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2022/02/08 14:27



あなたは他人から真似されることについて
どう思いますか?

真似された人のほとんどの人は

「まったく気にしない」
「まー別にいいんじゃん」って
思うかと。

真似されるってことはそれだけ
自分がイケてるからと。

有名になればなるほど、
インフルエンサーさんとかは

他人から真似されるってことが
増えますよね。

まー真似る、パクることってのは、
世の中で当たり前に行われているので、

そこまで目くじら立てることは
ないことかと。


ただし、近しい友人や知人が
あなたのことを極端に真似てきた場合、

そして、真似から横取りまでいくと

複雑な感情を抱いてしまう時も
少なくはないでしょう。


あなたが好きなものを模倣する。

あなたと同じ服装、同じ系統、
同じ香水、同じ靴、同じ帽子、
同じ髪型、同じインテリア、
同じライフスタイル、同じ口調。


あなたの行動を真似る。

ヨガをやりだしたと聞いたら、
自分もヨガをやる。

こういう料理にはまっていると聞いたら
自分も食べる。

これにハマっていると聞いたら
同じようにハマる。


次はどうでしょう。


自分に彼氏ができたら、
その彼氏よりも何かが勝っている彼氏と
付き合い出し、マウントをとってきたり、

子供へ塾を行かせると聞けば
その塾よりも評判の良い塾に行かせて
マウントをとってきたり、

自分が憧れている事、欲しい物、
行きたい場所、やってみたい願望や
夢など聞くなり

今までまったくそんなことに興味が
あるなんて聞いたこともなかったのに、

急に我先にと動きだしてそれを経験し、

経験談を自慢してみたり、
大したことない、良くないなどと言って
期待値を勝手に下げてきたり。

自分が恋をしている好きな人や狙っている人、
彼氏を誘惑して、盗ったり、

自分と仲が良い友人に狙いを定めて
自分抜きで頻繁に遊んだりなど


「相手が持っていないものはなんだろうか」ということへ
焦点を必死に合わせてきます。


ロールモデルにしようとか、
いつかは自分もそうなりたいと
自己研磨する努力ではなく、

嫉妬や妬みによるもの。


スキル、能力、持ち物など
自分が持っていないものを持っている人を
見たくなく、

いかにして相手の持っていないものを
持つかに全勢力を傾けてきます。

そのエネルギーを他で使えよと
言いたくなるほど。

なぜなら最大の目標は、
相手の成功を妨害することだから。

コピーされて不快な気分になると
わかっていて、あえてしています。

それをコピーすると相手が不快になって
その習慣を中断してくれるようになるから。

自分の持っていない
新しい物や習慣を相手が手に
入れていくことを嫌い、妨害し、
コピーしてマウントをとるなどしてきます。



人は、自分のアイデンティティーを
他人によってコピーされて、侵されてくると、
それを脅威に感じて、

人はその妨害に対して
認知的に不快感を示すことが分かっています。



嫉妬や妬みによる
不健康なコピーのパターン。


さすがに、近しい友人や知人で
こういう状態が頻繁に続いてくると

「その真似ってどうなのさ」と思うのは
仕方ないと思う。


ミラーリングって言葉が心理学ではある。

相手の仕草、声、姿勢、特性、
行動を模倣すること。

それ自体は悪いことではなく、
人としてごく当たり前のこと。

真摯な営業マン、恋愛しかり、

相手の声のトーン、話すスピード、
仕草などをミラーリングし、

相手と心を共感、共鳴させ、
感情的なつながりを構築していきます。


ただし、ミラーリングの悪い側面と言いますか、

ポジティブなものではなく、

前述のようにネガティブで、
不健康なミラーリングもあるわけで。


不健康なミラーリングにも、

嫉妬深く、自分には持っていないものを
持っていたり、成功を妨害してくるために
わざとミラーリングをする人もいれば、

そうではないパターンも。


それは、この極端にミラーリングをする人の特徴に
境界性パーソナリティ障害(BPD)を
持っている人が多いと言われています。


下記がBPDの特徴として


・不安定で壊れやすい自己イメージ

・自己の欠如、アイデンティティーの欠如

・不安定で激しい人間関係

・対人関係のストレス反応による気分のアップダウン

・一人でいることや見捨てられることへの強い恐れ

・進行中の空虚感

・頻繁で激しい怒りの表示

・ギャンブル、過食、過剰アルコール、
愛のないセックスなど衝動的で危険な中毒行動



自分のアイデンティティーが分からない・・・

他人から受けいれられないかもしれない・・・

見捨てられたくない・・

孤独が怖い・・・

愛されたい・・・


見捨てられた場合、
「ミラーリング」する人がいなくなってしまう。

自分が誰だか分からなくなる不安、
一人になる恐怖。


つまりはこれら潜在意識の恐れが
不健康なミラーリングに走る
問題の核心だったというパターンもある。



なぜこれほどコピーするのか。
なぜ極端にその人になろうとするのか。

ほとんどは自分で
気づいていない場合が多いよう。

それは嫉妬でもない他の何か。

それはBPDを深く掘れば、
なぜミラーリングが起きてしまうのか、
