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2021/12/30 14:00
あなたのその「やることリスト」は
きちんと機能していますか?
やることリストを書き出すことで、
頭をすっきり整理できたり、
大事な用事を忘れないようにしたり、
物事の優先順位を付けたり、
生産性をあげたりなど、
メリットは多岐にわたりますよね。
そのやることリストを
1つ1つ消して、斜線を引いたり
チェックマークを付けていくのって
達成感や気分も爽快になります。
いつしかその消す作業自体が
目的になっていくことも。
これはこれでもちろんいいことであり
それによってモチベや集中力が
維持できるなら、やらない理由はない。
ただし、このやることリストが、
時に自分の足かせ、重荷に感じてしまい、
身動きがとれない状況に
なってしまうということもある。
それはやることリストが
どんどん追加されていく状況時。
仕事において日、週、月、年のリスト。
自分の個人的なやることリスト、友人、家族・・・
私達のやることリストは制限はなく、
無限に追加されていきます。
「あれもしないと」
「これもしなきゃ」
やることリストがどんどん増えていき、
いつしかそれが重くのしかかり、
自らを疲弊させ、
エネルギーが消耗し、
まるで電池が切れたかのように
動けなくなったり、全てを放棄して
しまうってこともある。
やることリストの本筋は
生産性を高め、大事な物事を見失はず、
人生をできる限り効率よく、
歩を進めていくためのツールです。
そのはずが、逆にリストを多重に作成して
忙しくしてしまい、
いつも物事を成し遂げるのに忙しく、
人生が立ち往生してしまう時がある。
「人生の大事なことに集中し
スムーズに一歩前進するために
生産性を上げていくためのリスト」と、
単に「忙しくする」こととを
はき違えてしまう時があります。
既に忙しい一日と人生に、
可能な限りやることを
詰め込むことではありません。
私達は人間です。
やりたいことを全てやろとするには
時間は足りません。全てを完璧に
こなすことはできません。
リストが目的地に対して
生産的に進歩していなくて、
単に忙しくしてしまっているだけなら
それはハムスターのごとく、ただ車輪を
回しているだけであり、
少し立ち止まって考えてみても
いい機会なのかもしれない。
そこで今回は「やめることリスト」の作成です。
やめるリストとは、
・もうやらないであろうタスク、行動、習慣
・役立つと思っていたが効果がないタスク、行動、習慣
これらをリスク化していく。
またやることリストが、
自分が目指すべく大切にしている価値観や
人生の目的(コアバリュー)と
ズレている場合もある。
人生で大切にしているコアバリューが
「家族と過ごす時間」ということを
設定しているとする。
実際は、友人との時間、仕事の時間に
ほとんどを費やしているなら、
これらに関連する人間関係や
労働に関連しているタスクを再度見直し、
やめることリストへ追加するなど。
現在の活動のどれが目標の達成に
役に立っていないかを
確認するのにも役立ちます。
やること、すべきことを
足していく足し算ではなく、
引き算をする。
私たちにとって重要ではないことに
時間を費やすことをやめ、
無駄なものを削ぎ落し、
大事なことにフォーカスする。
やめるリストは、やることリストで
パンパンになってしまったカバンの中に
スペースを与えてくれる。
やめること、やらないことで、
"達成"のためのヘルパーになってくれるから。
やめることリスト作成に向いているのは、
ゴミ出しをする、銀行にいく、
子供を保育園に連れて行くなど
日常のTo-Doリストで使うというよりかは、
本当に役立つのは、個人的目標(趣味、キャリア、
ライフスタイル、悪習)の部分です。
そこで、やめることリストを
作成するにあたってのコツとして
1)目標は何ですか?
今、何に取り組んでいますか?
何を達成しようとしていますか?
