Blog
2021/09/15 14:00
「はぁー・・・毎日つまらない」
「面白いことないかな・・・」
毎日が同じ。つまらない。
無味無臭で色味のない日常。
ハリのない日常。
そう、退屈ってやつ。
退屈とは、
なすべきことがなくて、
時間をもてあまし、
その状況に嫌気がさしている様、
もしくは実行中の事柄について
関心を失い飽きている様、及びその感情である。
(wikipedia引用)
現在の活動に興味がないため
疲れているという感覚。
疲れている感覚だから、
何もしなくなり時間を持て余し、
つまらなくて自分でも嫌になり、
飽きてくる。
そして孤独感、悲しみ、怒り、
倦怠感、不安感、楽しくない・・・
否定的な気分や人生の意味の喪失。
そして過去の後悔、
未来への心配事も顕在化してき、
24時間、四六時中これらを反芻し、
頭がいっぱいになることもあります。
慢性化した退屈が原因で、
人は中毒症状や依存的なアクションを
ついついとってしまう。
過剰なアルコール、ギャンブル、
買い物、セックス、暴飲暴食、喫煙、
過剰なゲームプレイ・・・
退屈で、不快な感情を
手っ取り早く和らげようと、
その感情から逃げるように、
外部刺激に頼りがちなります。
実際に薬物やアルコール依存患者が
なぜ手を出したかというと
「ストレスからの解放」、
「退屈だったから」という答えが
大半を占めるという。
退屈が入り口となって、
依存、中毒、クセ、悪習慣への
触媒となっているということ。
このコロナ禍において、
ますます退屈を強く感じる人が
増えているという現状です。
慢性化した退屈は、
疲れ果て、エネルギーが低下し、
何に対しても興味がなくなり、
日常の慢性的な不満、
不服、つまらなさ、
物足りなさ、絶望、無力感、
冷笑主義。
低い自尊心。
否定的で反芻的な
思考サイクル。
精神的倦怠感。
そこに、自分のせいにする自己否定も
混ざり合うこともあり、
退屈が長期間続くと、
うつ病や不安神経症など
メンタルヘルスの悪化に繋がる
(または既に患っている)
リスクが高まってしまいます。
そもそも退屈が起こる理由、
退屈が要因として、
1)自分を知らない
自分は何がやりたいか、どうなりたいか、
何をすべきか、何が気分が良くなるか、
これら知ることができないと、
趣味、興味、楽しみを
持つことができないし、
適切な目標を立てることもできず
退屈感に繋がります。
退屈している人は、
自分が何をしたいのかを
明確に表現したり、
自分の気持ちを
説明するのにとても苦労します。
自己をもっと深く認識する。
大きく開花するかもしれない
自身の無限の可能性に興味、
好奇心を持って探求し、
自己探求する時間を確保する。
子供のころに、
ドハマりしたことはなんですか?