その理由が見えてきて、
行動の動機に辿りつく場合があります。


自分のことが嫌いで、好きになれない。

本当の自分自身になりたくなく、
別の人になりたい、別の人生を歩みたい。


自分の外側にいきたくなり、

カメレオンのごとくコピーして、
他人と深くつながることで安心し、

自分というパーソナリティーがなく、
空虚だった自己が、

真似をすることで
自己が誰なのかを確立できる。

自分の魂が融合しているとさえ感じます。


自分自身の大部分を他人の
コピーで自己確立させている。

コピーではない
自分自身のオリジナルの喪失。


他人の笑顔、他人の見解、
他人の趣味などを盗むことによって、

自分自身を完全な人間に見せようとする。


自分というものが空の状態で、
自分の気持ちはいつも自分の体の外側にいる。

他人に注意が向きすぎている。

だから何かを心底、自分の気持ちで、
心から楽しんだり、満足したり、

自分の内側から湧いてくる自身の
情熱につき動かされたりなど

自分事として、自分の気持ちや感情を
正直に認め、感じることが
難しい状態でもある。

周りの環境に自己が
依存させられている状態。

他人がAとなれば、Aとなる。
BとなればBとなり、CとなればCとなる。


自己のアイデンティティーの確立が
不安定な理由として、
深く掘っていくと、

自分が育った家庭、両親、
友人、影響のあった人物などによるものが
影響していると言われています。


良い子でいなきゃいけない
親に褒められなきゃ
両親を喜ばせたい、怒られたくない。

服装、話し方、勉強の仕方など、
すべてが母と父を悲しませたくない
褒めれたいという願望。

本当の自分に嘘をつき、偽り、拒否をする。

お利口さんマスクで自分を覆い隠す。

作り上げられたキャラクター。

偽りの自己。


大人になってからも、自分のオリジナリティーに
自信を持てなく、自己確立や
パーソナリティーを築くことが難しい状態になる。

自分にはない、持っていないものを
もっている人、自分より何か優れていると
感じる人、

他人から羨ましがられ、褒められるような人へ

自分自身をフィットさせ、
自分を形作る必要があると
感じてしまうってのがあるみたい。



このようなカメレオン状態の人が
近くにいる場合、


まずは、それが不健康なミラーリングが
行われていて、

やたら詮索してコピーばかりしてくる人は

上記の状況、心理状態で
あるかもしれないということを

まずは理解してあげることが
必要になってくる。


不健康なミラーリング者への知識がないと、
それがなぜされるのかもよく分からないから。

まずは、上記のように深層心理下で

・自尊心の低下、オリジナリティーへの不安、

・自己感覚、アイデンティティーの欠如、

・孤独の恐怖、不安


これらから、衝動的にとって
してしまっているということを理解してあげる。

コピーしている人は、
コピーする根本ルーツに、

潜在意識下で不安や恐怖を
抱えていることに
気付いていないことが多いから。


その上で、今後も一緒にいることができるか、


コピーされる不快感やストレスと
付き合い続けるメリットを
比較検討する価値は大いにあるかと思います。


また、なかなか相手に面と向かって
直接言うのは難しいかもしれないけど、

1対1で対話して
自分の不快感を示しているということを
話してみることも。

それでもコピーすることを拒否したり、
していない、あなたが私のコピーをしていると
非難してきた場合は、
その人から距離を置くことも検討すること。


またそれほど仲が良いというわけでもなく、
でも色々と極度にコピーしようと
事細かく詮索してくる知人や友人、
面と向かっても言いにくい場合、

少しだけ回避策として
別のものを提示してみることも。

それどこで買ったの?何を習っているの?
と聞かれても「忘れた」と回答したり、
その人の前だけは別の物を提示してみたり。

もちろんやりすぎには注意が必要です。
コピーされて侵害され日常生活にまで
悪影響を及ぼしてきている場合です。


また他にも、やるべきことや
新たにやることを見つけることも大事。

自分が好きなものや
将来の自分を表すものを選ぶ。

自分の内側、自分自身に
集中し、焦点を合わせる。

ペンを手に取って、
自分の好きな部分を書き出すこと。

誰かにコピーしてもらうことは、
何か新しいものを見つけるための、
自分を成長させるための
シグナルとして捉える。


自己確立ということに対して
深層で困難や無力感を
感じているということって

中々自分でそれを気づくことって
難しいですよね。

だからこそ無意識的に
コピーしてしまう。

ほとんどの人が、
このカメレオン効果による
不健康なミラーリングの根本や
BPOミラーリングについて

自身で気付いていないと
言われています。


そのような友人と距離をとるのも、
とらないのも選択は自由で、


コピーされることによって
不快で、迷惑で、極端にストレスが溜まり
日常生活に支障が出てくるようなら、


自分自身を防衛するためにも
これまでの交流、付き合いを
慎重に検討するタイミングなのかも。


おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。


Good virtues グッドバーチューズ