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2021/09/01 14:00



「いつか白馬に乗った王子様が
私の元へ現れる・・・」


救われたい・・・
世話をされたい・・・
愛されたい・・・


そう思ったことはありますか?


まるで王子様が助けに来るのを
待っているシンデレラのように・・・


実はこれ、心理学では
シンデレラコンプレックスと
言われている症状です。


シンデレラコンプレックスとは、

女性が自律、独立、自身の責任を
負うこと、失敗を恐れてしまい、

他人に安心感や拠り所を探し、
過度な依存体質のことを言います。


それは、感情的な依存も
経済的な依存も両方です。


でも、なぜこのような症状を
発症させてしまうのかというと、


それは、”低い自尊心”が
根本の問題とされています。


では、その低い自尊心に至った
理由とは、いったい何だったのか?

過去に何があったのか?


その低い自尊心となってしまったのは、
どういうところからきたものかというと、


・両親の過保護

自分が好きでやろうとしたことを
否定したり、統制されたりなど
過保護により自主、自律、自由、
問題解決能力が欠如


・両親からの愛情不足

両親不在の常態化、
子供の放置、無関心、無関与、
離婚、虐待などで愛情が不足


・いじめ

いじめによって傷つき、屈辱を与えられ、
自分の存在を否定され、自分の無価値感、
存在否定。絶望感。


これらがトリガー(引き金)となって、
自尊心、自信が低下してしまい、

自分の力を信じて、
自分の力に頼ることができず、

自分の人生を望むように
変えるために、
行動することはできません。

そもそも自分には
そんな能力はないという
強い信念を持っています。


拒絶や別れを極度に不安がり、

感情的に安全な避難場所を
求めるようになり、

パートナーへの依存度、幻想が
過剰に高まってしまった
可能性があります。


自分のことを
そもそも愛せていないので、

自分の未知なる能力を
探索し、自らで育もうと
動いたりはせず、

また既に自分が持っている強みや資質、
成長できるチャンスにも
気付きません。

受動的。

自分が提供するのではなく、
他人から与えてもらいたい・・・


自分のことを愛せていない人は、
他人からの本当の愛も分からない。

また適切な距離を保っての
愛し方も分からない。

例え好きな男性と
付き合っているときでさえ、

常々、不満で、不幸で、
孤独で、悲しさを感じてしまいます。


自分に自信がなく、十分ではない、
自分には価値があまりないと感じ、

自分の願い、ニーズ、欲求などは
後回しにしてしまいます。

他人の為に、
自分の人生を委ねてしまう
傾向もあります。


愛しすぎて、
相手に過剰なほど入り込みます。

重荷になるような歪んだ愛を
意識的にも無意識的にも
与えようとします。

手とり足とり、やっちゃうんです。


自分よりも相手の男性を優先し、
思いやるのはいいのですが、

度がすぎると、常に他人を助け、
他人を最優先するという行為は、

男性はダメになってしまいます。


シンデレラコンプを強く抱く人は、
もともとダメ男に
惹かれる傾向もあります。

自分には自尊心が欠如している、
自分への自信がないので、

相手の男性に、自分を投影し、

世話をし、保護し、
夢や目標、希望を持たせようと
意識を高くさせようとしたり

恋人を過度に理想化します。


自分は自尊が欠如しているため
自分では何をやっても意味がないと
変わろうとせず、

相手を良くしようとしていきます。
相手に自分を投影していきます。


他人の挑戦事や悩みと戦っている時に

その相手の人生に入り込み、
相手の欠点、悩み、に深く没頭し、

サポートをするのではなく、

自らが解決策を見つけたり、
相手の所有権をもったり、
相手の選択を強制したりなど、

他人の人生で生きようとします。

他人を助けることに捧げることが
自分の自尊心を築く方法である
という認識です。


また拒絶や別れが不安なので
相手に自分の本音も言えず、

嫌われたなくないから
「いいえ」と言えず、
従順で、良い女性を演じ、

日々、不満や空虚感が蓄積していきます。


でも、自らその状況を変えるべく、
自分が変わろうと何かをしたり、
動くことはありません。


これらの不満が、
自分のことを救いにきてくれる王子様は
どこかでいつか現れるという
夢に逃避していきます。


自分に起こることを改善しようとしたり、
また変えたりしよう動いたりはせず、

ただ不満が溜まり、
空想が現実になるまで待っている、
受け身の状態です。


・自分のニーズに焦点を当てない
・自分で決断するのをやめる
・自分よりも恋人を喜ばせるためにより多くの時間を費やす
・手とり足とりパートナーのことをしてあげ世話焼きが過剰になる
・自分の趣味、興味、交友を止め、恋人に全ての時間を費やす


