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2021/05/07 14:00
あなたは自分に不都合な意見をとった他人に対して、
意地悪をしたことはありますか?
わざと納期を急に短くしたり、
逆にダラダラと意図的に先延ばしをしたり、
わざと納期を間違えたフリをしたり、
納期や連絡事項にわざと嘘をついて
相手の業務を妨害したり、
正しい情報を隠したり、
わざと情報を与えないようにしたり、
冷笑的(冷めた目で、どうせうまくいかないと
バカにしたような態度)だったり、
皮肉や論争的な態度で攻撃的だったり、
ふくれっ面で態度が悪かったり、
過小評価されていると感じて、
ついて日常的に不平不満を言っていたり、
責任を放棄して、
他人のせいにして批判し否定的で、
他人の業績を軽視したり、
意味なく不必要に、
相手を困らせるためだけや
嫌がるためだけに、わざと頑固になったり
(自分にとって譲れない大事な信念や
価値観に基づいた頑固さや意味のある頑固さではなく)
コミュニケーションを
避けようと無視したり、沈黙したり、
よからぬ噂を吹聴したり、
反対しているのに「それは素晴らしいですね!」と
嫌見たらしく、裏返しに褒めることなど。
これら心理学用語では
パッシブアグレッシブ(受動的攻撃行動)と呼ばれていて、
自分の考えや感情を直接伝えるのではなく、
間接的に相手を妨害する行動を
とることを言います。
陰湿で意地悪な行動です。
相手を傷つけてスッキリさせて
喜びすら覚える人もいます。
チクチクするような、
大きすぎないギリギリを狙った
小さく、微妙な妨害。
相手の意見に反対しているのに、
その場では笑顔で賛成するふりをする。
でも実際は反対していて、
内心は他人の意見に納得していないし、
腑に落ちていない、批判的で、反対している。
だから上記のような行動で
自分の内心、怒りや恨みを表現してしまい、
妨害した行動をとる。
一見、とても同意しているかのように
みせかけている”フリ”をしている。
でも意図的に非効率にしていく。
相手の足を引っ張るような行動をわざととって
相手を困らせ、うまく進まないように工作する。
受動的攻撃性。
そうしてしまう理由の背後、背景は何なのか。
なぜ、直接的に表現することに
抵抗があるのか。
何らかの理由で直接表現することに
抵抗があるという深い怒り、敵意、
および欲求不満から生じていると言われ、
根底、深い部分では、
不安、怒り、悲しみが原因とも言われていて、
これら行動をとることによって、
自尊心の低下、制御不能に
陥るのではないかいう恐怖、
不安、悲しみに対処している行動であるとも
言われています。
そしてそれは幼少期、これら妨害行動が
頻繁に、一般的であった家庭環境であったり、
子供の頃の、自分の気持ちを素直に
直接、表現することができないような環境、
それで罰せられたり、ダメなこと、
いけないことと言われ続け、
感じたこと、思ったことを素直に
吐露することが、安全ではなかった環境だった
可能性があるとも言われています。
受動的攻撃性は、
なにも仕事のことだけではなく、
恋愛や家族など、身近なところでも
よく起こる問題です。
・妻が真剣に話したいときに夫はわざと
仕事で忙しいふりをして時間をつくろうとしない
・夫婦喧嘩して旦那のご飯をわざと作らない、
旦那の衣類をわざと洗濯しない。
心労、疲労による家事の手抜きではなく、
困らせて、イラつかせ、意地悪してやろうという
意図が見える。
・恋人はプライベートも仕事も
とても充実しているが、自分は仕事も
うまくいっておらず、友達もいない。
恋人からの連絡にわざと応答しなかったり、
別の異性へ近づこうと試みたりする。
このように、
受動的攻撃的行動は、人間関係を妨害し、
仕事に支障をきたす可能性があります。
では、これら受動的攻撃的行動に
対処するにはどうしたらよいか。
まず他人からこのような行動を
受けている、されている場合は、
とにかくあなたを困らせ、
不快にさせ、イラつかせたりして、
そのように反応することを期待しています。
これら行動は、あなた自身が悪いわけでも、
あなたに問題があるわけでもありません。
