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2021/09/10 14:00
あなたは、過度に
謝罪しすぎていませんか?
もちろん、「ごめんね」という一言で
こじれず、全てが雪解けし、争い、
問題、トラブルが解決され、
和解に向かうことが結構あるから、
非を認め、謝罪するということは
非常に重要。
ただし、かなりの頻度で、
「申し訳ない」、「ごめんなさい」と言う傾向があれば、
それは、少し問題になってくる。
過度な謝罪というのは、
全てのことを
「自分のせい」にしてしまう傾向があり、
不必要な苦痛、悲しみを、
自分に与えてしまう。
自分のせいではなく、
他人の過ちであることにも、
「ごめんなさい」と謝罪してしまう。
自分ではどうしようもならない
コントロール不可なことでさえも、
それは自分に責任があり、
自分が悪かったと自身を強く、
過剰なまでに責め、非難し、自虐する。
例えば、
・夫が体調不良で入院したとする。
妻は「もっと夫の体調を気にかけてあげて
コミニケーションをとるべきだった。
何もしらずに本当に悪いことをしてしまった・・・」
・雨の日。母が車で事故を起こした。
娘は「あの時、私が行くのを止めていれば・・・」
・息子が野球で怪我をしてしまった。
母は「丈夫で強く育ってほしいからとスポーツをさせた
私が悪かった・・・」
全てのことに
自分に責任があると責めてしまう。
それが例え、
自分とは因果関係が直接
なかったとしても、
及び、他人の過ちや、
相手が予防策さえしっかりとっていれば
防げていた可能性が
高いことであったとしても・・・・
このような絶え間ない自己批判、
負の自己評価は、
メンタルヘルスの低下の
一因となり、
罪悪感や不安を煽り、
うつ病、不安神経症、
摂食障害などのリスクが
高まってしまいます。
アイオワ大学の
K.ナラゴン-ゲイニー氏による
人間の行動の百科事典(第二版) 2012年では
自己批判とうつ病との相関性は
強い関連があることを示唆されています。
他人の苦痛を
「こうなったのは全て自分のせいだ」、
「自分のせいで苦しませている」と自己批判する。
このような人は、
常に苦しみや悲しみを慢性化させてしまう
リスクが高まってしまうということ。
自分を責めることと、
自分の行動に責任を持つことは、
まったく別物だということを理解する。
責任を持つことはもちろん大事。
行動に責任を持つことで
もし過失した場合、素直に謝罪し、
教訓を学び、次へ活かす行動をとれるから。
でも、自分を責めることは、
自分のせいにし、自分に原因があると
自分を過剰に非難し、否定し、
落ち込み、恥を感じ
罪悪感でいっぱいになることであって
責任と非難には大きな違いがあり、
自己肯定感まで下げる必要はない。
コントロールができない
不可抗力なことであったり、
防げたであろう他人の
過ちが招いた悲劇や苦痛、
自分とは因果関係がないのにも関わらず、
関連付けさせ、
「原因の一旦は自分」だと
過度に自分を責めたて、
悲しみ、苦しみを
あえて自身に持ち出してくる
必要はない。
そこで、
1)自問する
他人の苦痛を自分のせいにしている場合、
まずはいったん立ち止まるシグナル。
自分を責め始める時の
強迫的な思考ループへの入り口となり、
そこに足を一歩踏み入れることなく、
まずはそれを客観的に見ようとします。
そして自問する。
「これは他人の予防策で理論上防げるものだったか?」
「そもそも他人に過失、ミス、間違いはなかったか?」
自分が因果関係があった上で
相手が傷ついたり、苦しんでいるのか、
これらを確認すること。
衝動的に自分のせいだと判断してしまう前に
一度立ち止まること。
起こるすべての悪いことは、
自分のせいであるという誤った信念に
自動応答する前に、
余白のスペースを作ること。
それがまず最初に自分のすることであり、
自分の責任でもあるということ。
全てに責任を感じ、
自分を過度に責めたてている時と言うのは、
相手の辛い状況や苦痛に
自分の感情が入り込みすぎてしまい、
自分のことはどうでもよく、
自分を省みなくなってしまったり、
自己批判、罪悪感、否定的な気分に
さいなまれてしまい、
本当の自分のニーズは、
どうしても後回しになってしまいがち。
確認し、自分との因果関係がない場合は、
相手の苦痛に入りこみ、責任を過度に
背負い込み、自己批判する自分とは
距離を置き、
本来の自分、自分自身のニーズ、
自分の人生において、
責任のあること、価値のあることに
立ち返り、集中すること。
もし、自分を責めて辛い状況なら、
親しい友人や親族でも
自分の話を聞いてくれる人が近くにいるようなら、
状況を説明してみて、
第三者の意見を聞いてみることも。
自分と因果関係がなく
自分を責めてしまっている時、
客観的な立場となって
「それはあなたのせいじゃない」と
気づかせてくれることもあるから。
2)自分を許す
自分のせいにして、絶え間ない自己非難や罪悪感で
自分が制御不能になるのではなく、
私達人間は不完全であり、
失敗は許され、間違いを犯して失敗するのは
ごく普通のこと。
次への成長の機会でしかないということ。
完璧主義を手放すこと。
間違いをすることは悪ではない。
罪悪感は厳しい自己批判を引き起こす。
過度の非難から自分を解放するには、
自分自身を許し、自分自身を
受け入れる必要がある。
そして自己へ思いやりをもって
接してあげるセルフコンパッションレベルを
高めていくこと。
■ネガティブセルフトークを自己思いやりに変える
またセルフケアも重要で
過度に自分を責めることを防いでくれる。
・他人のニーズを満たすことだけで
人生を生きるのではなく、
趣味、自分がなりたいもの、やりたいこと、
好きなことなど情熱を持って十分な
エネルギーを注いでいるか
・1日の終わりに感謝することを3つ考えるよう
自分自身に挑戦する
・1日の終わりに自分が頑張った、
好きだった、うまくやれたこと、褒めてあげたいことなどを
1つ言えるようにする
・目を閉じて呼吸を整えて10分間瞑想する。
今、この瞬間に全神経を集中させる。
自己非難、否定的な思考が検出されて気付き、
それを中断させ、
あれこれと判断させることなく、
窓から雷雲の通過をボーと見るがごとく、
単に通過させる。
それらを受け入れて、
許可させることができる。
好奇心を持って、自分を見つめる。
客観的に自分の感情を認識する。
自分を受け入れて
自分を許し始めると、
他人がしたことを、
自分のせいにして、
後悔し、自分を罰し、自己批判するのを
やめることができるから。
そして、過去を後悔し続け、
自分を責め続けて、
今でも否定的な過去のサイクルの中で
生き続けている状況から
過去の自分を許し、受け入れることで
次への搭乗チケットが手渡され、
自己非難から解放され、
次への一歩へと自分の人生に集中することに
舵を切ることができる。
誰にでも、いつ、なんどきでも
間違いというのは起こるもので、
その度に、いつも自分を責め続けていたら、
キリがなく、メンタルにガタが
きちゃうのも当然ってことになる。
いかがでしたか?
私達は他人の人生までを
自由にコントロールすることはできません。
不可抗力なことであるということ。
自分自身に対してのみ
責任を取ることができる。
因果関係のない他人の後悔、
苦痛、過ちなど、
全てを自分の責任だと
背負い込みすぎず、自己非難するのではなく、
自分自身の人生に責任を持ち、
フォーカスすることも忘れない。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。
良い週末を♪