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2021/12/28 14:00
あなたは皮肉屋さんですか?
冷めた目で世の中を見ている自分がいますか?
冷笑主義ってやつ。
政治家、有名人、世の中などに対して、
近いところでは仕事、同僚、友人、
恋人、家族などへも発生します。
相手を冷ややかにみて、
失笑すらも入り、
いつも小ばかにしたり、
見下したり、批判したり、
斜めに構えてみる思考。
それは健康的で、健全で、
前向きな批判、非難、指摘、議論とは
様相が違うということ。
他人がアクションを起こそうとする動機や
意図に対して、否定的な評価を示し、
強い不信感、懐疑的で、軽蔑を持つ。
ほとんどの他人に対して、
疑いや不信感を持って見る傾向があります。
冷笑主義は、いつも他人や世の中に
難癖をつけたがり、相手のミスや欠点をあげつらい、
責め立て、粗探しに焦点が当たり
斜に構えて、冷めた目で見るという状態。
この冷笑主義的な思考。
2014年のアメリカ神経学会によると、
冷笑的な不信感が高い人は、
認知症を発症する可能性が3倍高くなり、
全体的な死亡率、心臓病、および癌関連の
死亡率が高くとの研究結果が出ています。
冷笑主義的な思考が習慣化することで、
人生の満足度の低さ、仕事の満足度の低さ、
自尊心の低さ、対人関係の信頼の低さなど、
生活の質や幸福感に
否定的な結果をもたらすとされています。
また2010年のPsychiatric Newsに
掲載された研究では、
冷笑的な性格を表現した人は、
そのような性格を表現しなかった人よりも、
うつ病を発症するリスクが
5倍高いことがわかっています。
皮肉屋で、冷笑主義的な思考な人は、
もともと生まれた時から
こうだったわけではもちろんなく、
その思考回路、思考パターンになった
「原因」というものがあるということ。
その原因は、
他人からの裏切り、他人からの批判、
人生の挑戦での挫折、大きな損害など、
自分自信の能力の欠如感、不足感、
失望、自尊心の欠如、失敗感、
劣等感、自己嫌悪など、
心が痛み、心へ傷が大きく
ついてしまったことからはじまることが
多いと一般的には言われています。
いずれにしても、
極度の不信感、信頼感の低下、
未来は暗く、相手の行動の動機を
利己的に思い、否定的に解釈する。
また他人が意地悪で利己的な動機を
持っていると疑うことが多いことから、
困っている時に「助けて」と
素直に他人に助けを求めることが難しい。
こういった思考回路が、
信念レベルにまで
腑に落ちきっている状態。
もちろん反対し、否定し、批判する、
対局の意見を出すことは
大事なことであり、
進むことに慎重になり、一時停止でき、
様々な角度から解決策を検討でき、
楽観的になんでも大丈夫だと
無謀に突っ込んでいくのは
リスキーだから。
またこの冷笑主義的な思考って
再び、自分がこれ以上傷ついたり、
自尊心が低下しないようにする
自然な防衛思考でもあるということ。
不信感や警戒心は
防衛シグナルになるってこと。
でも、この冷笑主義的な思考習慣が
過剰すぎると、行動することが
必要なケースで、麻痺状態に陥ってしまい
大事な機会を逃してしたり、
立ち往生して身動きが
とれなくなったりすることもある。
冷笑主義者は、解決策を探すということに
焦点を合せるのではなく、
悪いことにのみ焦点を合わせ、
最悪の事態を信じています。
それは証拠とは何の因果関係もなく、
必ずしも今回も再びそうなるとは
限らないにもかかわらず全ての
意見を批判します。
いずれにしても、
思考のバランスが、
冷笑主義的な思考へと
偏りすぎている思考習慣というのは、
研究結果でも出ているように、
人生と全体的な幸福に
悪影響を与えてしまうということ。
そこで、
1)自分が冷笑的であることを認めます。
認めることから全てがはじまる。
自分が批判的で、皮肉屋である可能性に
気づいたら、その態度を認めてあげて、
それを通過させること。
否定的な思考プロセスを無効にするためには、
自分の考え方、思考のフレーム、
自分のレンズを客観的に見て、
自分が冷笑的であることを
認めること。
冷笑的な思考をシグナルだと捉え、
何かを変えたり、違った見方をする時でもある
お知らせだということ。
いつも衝動的に、自動応答で
冷笑的な反応をとっていたけど、
その思考一辺倒ではなく、
直面しているイベントの目的、目標に対して
ポジティブな側面や現実的な側面、
冷笑的な側面の両方からの視点で
比較してみる視点を持つこと。
目の前のイベントに対して、
私達は自由に反応を選べるということ。
冷笑的な態度で、世の中を
嘲笑している思考に気付いたら、
その後、どう反応するかは私達次第。
気付いた後、それでもそのまま
冷笑的な態度をとるという方向へ
舵をきりますか?
