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2022/02/15 15:05



あなたは他人と親密になることに
嫌悪感を感じていませんか?

仲良くなることに怖さを
感じていませんか?

もし、そうなら
コミットメント恐怖症というものについて
考えてみては。


コミットメント恐怖症。
心理学用語で度々使用されます。

字のごとく、コミットすることから怖くて
決断ができないということです。


「傷つきたくない」と決定を
下すことができず、

万が一間違った決定を下してしまって、
自分の人生や他人の人生を

台無しにしてしまうのではないかという
恐れによって麻痺し、立ち往生し、

決断を下せずに先延ばしにしたり、
返事を曖昧にしたり、回答をにごしたり
することを言います。


例えば、結婚をはぐらかし、
深刻な会話を避ける。
付き合いが長い状態の関係にしておく男性や

何度かデートし、お互い良い雰囲気に
なってきたところで、連絡を突如
自ら遮断してしまったりなど、


関係に深くコミットするという考えに、

強い不安感、恐怖感を感じて、
回避への衝動が起きてしまう。


約束、明言を避けに避け、
意図的に答えを先延ばしにしたり、
関係が良好になってきたら
怖くなって破壊してしまうなど。


誰しも、決断したその後の結果が
どうなるのかについては、
未来のことなのでわかりようがない。

未知へ進むことを恐れるのは当然のこと。

恐れというのは悪いものではありません。
注意せよという人間の防衛アラートだから。


ただその不安や恐れによって、

「決断をしたくしない」と
決断することを放棄し、
そこから逃げてしまう。

もしくは

親密になる恐れのせいで、
健全な関係でさえも
自分で意図的に関係を破壊、
妨害してしまう。。



これ以上傷つきたくないし、
怖いし、責任とりたくないし・・・


責任をとること、約束すること、
誓い、決断することへの恐怖。


それは何も大きな決断や
大事な決断だけではなく、

小さな約束事でさえも発生します。


決断をとらずに、先延ばしにしたり、
自分勝手に放棄したり、
自分はやらずに他人にやらせたり。


決断をしなきゃいけない時、
放棄して逃げれば、傷はつくことない。

安心感すら感じてしまい
中々、その思考から脱出できずに、

長期化し、永続的になってしまう
可能性が高くなりやすい。


コミットメント恐怖症とは

単にコミットするのが
面倒だという怠惰的なものではなく、

また不確実で未知なことに
コミットすることが
不安で心配というレベルではなく、


文字通り、恐怖症であり、

持続的であり、強烈で、
合理的な理由がなく過度に恐れ、
恐怖することからきます。


高い=怖い
高所恐怖症なんかも
理解しやすいですよね。


コミットメント恐怖症は
主に、人間関係や恋愛関係においての文脈で
使われることが多いですが、

人間関係だけコミットするのを恐れる
というだけではなく、

目の前のイベント、仕事など、全体的に、

あらゆることに深く、
親密に、コミットすることに
恐怖を感じて、

決断ができずに、先送りや
決断を避ける傾向にある人が
多いとされています。



ところで、このコミットメント恐怖症というのは
いったい、どこからきているのか。


その原因は、過去の経験にあると言われています。

過去の辛い経験、トラウマ、
心に傷を負った経験によって、
それらが恐れ、不安となり、

そのような痛みを
二度と経験したくないと思い

次の一歩を踏み出せなくなり、
恐怖症となってしまっているというもの。


・信頼している人からの裏切り
・過去の人間関係の失敗
・両親の度重なる口論の目撃
・両親や友人など人間関係の悪化を目の当たりにした
・両親の離婚や度重なる親の変更など複雑な家庭環境
・両親からの虐待、無視、放棄
・両親からの共感の欠如や愛着の欠如


