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2021/09/25 14:00
「期待外れに思われたらどうしよう・・怖い」
「相手をがっかりさせてしまったらどうしよう・・不安」
何かを任されたり、選んでもらったり、
期待をかけられたり、
与えられたり、新しいことにトライしたり、
目標に立ち向かう時だったり、
そんな時、相手をがっかりさせる
のではないかという恐れを
過剰に抱いてしまうことありますか?
他人を失望させることへの恐れ。
人をがっかりさせるのが怖すぎる。
相手がどう言うだろうか、
何を思うだろうか、
相手の反応がとても心配になり、恐れ、
がっかりさせてしったら
どうしよう・・・と不安と恐怖で、
神経がキリキリと消耗し、
夜も眠れないような時、
それを原動力や
エネルギーに変えられる人ならいいけど、
みんながみんな、
そうではないわけで。
相手の失望している、悲しんでいる顔、
場面、雰囲気を過度にイメージしてしまい、
「こんな考えではダメだ」と必死に
今の自分の気持ちを否定して、
奥へと閉じ込めようとし、
更に心配感、不安感が増大していき、
恐怖と化し、
強力なネガティブ感情となって
もう身動きとれなくなったり、
結果、パフォーマンスに大きく
影響を与えてしまうことも
あるということ。
両親、友達、クライアント、上司、同僚
その他、自分に期待をしてくれている人。
がっかりさせたくない。
そう思うのは当たり前だし、
それは相手を気にかけているという兆候でも
あるわけだから、
他人の期待を心配していること、
それは必ずしも悪いことではない。
ただそれによって、
失望させることを心配するのを
やめることができず、
相手を失望させたらどうしようと
過剰に心配、恐れ、不安感を増大させ、
それが慢性化し、
何度も何度も
否定的な考えを反芻され、
行動の動機や燃料に変えられずに、
感情が有毒になり、
不安で潰されてしまっているなら
それは一度立ち止まる
必要があるかもしれない。
そこで、
1)喪失リスクを自らで巨大化させている
他人からの期待って、
実際は、自分が思っているほど
意外と大きなものではなく、
ただ自分の心の中で期待のイメージを
勝手に巨大化させてしまっているだけであり、
いわば、自らの手で脅威を
増長させてしまっている
可能性があるということです。
・大学に進学しなければ、
失望させ、両親からの愛を失い、
見捨てられるのでしょうか。
・就職に失敗したからといって
がっかりさせ、両親や友人から縁を切られるだろうか
失望のコストは
私たちが考えるほど深刻ですか?
答えは意外とそんなわけないという
可能性が多々あるということ。
2)起こりうる最悪の事態は何ですか?
最悪のシナリオ計画を立てる。
「起こり得る最悪の事態は何か」を
自問する。
あなたにがっかりし、
あなたの元を永遠に去っていきますか?
ここでは最悪の事態を不安視し、焦り、
恐怖するためのものではなく、
その最悪のシナリオって
一体どのようなものである可能性があり、
一体どの程度、それがリアルに起こる可能性が
ありそうかを決定します。
過去を振り返った時、
これまで最悪の事態が起こったということは
あまりなく、
ただの思い込みや
過剰不安だったということもあるのでは。
不安というのは、
現実には起こることがない、
根も葉もない根拠なき考えを、
私達に持たせようとしてきます。
これは、ネガティビティーバイアスといって
否定的な部分へと焦点を過剰に当ててしまう、
人間のDNAの仕業で、
神様がそのように人間を
デザインしたことで、
仕方のないことだから。
そう、実はフォーカス
されすぎているだけで、
意外と大した損害になること
じゃなかったり、それほど悪くはなかったり、
とるにたらないこと
だったりすることも多々ある。
だから少し不快になる程度なら
それを乗り越えることはできるということ。
その決定によって最悪の問題が発生する
可能性が高いと判断した場合は、
別の選択を行うか、
緊急時にとる対応を、
事前に計画しておく。
20分の「思考時間」を毎日の
スケジュールに組み込みます。
この時間制限内で、思いっきり、目一杯、
心配したり、反省したり、熟考したりすること。
ペンと紙を使って気になること、
ストレスを感じること、
不安を与えることをすべて書き留めます。