自分に問題があるのかな・・・?と
自分を責める必要はありません。
このような受動的攻撃的な行動を
とっている側に、問題があることだから。
そして、行動者を非難したり、
何らかの方法で攻撃したり、イライラして
破壊的な行動をとるようになったりすると、
それらは行動者のかっこうの餌食となり、
相手はエスカレートしてきます。
問題について話し合うために、
受動的な攻撃者と直接、顔を合わせて、
行動者によるそれら行動によって、
あなたをどのように感じさせたかを共有する。
彼らが何を言っていて、
何をしているのかを具体的に説明する。
あなたの懸念の妥当性を説明するために、
受動的攻撃行動の事例を
いつ、どこで、何時何分頃まで
記録していきます。
それらがあなたをどのように
感じさせるかを行動者に事実を伝え、
そしてそれらが止まらない場合の結果の
デメリット、行動による影響ついて、
明確に、自分の意見を話します。
自分の立場、意見を冷静に、
直接対処し、伝えます。
「私は侮辱された(傷ついた)と感じます。
それはあなたの意図ですか?」
この時、自分の怒りや感情を
コントロールすることが重要です。
相手は密かに、陰湿にやる人達なので
直接の対立を回避しようとしたり、
言い訳や論点を変えた話しをして
はぐらかしたりします。
深呼吸し、またはすぐに応答するのではなく、
少し時間をおいてください。
行動者は、陰湿に、密かに行動をするので、
直接対峙し、明確に
ファクト(事実)を伝えると、
隠れて行動する能力は低下していきます。
また「やめろ」と声を出し、自分の制限を
決めておき、それを超えたらしっかりと
声を出して怒りを表現する。
恥ずかしがらない。
行動者は、あたなのことを
「嫌だと声を出せない、あまりにもひ弱なやつ」と
思っているから。
しっかりと自分の意見を伝えることで、
それら行動を止めることが
できることもある。
怒りや恐れを抑え、
自分の意見を正確に述べ、表現すること。
それを伝える、表現する権利は
自分には十分にあるとういうこと。
次に、話し合っている特定の目標や
問題に焦点を合わせて、
より良い関係を築くことを目的として、
2人の間で対処できる問題があるか
どうかを尋ねます。
「この問題を解決して一緒に前進するためには
どのようなことをすれば役立つか」または
「お互いにとって最善になるには
何ができるか?」
それでも相手も何も歩み寄らずに
どうしようもない時は、
精神衛生上、それら行動者を
避けてください。
もし、自分がこれら行動を他人に
とっている場合は、
大抵の場合というは、なぜ他人を
否定しているのか、何を感じているのかを
自分でもそのモヤモヤに気づいていない、
理解していないで、
陰湿な妨害行動を
とっていることが多々あるので、
自分の中で、いったい何が起こっているのか、
何を感じ、このようなことをしているのか、
なぜこのような行動を引き起こしているのか、
自分の感情的な部分に
注意を払うようにする。
そして自分の行動パターンを認識する。
受動的攻撃的な行動で反応しているときに
気づくこと
自分の行動を認識し、それを理解することは、
変化するために重要な最初の一歩。
できるかぎり自分の気持ちを
正直に、正しく表現するように、
意見をすること。
自分の気持ち、怒り、不安、悲しみを
押し殺さない。
感じた気持ちを素直に感じること。
それ自体は悪いことでも、
怖いことでもないから。
不満が怒りや攻撃的な行動をしてしまう、
それに達する前に、
その不満やニーズを表現する練習をする。
している側の時は、
その都度、繰り返し認識し理解する。
時間はかかるけど、
思考回路の変更は、何度も繰り返し認識することで、
時間経過とともに、
受動的攻撃行動を明らかにするよう
クセ付け意識すると、
それらを処理できるようになる。
長年の思考回路の変更は、
時間はかかりますが、
でも訓練次第で変化することは
可能だということ。
されている側も、根底には、
不安や悲しみがあるということを理解しつつ、
自分の意見をしっかりと相手に伝えることに
取り組むことが大事。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。