幼少期のドハマりリストを作ってみて、
これらに共通して隠れている
核心はなんだったのかを探ってみたり、
他にも自分の強みリスト、
成功した勝利のリストなど
自己を客観視、把握し、
自分の理解に努めること。
2)集中力と注意力の低下
退屈感の発生は、
注意力、集中力と低下と
関係しているとされる。
1点に焦点を絞れず、
ぐっと集中ができずに、注意力が散漫だと、
すぐに手を離してしまい、
飽きてつまらなくなり、
退屈感が発生する。
注意欠陥や多動性の人は、
慢性的な注意力や集中力の問題を
抱えているため、
退屈感が頻繁に発生してしまう傾向が
強いとされています。
3)インナーアミューズメントスキル
退屈感が発生するとき、人は外部へ
刺激を求めがちになります。
スマホのwebサーフィン、
関連動画の渡り歩き、SNSのスクロール、
テレビ、ゲーム・・・
現代のテクノロジーは、
つまらないと一瞬でも判断すると
より楽しい刺激を求めて、
別地点へ急速へ行くことが簡単にできる。
脳は「退屈だ。刺激がほしいー、もっと、もっとほしいー」
と脳汁ダラダラのゾンビ状態で求め、
落ち着くことのない衝動性に駆られ、
快楽を求め、
点から点へ高速移動を繰り返す。
集中力、注意力の低下。
長く焦点を合わせずらくなり、
マルチタスクと過剰刺激への欲。
退屈が退屈を呼ぶ。
これらは短期的には気を
散らすかもしれないけど、
長期的には退屈になりやすくなります。
また、外部への依存度が高い人は、
「外部に刺激的で興味のあるものがない。
だから退屈だ」と悩でしまうケースもある。
いずれにしても、
外部刺激へ依存するのではなく、
内部で、つまり、
自分自身の内側に、
刺激を生成できる能力を育むようにする。
退屈を処理する建設的な方法を
見つける能力。
想像力を利用する、読書、学習活動。
絵画や音楽等、芸術などの創造的な追求。
ガーデニング、ハイキング、運動など
ひとりで黙々と積み上げていける内部刺激。
趣味や興味の多いクリエイティブな人、
色々な場面で自分を夢中に
させることができる人は、
飽きにくい傾向があります。
外部に気を散らすものを
探そうとするのではなく、
しばらく退屈して座ること。
一時停止する。受け止める。
ただただ沈黙し、
座り、向き合う僧侶のように。
外部へ気晴らしを探すための
落ち着きのない衝動性へ
くさびを打ちこむことを意味する。
退屈を受け入れ、
外部刺激の衝動性を根絶させた後は
それから内部へ意識を向け、
心の中に、人生、娯楽、成長を見つけていく。
自分自身を楽しませる。
このような内部リソースのことを
インナーアミューズメントスキルと
心理学では言はれています。
外的刺激を求めすぎると、
自分を楽しませ、独自で活動を
考案したり、
創造力や創造性を持って
退屈感を乗り越えるための解決能力が
不足していく。
退屈感に対して、
建設的に対処するための
内部リソースを育んでいくことに努めること。
4)ルーチンの構築と修復
新しいルーチンを作成し、
それに淡々と沿って行動することは、
退屈を防ぐことに繋がる。
ただし古くなったルーチンを
回し続けると、
退屈が生まれる時があるので、
そんな時は退屈をプラスに捉え、
適宜、ルーチンに追加や変更を加えて
あーでもない、こーでもないと
”工夫”をすることを厭わない。
退屈が、新しい思考を引き起こし、
新しいことを試みるように促してくれる
シグナルであると捉える。
5)何か新しいことを試す
友人が、いつか自分が撮影した作品を個展に出すと
写真を勉強していると言った場合、
あなたはそれを嘲笑しますか?
時間の無駄だと思いますか?
退屈が新たな思考や
新たな挑戦をするタイミングであるという
シグナルです。
コンフォートゾーンから抜け出し、
新しい機会を探す時。
新しいことを試してみる。
新たな挑戦に否定的な態度をとらない。
新しい知識、新しいスキルを習得したり、
はたまた人生に飽きたら、
過去の趣味、諦めた道半ばの事を、
もう1度再燃させてもいい。
新しく見つけた時間、
エネルギーをそこへ注ぎ込む。
また新たな小さな目標を立てることも
退屈をプラスに変える
原動力にすることができる。
・週に一度新しい本を読む
・腹筋10回3セット、ウォーキング7千歩など
・知的に興味がある場合は何かのオンラインコースを受講してみる
・週に一度、新しい知り合いを作る
心を開き、目標を掲げて、
自分自身に挑戦する。
例えどんなに小さな目標だっていい。
いきなり大きな新しいことに
挑戦する必要はなく、
大きな目標を小さく要素分解したり、
まずはかすり傷程度で済む、
小さな、新しい冒険を繰り返す。
人生もドラクエのように少しづつ
レベルを上げていく。
いかがでしたか?
退屈感を克服する方法。
退屈自体は悪いことではありません。
大事な事は、退屈に対しての
私たちの考え方、態度、選択だということ。
あおとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。