制限外では禁止と誓います。
20分が経過したら、隙間時間に
見返す為にノートを閉じ、
もしくはその紙を捨てても構はない。
3)他人のために自分の人生を生きない
他人を思いやり、気にかける、
心配することは、とても大事なことだけど、
他人のために、自分の人生を生き、
全てを捧げることはない。
自分の人生のハンドルは
自分自身で握ること。
誰かを失望させるんじゃないかな・・・と
他人の失望が怖くて、心配になり、
失望させてしまう恐怖のある
リスクを冒したくなくなるので、
先延ばしにしたり、
諦めたり、
一歩前に進めない状態になったりする。
今すぐやること。
人々を喜ばせ、
失望させることを恐れているので、
自分自身を過小評価し、
自分はどうでもよく後回しにしがち。
自分自身を十分に気遣い、
自分を幸せにするチャンスを
自分自身に与えることがまずは大事。
職業的なこと以外で常に他人を
喜ばせるために生きることは、
自分の価値観を犠牲に
することを意味しています。
他人の人生を生きず
まずはあなた自身の幸せに従うこと。
あなたはあなた自身と
24時間365日年中無休で一緒にいる。
四六時中、一心同体。
他人はあくまで
どこまでいっても他人。
これは自分の人生であり、
人生は、自分以外の誰のものでもないから。
他人の失望するかもしれないという
不安で、先送りし、自分の人生のハンドルを
他人に預けてしまうのは、もったいない。
他人の幸せを願うことは大事なこと。
ただしそれを最大の目標とせず、
自分から、自分の内部から始めること。
本当の自分のニーズ、欲望、
感情に正直に、オープンに、
そして自分の人生を、自分の理想へと
導いていってあげること。
それには、自分を知ることが大事になってくる。
自分がどういう人間なのかを知る。
次のような内省的な質問を自問する。
・自分の強みは何ですか?
・自分自身について何を改善できればいいですか?
・人生の残り1か月だったら、どこで過ごしたいですか?
・気づかないうちに時が経ち、ワクワクして元気になり、
寝食忘れて没頭し、楽しんでいる2つのことは何ですか?
好きなもの、欲しいもの、
嫌いなもの、許容できるものと許容しないもの、
付き合いたい人、遠ざけたい人などを
正確に見つけることなど、
本当の自分を知り、理解すること。
4)ノーと言う許可を自分に与える
人を喜ばせないといけない、
人をがっかりさせる恐怖が強い人は、
「いいえ」と言うことを難しく感じてしまいます。
いいえと言って嫌われないか、相手が
失望しないか、相手の顔色や反応が
非常に気になって、心配してしまいます。
断れなくて、時には自分のキャパ以上のものを
背負ってしまったり、
それを悪用利用されてしまうことも。
自分では叶えることが難しい場合は
「いいえ」という勇気を持ち、
相手との距離、境界線を設定すること。
この境界の設定は、
自分のコアバリューを
しっかりと理解することが重要になってくる。
コアバリュー。
自身の考え、大事にしたい価値観、
道徳、理念、ビジョン。
自分はどうなりたいか。
あなたにとって最も重要なこと。
生きていく上で大事にしている
自分なりの信念、思い、考え。
・自分/他人へ嘘はつかない
・自分の気持ちに正直に、自分らしく
・嫌なことに立ち向かう/逃げない
・積み上げこそが勝利への近道
・慈悲深く
・義理人情を大事にする
人生の羅針盤、コンパス、北極星。
コアバリューを理解し、
それらに沿って生きる。
自分が誰であるかというコアを理解し、
そこに立ち戻ると、
境界をより簡単に
設定することができるようになるから。
■自分のコアバリューに沿って歩んでいく(過去記事)
いかがでしたか?
がっかりさせちゃう・・・
不幸にさせちゃう・・・
人が離れていっちゃう・・・
嫌われちゃう・・・
もちろん生きているかぎり、
相手をがっかりさせちゃうことも
あるだろうけど、
全ての人の期待に応えられるほど
全ての人を幸せにできるほど
あなたは完璧な人間ではないということ。
相手をがっかりさせたと感じたら、
その気づいた感情を認めてあげること。
これを数回経験することで、
例え誰かを失望させてしまっても、
命をとられるわけでもなく、
立ち直ることができると
脳に教えるのにも役立ちます。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。