深層では、自尊心が欠如し、
不安に覚え、立ち往生の麻痺状態。


いつも、全てを待っています。

全てを大丈夫にしてくれる
「誰か」がやってくるのを待っています。

自分にとっての「完璧な男」を
見つけられない場合、

不満になり、自尊心が急落し、
さらに「もっと良い人はどこかにいるはず」、

「きっと私を救ってくれる
理想の王子様はいつか現れるはず」と

より自分にとっての理想の王子様の
必要性を高めてしまいます。


王子様こそが、私を幸せにし、
それこそが、それだけが、
私が幸せになるための条件だとし、

それこそが
ハッピーエンドだと信じている。

完璧なパートナーを
見つけることができた場合にのみだけ
幸せになることができると。


(完璧な王子様がいなくとも
誰もがハッピーエンドになる権利と機会を
持っているにも関わらず)

いないとそれはハッピーではないと
強く思う心理は、

不満、不服、不平、
満たされない日常を生み出す。


自分のことを”王子様が助けに来るのを
待っているシンデレラ”だと
本気で思っています。


空想、ファンタジーに
閉じ込められてしまっていることに
気付きません。


そこで、


1)コンフォートゾーンから抜け出す



自分を価値のあるものへと押し上げ、

望むものを手に入れるため、
自分のニーズを満たそうと、

何も行動をしていないという
事実を理解する。

相手に自分の人生を委ねるのではなく、

自分のニーズ、利益に気付き、
自分の人生を、自分の選択で生きること。

自分はどうなりたいか。

人生のコンパス。
羅針盤。北極星。

その為に、人生において必要なものは
なんなのか。

そしてそれを手に入れられるキーは
自分にあり、自ら動くしかないということ。


自己に焦点を当てて、女性として
自立に向けて努力すること。

他人や環境のせいにするのではなく、
全て自分の選択次第だということ。


自己は、大人になってからでも
十分に変化できる。

その変化を受け入れる
意欲さえあれば。

自分自身について学ぶ。

自己を省みる、
内省する時間が必要にもなってくる。

・呼吸法&瞑想
・散歩
・ジャーナリング

他にも、新しいことを学び、
挑戦し、試みる。

冒険するクセをつけ、
新しく、楽しい、
自分の可能性を探す旅、実験をする。

自己を理解し、それを受け入れて、
自分で選択をする。

自分の選択に勇気を持つこと。

受動的だった自分から、
自分へイニシアチブを持つこと。

ファンタジーから抜け出し、
現実を見て、具体的な行動をとること。


2)自分の人生のハンドルは自分で握る



自尊心の低下、欠如で
何をすべきか、どうしたらいいか
わからない状況に陥った時、

他人に自分の人生の権限、
人生のハンドルを委ねてしまいがち。

でも、どこまでいっても、
所詮、他人は他人です。

もちろん、サポートや相談には
乗ってくれたり、親身になってはくれたとしても、

結局は、誰も自分の立場と変わって、
自分の身代わりとなって、
ということはありませんし、

うまくいかなかったとしても
それは全てが相手のせいということではなく、
選択した自分の責任でもあるわけで。

だから、自分で決断を下し、
結果に責任を持つ勇気を持って
行動すること。


3)自尊心を高める



あなたの自尊心を傷つけた
過去はどんな過去でしたか?

それを特定しようが、しまいが、
過去は過去です。

過去は変えられません。

過去の後悔を、今、それを許し、
受け入れ、執着を手放すことは、
心の傷を修復する大きな近道。

大丈夫。完璧な人間なんていないから。

今から自分への価値を
感じ取れる経験を積む。

例えどんなに小さくてもいい。

うまくいった、成功したという実感が
手に入る、結果が見えやすい行動をとること。

物事をより良くするためにできる、
望むところへ着地できるように、

小さく、小さく、行動をとって
積み重ねていくこと。

「どうも継続できないんだよね」という方は
下記に習慣化させる方法が過去記事にあります。
より理解が早まるかと思います。

■自分を改善するのに必要な4つのこと

■サインフェルド戦略という継続のためのコツ


状況は少しでも
良くなっているんだ、
進んでいるだと実感できること。


既に成し遂げていることでもいいし、
前向きな行動には、

すべてリスト化しておいてもいい。

行き詰まった際や隙間時間に
見返すことで、

自分に自信が持てるようになり
前に進もうという気持ち
にもさせてくれる。



いかがでしたか?

シンデレラコンプレックス。

自分自身をもっと愛してあげること。

自分を信じてあげるために
自己内部を開発し、自分を探求し、学ぶこと。

人はいつでも変われるから。


おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。




Good virtues グッドバーチューズ