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2021/11/24 14:00
あなたは他人へ自分が感じたことや
思ったことを素直に表現できていますか?
相手に敬意を持ちつつも、
しっかりと伝えられていますか?
沈黙してしまったり、
無視したりしていませんか?
今日はサイレントトリートメントについて。
このサイレントトリートメントとは
他人とコミケーションをとることを
拒否することを意味します。
簡単に言うと、
無視や沈黙です。
これらをすることで、
一時的に解決したように思えますが
本当の解決策を見つけることは難しい。
どういう時にこの状態になるのか。
1:回避
何と言うべきかわからない時、
どううまく伝えたらいいか分からない時
または対立を避けたいという理由で。
・議論による労力消耗、傷つきたくない、
嫌われたくないという理由
2:コミュニケーション
・極度の怒りピーク、不満、問題を対処するのに圧倒され、
お手上げ状態、コントロール不能感時に沈黙で反応。
・自分の気持ちを表現する方法がわからないが、
相手に自分が動揺していることを知ってもらいたい場合
3:罰
誰かを罰するため、罪悪感や不安を抱かせるように使い、
相手をコントロールする。
全てのサイレントトリートメントが
イコール悪というわけではないのですが、
いずれにしても、
このサイレントトリートメントは、
単なる口下手な性格
というだけで終わらせるものではなく、
不満、不一致な意見、
対立している意見の、
根本的な問題解決には
ほぼならないと心理学ではみされています。
また3の罰については、
拒絶、排斥、追放、排除感などで脅かされ、
精神的虐待にも位置づけられています。
片方が重要な問題について
話し合いたいが、
もう片方がそれを嫌い、
避け、問題に直視せず、
無視し、押し黙り、
部屋から出ていくなどすると、
不安、怒り、疲弊、ストレス、
苦痛などの否定的な感情を引き起こし、
自尊心に大きな影響を与えます。
これを意図的に、
何日も、何週間も行い、
相手の心にダメージを与えようと企む。
相手が嫌がるのを分かってやる。
相手が謝罪してきたり、
嘆願してきたり、要求に屈したり
したときにのみにようやく終わらせます。
相手をイラつかせようとしたり、
困らせようとしたり、焦らせ、
不安に陥し入れようと企み、
相手の精神を制御不能にし
コントロールしようとする行為は
立派な精神的虐待です。
2012年の調査によると、
友人や親しい人から定期的に無視されていると
感じる人は、自尊心の低下、帰属意識や
意味のある存在と感じるレベルが
低下することが分かっています。
また、別の研究では、
無視または除外する行為による痛みは、
身体的痛みと同程度であり、
身体の痛みを検出する脳の部分が
活性化されることが示されています。
人間関係において、
明確で直接的にコミュニケーションを
とることは、非常に大切になってきます。
相手が応答していない時、
意図的に、作為的に苦しめてやろうと
精神的虐待的な行動をとっているものでは
ないと思われる場合、
相手は単に傷つき、逃げ道を
探しているだけかもしれないし、
もしくはうまく表現ができずに
考えていて、悩んでいるだけかもしれない。
その時、沈黙は何を意味しているのか、
その理由を理解したいことを
相手に冷静に伝えます。
物事を解決したいことを強調する。
もし、沈黙者が、いつも勝手に
立ち去ってしまうことが
パターン化している場合は、
事前に、自分が感じていることを
伝えておきます。
「あなたが立ち去る時、
それは私を傷つける行動になってしまっている」と。
その方法では根本的な問題は
解決できないことを説明する。
相手側は精神的虐待を企み
やっている行為ではなく、
自分でも相手を傷つけているという認識がなく
やっているということもあるから。
そして相手側へひとりの時間が
必要なのかもしれないことを伝える。
それは相手側の事を慮り、
相手を理解した上でのことだというスタンスで
伝える。
もしくはクールダウンタイムを作る。
「気分が良くなったときに話してもらえる?」と伝える。
しかし、また相手側が落ち着いたら、
再び問題を解決するための時間を
調整したいということを述べる。
沈黙者のそばにいるし、
寄り添って、互いに解決していこうよ
という前向きな気持ちがあることを
知らせることもできる。
「私はあなたのことを気にかけている。
そして2人の関係がうまくいくことを
心から望んでいる。
だからあなたを悩ませていることや心情を
私に吐露せず、共有することを拒み、
私を無視する場合、
私は本当に心が痛く、辛い。
私は良好な関係にしたく
いつもここで、あなたの声に耳を
傾けるために座しています。
だから何が起こっているのか
教えてほしい。もし今それができなかったり、
そういう気分にならないなら、
またそういう気分になった時にでも
教えてほしい。」
もし、自分がサイレントトレートメントしている
沈黙者である場合は、
「自分は話し合おうとしている時や
議論する際に、沈黙してしまうことを
知っている。それによってあなたに
不快な思いをさせてしまっている
ことも理解している。
でも私自身はそういう時っていうのは、
傷ついていたり、混乱していたり、
うまく言語化できない怒りやもどかしさで、
頭の中を必死に整理しようとしているところです。
今は私にはスペース、時間が必要です。
感情を整理するのに時間をくれますか?
直ぐに話す準備ができるかはわかりませんが、
いつでも連絡を取ることができ、
また再び、修復に向けて話し合いに戻ります。」
感情が乱れて心の余白、余裕、
スペースを必要としていることを
相手に伝えます。
そして「また戻る」というニュアンスで
相手に安心感も与えられ
双方で冷静になる時間を持てるから。
次に、コミュニケーションを円滑にし、
関係性を改善し、うまく機能させるために、
事前のルール決めが必要で、
そのルールを決める為の時間を確保する。
物事が熱くなったときに
お互いにどのように話し合うか、
どのような態度や言い回しで
話しを進めていくか、
容認できる行動は何か、
どういう状況で嫌になるのか、
自分の境界線はどこなのかを伝え合う。
そしてサイレントトリートメントが
前進するのをどのように回避するかについて
計画を立てます。
相手とサイレントトリートメントに
ついて話し合った後、
それでも行動が続き、
相手が変わる見込みがない場合、
関係を離れることを
検討する時期かもしれません。
また精神的虐待を経験していると
感じる場合も同様、
それでもその関係を
維持したいかどうか慎重に検討すること。
いかがでしたか?
サイレントトリートメント。
沈黙し主張せずに全ては
解決できると思いがちですが
それは例外的に
受動的攻撃的行動(=陰湿ないじめ)に
対してリアクションせずに無視し、
いじめを増長させないようするための
回避戦略の1つとして、
実際に効果はありますが、
それ以外の場合、
コミニケーションにおいては
健康的とは言えない方法だということ。
おあとがよろしいようで
今日はここまで。
おしまい。