費してしまう。

貴重な時間も失い、それは
もう二度と戻ってきません。

それを後から認識した時、
自分への罪悪感、敗北感、後悔で
いっぱいになります。

「もっとあの時、思い切って決断しておけば・・・」

逃がした魚が大きければ大きいほど
その敗北感は大きくなります。

もし優柔不断によりチャンスを
数多く逃している状況、指を加えて見ているという状況が
頻繁に慢性化していると、

そのぶん自尊心の低下や
自己肯定感の万年の低下状態がデフォルト、
当たり前状態になり、そういう思考ループに入り、
信念レベルにまで染みついてしまう。


もちろん全部が全部、
全てにおいて迷いがなく、
スパっと決断できる人はそうはいない。

人は誰しも決断に悩み、恐れ、
選択に迷うものだし、

全てが全て、早急な決断が
必要であるというわけではないから。

TPOかと。

締め切りや納品時間が
決められていないなら、
いくら悩む時間に
使ったっていいんだけど、

お尻が決まっているのに、
いつまでも時間はかけることはできないから。

自分の決断を心配したり、
考えすぎたりしてしまうことは、
ゼロにすることはできないけど、

なるべくなら軽減したい。

自分の決断の恐れや
心配、結果が怖くなり、
それが慢性化しているのであれば、

それを少しでも軽減できるなら、

行う自分の選択、決断について、
より自信を持つようになり、

自分の直感にも信頼を持てるし

もっと多くのことにトライでき、
チャンスを掴み、

経験や教訓も増え、
人生もより軽やかに、濃密になるのでは。

そこで、

1)完璧な考え方を追放する



常に正しい決断をするようにと自分へ圧をかける。
失敗することを過度に恐れ、麻痺状態になります。

正しい決断じゃないといけない。
間違いの余地はないという信念。
私が正しくしなければならない。

間違った決定をすることへの恐れ
これらの思考をいったんマインドセットする。

あらゆる事態を想定し、
長時間要した上での決定であっても、

それが必ず間違えない決断なのかは
言い切れないから。

「間違いも必要である」「人は誰しも間違う」
「間違っても教訓を生かして修正できる」

そう、完璧な人間はいないんだということ。

「まー、これだけできてたら十分だよね」

そう、それで十分、
御の字、何の問題もない。

すべての決定が、
生きるか死ぬか、0か100か、
最善の結果か出なければ全てが無意味など、
極端な偏狭思考にならないように

心にスペース、余白を作ってあげ、
自分へ思いやりを与えてあげること。



2)心配事を制限する



1日10分を確保し、
悩んでもいい時間を予めスケジュールに入れること。

その時間内に悩みについて徹底的に検討する。

何がそうさせているのかという原因、環境など、
これら心配事について書き留めてみる。

心配時間外で心配していることに気づいたときは、
「今は心配する時間ではなくて、
あとで考える時間があるから」ということを思い出すこと。

後で心配するための時間は、
確保しています。

目標は、1日の限られた時間内で
心配事を考えること。

また「10分経過したら、
日常生活に戻る扉を開けること」を自分と約束する。

悩んでいる時間ではなく
眼前に集中する時間だと言い聞かせます。

練習すれば、昨日起こったこと、明日何が起こるか
心配したり、不安になったりするのではなく、目の前の
タスクに集中して1日を過ごすことができます。

2013年イリノイ大学「心配のための刺激制御トレーニングの予備調査:
不安と不眠症への影響」

1つのグループは心配する時間を
スケジュールするように言われ、もう1つの
グループはいつものように心配し続けるように言われました。

心配する時間をあらかじめスケジュールしているグループは、
していないグループと比較して不安が大幅に減少し、
さらに、睡眠時間が改善したとのこと。


3)感情に耳を傾ける



優柔不断の1つの原因に、
オーバーシンキングがあり、

結果的に、がんじがらめになって、
立ち往生し、不安で進めなくなって
しまうことが多い。

いくら高度に分析し、いくら情報を収集しても
未来は不確定で、決定が簡単にならないことが
多々あります。

またどのような決定を下しても、
その後のステージには、
常に問題や挫折は発生するという事実があります。

考えることはとてもいいことだけど、

深く考えすぎて思い悩み、
夜も寝られない、不安に支配されているのであれば、
それはメンタルヘルスの悪化に繋がり、
結果的に正常な判断力も失ってしまう。

考えることは大前提。
しっかりと分析し、調査し、熟考はするけど、
その時間に、制限を設けるようにすること。

オプションを幾通りか想定しリスト化する。