今現在でも今後の目標でもいい。
目標を書き出す。
自分が大切にしている
価値観に沿っている目標を作成する。
2)振り返ってカットする
1日でも、1週間でも、
自分の行動、習慣、予定を振り変えってみる。
自分は何に時間を費やしているのかを
トラッキング(追跡)する。
また今後の1週間の行動予定を書き出すでもいい。
ようは自分の消費時間を俯瞰してみる。
・何をカットするのかを決めていく。
・自分の時間をどのように過ごしたいかを考える。
何に時間を費やしているのだろうか。
優先事項の低いものは何だろうか。
ついつい時間を使ってしまう悪習は何だろうか
自分での中では重要であり
必要なことだと思ってやっていること、
それって本当に効果は出ているのだろうか。
逆に遠ざかってしまってはいないだろうか。
思っているほど重要ではないんじゃないだろうか。
努力の見返りとして得られているものは何でしょうか。
例えば、
■1時間に複数回SNSをチェックしている。
自分の中で、「仕事」というカテゴリーにおいて、
集中することを大切にしているならば、
SNSの頻繁なチェックは違ってくる。
→これをやめ、アプリを簡単にアクセスできないよう
遠いページに配置したり、奥の奥のフォルダへしまい込み、
簡単にアクセスできないようにして
仕事に集中する。これら見ることで起こる
精神的疲労(例えば、ネガティブニュース、
他人との比較、自分の欠点の浮彫り、悲しみ、
不安など様々)を引き起こすリスクを
取り除くこともできる。
■寝る直前までスマホをいじっている。
「健康」というカテでは睡眠によって
メンタルバランスをとることを大切にしているなら
それは違ってくる。
→これをやめ、読書をすることにした。
睡眠が以前よりも大幅に改善された。
他は延期や放棄をし、
やめることリストのほうへ追加する。
自分が大事にしている、
重要であると考えることから
時間を奪ってしまっていることは何なのか。
重要だと思ってやっていることは
本当に効果的なのか。
大事なことを見誤っていないか。
停止させたい習慣や
タスクを特定する。
自分のアクションを振り返って確認する。
「何が付加価値をもたらし、
何がそうじゃないのか」を自問する。
自分の大切にしている価値観や
目標に対して、沿っているものなのか、
どうなのか、その活動を査定していく。
そして、無為、無用なことを意識的に
取り除く選択をとっていくことです。
それを”しない”ことを選択していく。
やめることを決定し、
「やめることリスト」に追加していきます。
あまり深く考えすぎないように
どんどんアウトプットしていく。
自分の優先順位に沿った行動を取り、
そうでない活動をやめること。
自分の中で、「自己成長」というカテを
作ったとする。
お菓子作りを週1でやる、多読して読書家になる、
金融の勉強をする、英語が話せるようになる、
プログラミングができるようになる・・・・
どれも大事で、たくさんやりたいことがあり、
目標を立てたとする。
実際振り返ってみて、
読書以外は、あまり機能していないとする。
他は、もう(今のところ)
それを”しない”ことを選択する。
やめることリストに追加しておく。
そもそも、今はやらないと割り切り、
これらをやらないことを選択する。
「選択」と「集中」。
また時期がきた時にでも、
他をやるようにすればいいだけで、
それは今じゃないというだけだから。
3)それは役に立っているのか?
これまでやっていたことや
自分がやってしまうアクションを停止することは
とても難しいこと。
例えば、前述したSNSやメールの頻繁なチェック。
平均的な人は37分ごとにメールをチェックします。
1日平均15回メールをチェックします。
メールを読み、返信に当てる時間は
1日2.6時間という時間に相当し、
週の総作業時間の28%を
メールに費やしているとされています。
また1つの作業をしている最中に、
電子メールをチェックするために中断した後、
再び元の仕事へ戻るという行為。
完全に元の状態へと集中力が回復するのに
最大23分15秒かかると示唆されています。
ハーバードビジネスレビューより
メールではなく、興味のあるSNSの投稿記事、
興味のあるネット記事を読み込む場合は
これ以上にかかります。
「これは私の目標を達成するのに
どのように役立ちますか?」と自問する。
答えは全く役に立たないということ。
これらの活動をやめることリストに入れることです。
4)やめた効果を味わう
そのやめたことリストによって、やらないことで
どのくらいの時間が浮いたのか、
どのような効果が出てきたのか、
進捗を把握するクセをつける。
そして、どれだけ些細な事で、
どれだけ小さなことでも、
やらないと選択したことで
生まれた効果や、浮いた時間など、
やらない選択で得られたこと。
自分を褒めてあげ、
その達成をしっかりと味わい、
噛みしめること。
そして、よく頑張ったねと
小さな報酬を自分に与えてあげてもいい。
小さく達成し、小さく報酬をあげて、
やらないこと、やめることを選択し、
習慣化させていく。
いかがでしたか?
「自分が本当にやりたいことをする時間がない・・・」
みんな平等に24時間与えられています。
何をやめて、何に時間とエネルギーを注ぐか。
・家でやめること
寝る前スマホ
食器洗いや洗濯を溜めこむ
仕事の話し
・仕事でやめること
同僚の悪口
不要な作業や会議
無用な長文メールの返信
・不健康なやめること
過剰な飲酒
むやみマヨネーズをかける
過剰な砂糖
喫煙
・人としてやらないこと
先延ばしをすること
不平不満を言うこと
完璧主義をやめること
時間がない、忙しいと言うこと
今日からでも、
やめられることがある。
やらないことを明確にする。
やるべきことに時間を使う。
自分は何に時間を使っていて、
何がカットできるのか
今一度確認してみる時間を確保する。
冬期休暇中、こんなことを
考えてみてはいかがでしょうか。
あなたは何をやめますか?
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。