それとも、これらの考えに挑戦し、
問題は何か、どのように解決できるのかという
解決策を探す、解決策を見つけて提案することに
焦点を当てる方向へ舵をきりますか?
後者の反応をとることを選択する思考は、
思考の変化を実行することでき、
いつも無意識に自動応答していた
冷笑主義的思考のループに
衰退、減少に取り組むことに役立つから。
2)感謝
感謝の気持ちを育むことは、
冷笑主義的な思考の緩和に
役に立つとされています。
自他共に低い信頼感、
低い自尊心、自己肯定感、
斜めから、ひねくれて、歪めて
世の中を見るレンズを装着してしまっている時、
感謝がこれらの少しの緩衝材となり、
視点を少しばかり補正してくれるのに役に立つ。
感謝によって前向きな気持ちが溢れる。
感謝の気持ちはストレスホルモン(コルチゾール)の
レベルが23%低下し、また感謝の日記を2週間記録し続けると
医療従事者のストレス(28%)とうつ病(16%)が
持続的に減少するんだって
数分、数行でいいから
感謝の気持ちの日記を書く。
寝る前に、毎晩感謝していることを
3〜5つ書き留めてみてる。
今がピンチで危機的状況だとしても
今、日々、当たり前のことに感謝する。
喜びに満ちた一杯のコーヒー、
見知らぬ人の親切な行為、
自分がした親切な行為、
朝の散歩で新鮮な空気を吸い込うことでさえも、
1日の前向きで、良い点に集中する。
既に持っているものに心から感謝できれば、
まだまだ自分には無限の可能性を
秘めていることが再認識でき、
実際に周りを見渡せば、
自分がかなりのチャンスに囲まれている、
恵まれていることにも気付きます。
自身の可能性を最大限に
引き出すことにも繋がるから。
3)好奇心と謙虚な姿勢
長年のキャリアや経験値があったとしても、
自分がその答えのすべてを理解しているような思考、
当然こうなる、どうせこうなるなど、
そのことを既成、既知、偏見など
全てを知っている、分かっているかのように
思い込まないようにすること。
このエキスパートマインド(専門家の思考)が、
冷笑主義的思考が発動しやくなるから。
科学者は、常に謙虚に別の視点を
採用するビギナーズマインド(初心者の思考)を持って
革新的な技術を生み出してきた歴史があります。
もちろん私達みんながみんな
科学者ではないんだけど、
この初心者のマインドによって、
別視点の採用や検討、他人からの批判を
正のフィードバックとして捉えたり、
探求にワクワクし、心や視点を広げていけることから、
冷笑的な態度や皮肉の蓄積を
止めることにも役に立ちます。
毎日わずか5分間でも、
遊び心を持つ時間を確保する。
遊んだり、好奇心を持ったり、
楽しんだり、新しいことに
トライしてみたりなど。
参加する前向きなアクションが
多ければ多いほど、
冷笑的な気持ちは少なくなっていくから。
また例えわずかで、小さなことでもいいから
トライして、進捗、進歩を把握し、
自分を褒めてあげ、転んでも直ぐに起き上がる習慣を
構築していく。
蓄積の達成をしっかりと味わい、
それが自信に繋がる。
その自信が前向きさを生み出して
冷笑的な思考を緩和してくれる。
ではどうやって
その習慣を形成していくのか。
なんでも習慣化させるコツ、
具体的な方法は下記に詳細を記載しています。
読むとより理解が深まると思います。
■自分を改善するのに必要な4つのこと
他にも心血を注げる目標、
長期的なビジョン、生きがいを探し、
見つけることで冷笑主義的思考を
抑えることができる。
自分の人生の使命、
価値のある目的が見つかれば、
そこに向けて、自分が行きたい場所に
どのようにして行きたいか。
創造的なエネルギーを向けられる。
自分の価値観に基づいて、
より大きなものに向かって進んでいくことで
満足感や幸福感にも大きく影響し、
冷笑主義は衰退していくから。
■自分のコアバリューに沿って歩んでいく
いかがでしたか?
冷笑主義的な思考、
これは誰にも当てはまること。
懐疑的になってもいい。
それは別視点の考え、一時停止、
解決策を見つけることにもなるから。
でも冷笑主義的な思考は、
全ての意見を否定する。
(いくら合理的だとしても)
否定性を守る方法を模索する。
相手の粗探しに心血を注ぐことになる。
自分がもし冷笑的で嘲笑していることに
気付いた時、それをシグナルとして捉えること。
その後、あなたがとる反応は任意です。
必ずしもその反応を
冷めた目で見る、冷笑的な思考である必要は
ないということ。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。