そして次に、
「AとBのどっちが自分にとって
最も良いと思うか?」と自問する。

各オプションに点数を付けていき、
最も高い点数のものを採用するなど、
優先順位を決めていく。

そんな時間もなく、
迅速な決定を必要とする時は、

自分を信頼し、自分にとって正しいと
感じることをする。

本能に従うこと。


4)過去の過ちを解放する



これまでの意志・選択の積み重ね、
決定の連続が、今の自分であり、
今のポジションだということ。

過去は現在に影響を与えている。

過去の体験や知見を元に、
脳のデーターベースが
アクセスして検索し、未来を予測する。

でも、その未来予測の確度って、
あくまで自分の過去体験からの
シュミレーションなだけで

当然それが必ずしも正解とは限らない。

優柔不断は、以前の過ちを繰り返すことへの
恐れによって助長される。

考えすぎて自分を信頼できなくなり、
決定を下すことを過度に恐れてしまう
可能性があり、

最終的には、決定に直面するたびに
麻痺状態になります。

過去のしくじりや失敗は誰にでもある。

「今回もまた同じようなことが
起こるんじゃないだろうか」
「前と同じミスは起こしたくない」
「前のように失敗したらどうしよう。怖いな・・・」と
慎重になるのは当然のこと。

ただそれによって過度な不安にさいなまれ、
まったく判断できずに、
身動きが取れないのであれば、

今回のケースも、過去と同じ結果に
なるとは限らないし、
未来のことなので当然正解はない。

過去はあくまで過去であり、
その過去を学習体験、教訓として受け入れ、
血肉化され、アップデートされているから、

自分に自信を持って前進すること。

すべての決定は学び、成長する機会だから。

この過去の失敗やしくじりの受け入れは、
優柔不断を乗り越えるのを助けるだけでなく、
個人としも成長できる。

結果がどうであれ、例え出なかったとしても、

「自分は最善を尽くした」と
胸を張って誇りに思い、納得し、

試合には負けて残念だけど、
どこか清々しく、
でも「後悔はない。自分に勝てたから」と
自尊心は低下せず、それは
自分の信頼感をとても高めてくれるから。



5)目標の決定



優柔不断の1つに、ゴールや
到達地点が不明瞭な為に起こる場合がある。

結局はどうなることがゴールなのか?
目標は何なのか。どうなればいいのか。

それがコンパス、羅針盤になるから。

いくつか選択肢がある中で、
どれを決断するのが、目標に最も一致しているのか。

決断をするときはいつでも、
目標の線上かを意識する。

目標の道に沿っている決断であり、
行動なのかということ。

これによって考えすぎから身動きがとれないような
状況を少しでも減らすことができる。

だからまずは達成したいことは何なのか?

そもそも論に立ち返ってみる。

なぜ、これをしているのか。

しっかりと目指すべく
フラッグをまずは立てること。


6)10年後はどうか?



その決断って10年後に問題になっている?と自問してみる。

ケーキをいちごにしようかチョコレートにしようか
決められないとする。

それって10年後に何か問題に
なっていることかと言えば、答えは「いいえ」で
非常にとるにたらないことであるから、
あまり時間と労力をかけずに
スパっと決めても致命傷になることはない。

転職するかしないかなど人生において、
長期的で重大なイベントのジャッジは

やはり10年後に問題になっている?の自問だと
答えは「はい」かもしれない。

これが例え「はい」と答えたとしても、
いつでも変更はできるということを認識しておく。

本当に辛い場合は、仕事を変えるという
選択肢もあるということ。

必要以上に過度に思い悩み、
不安と恐怖で判断、決定を下さないよう、または
立ち往生しないようにする。



7)決断したら振り返らない



決断したら実行にうつす。
決断したら振り返らない。よそ見しない。
別の決断の心配をしても意味がない。
決断後、まずは眼前の取り組みに集中すること。

その上でうまくいかなかったら、
決断が間違ってしまったら、

その時は間違いを知り、そこから学びとり、
教訓として自分へ刻みこむ。

きっと決断力も前よりかは
少しばかりは増しているだろうし、
それによって少しは成長しているから。

また起きあがって、
またやり直し、また元に戻ればいい。
また修正すればいい。

その可能性もゼロとは言えないのだから。



優柔不断を減らすことは、

迷い、不安、恐怖などの
ネガティブなメンタルを軽減し、

その後の生活の質や
人生の幸福感にも繋がるよねってことで。


おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