などなど、もちろん
これらだけではないけど、

他人を信頼することが苦手な人は、
過去の経験が大きいのかもしれない。

人間関係においての、
過去の古傷を修復し、

心の傷が癒えなかったことが
一理あると言われています。


他人にコミットし、
親密になっていくことや長期的な関係を
構築するのが怖い、難しいと
感じるようにもなるし、

感情的に近づきすぎたときに過剰に強く
プレッシャーを感じたりする。

人間関係、しいては
全体的な信頼の喪失。



親密な関係になるのが怖くて、避けたいと、

自らで良好な関係をも意図的に
ぶち壊してしまっているにも関わらず、

いつも「いい人いないかなー」と
言っている人いますよね。


深層心理、その根底には

「もう本当にいやだ、
もう傷つきたくないよ・・・・」


逃げたいという衝動を感じる。


人間関係を深めて、構築していく上で

いつもこの衝動に襲われて
逃げてしまうことが、
もうパターン化してしまっている。


過去に怪我をした場合は、
二度と怪我をしないように。

これらがコミットメントへの
恐怖症へと繋がっている原因となっている
可能性が高いとされています。


人間関係を親密にしていき、
信頼を構築していくことが
できない自分に苛立ち、不満を感じ、

またそのようにして相手を
傷つけてしまっている顔を見たり、
把握しているので、
余計に罪悪感を感じてしまうということも。



そこで、

1)認識する



まずは、自身の恐怖や不安によって、
意図的に、つい距離を置きたくなるような
妨害行動や破壊行動をとってしまうのなら、

まずは、そうしてしまう自分を認識する。
現状の自分を理解することから
全てがはじまる。


コミットメントすることに
恐怖を感じ、決断できずに逃げてしまう
思考の癖を

当の本人は気づいていないことが多く、
無意識レベルでやっていることが多いから。

この行動を引き起こしてしまう
思考のパターンを知ること。


関係構築がうまくいくかどうか
誰しも未来のことは分からない。

不確実な未来への恐怖は
誰しもが持っているごくノーマルな
状態であり、ごく自然なことであると
いうことを理解し、
その恐怖を受け入れること。

過剰な恐怖を持っているなら、
その恐怖症自体が
不合理なことであることを認識する。

その恐怖になんら合理的な理由や根拠は
ないということ。


2)恐れの根源




人間関係を構築していくたびに
毎度起こる不安や恐怖、
衝動的な感情のパターン。


そもそもコミットメントするのに
恐れている理由は何でしょうか。

恐れの背後にある理由は何でしょうか。

人間関係において
何があなたを不安にさせているのでしょうか。

過去の人間関係のトラウマでしょうか。


一緒にいる人があなたを傷つけたり、
同じように振る舞ったりする可能性は
どのくらいありますか?

以前の経験と今回も同じようになるとは
断言できないから。


時間をかけて最悪の事態、恐怖を
想定してみると、

ほとんどの確率でそれらが
根拠のないものであり、
真実を映していないことがわかります。

また代替え案がきっとあるはずで

・物事をどのように見ると、より良い結果が得られるか?
・この考えは他にどのように解釈できるか?他の違った解釈はできないのか?

関係構築による恐怖に過剰に
焦点を当てすぎるよりも、

構築構築によって、
より肯定的な見通しを立てる考えを
採用できるかどうかを確認すること。



3)話す



自分がコミットメントすることに対して
恐怖を抱いてしまうということを正直に
相手、パートナーに話します。

「私は本当にあなたのことを気にかけていますが、
近くなればなるほど、

過去にひどい別れ方をした影響で、
回復するのに長い時間がかかりました。

私はそれをもう一度経験することを恐れています。

あなたと距離をとりたくなり、

その関係を終わりにしなきゃとさえ
思うようになる。これは何もあなたのことが嫌いに
なったのではなく、単に怖いから。

人間関係を構築して親密になっていくのに
慣れるにはもっと時間が必要です」


中々、自分をオープンにして、
相手に伝えることは
難しいかもしれませんが、

少しづつ、自分の門戸を
開いていくことを意識する訓練をする。

このスキルは練習すればするほど、
簡単になってくるから。

■脆弱性に対する恐れを克服する


4)自信を持つ



コミットメントすることに恐怖を感じて
逃げてしまう。

人間関係だけではなく、
人生全般においても。


傷つくことを恐れている。
失敗することを恐れている。


自分に自信が持てずに、
自己肯定感や自尊心が低下していることが多い。


自尊心を育む方法、
自分を愛する方法について、

もっと深く学び、もっと研究し、
それに実際に取り組むこと。


人間関係や仕事しかり、

きっと難問を乗り越える力を
自分は持っているんだという
自分自身を信頼する力が
非常に大事になってくるから。


今から自分への価値を
感じ取れる経験を積んでいく。

それはいったいどういうものなのか。

例えば、


どんなに小さくてもいい。
うまくいった、成功したという実感が
手に入る、結果が見えやすい行動をとること。

物事をより良くするためにできる、
望むところへ着地できるように、

小さく、小さく、行動をとって
積み重ねていくこと。

「どうも継続できないんだよね」という方は
下記の習慣化させる方法を記載していますので
理解が早まると思います。


■自分を改善するのに必要な4つのこと

■サインフェルド戦略という継続のためのコツ



人間関係で生じる可能性のある
否定的な感情や経験を処理することが
自分にはできると信頼する力を育んでいく。


1日で改善するような魔法はない。

少しづつ積み上げていくしかない。
でも訓練次第で、それは改善することができるし、

それに取り組む価値は大いにあるから。


自分を大切に扱い、
思いやりを持って、親切に扱うということは、

うまくいかない状況であっても、
通常の自然な学習プロセスと見なし、

苦しみは人生の一部であると認識し、
それは長くは続かず、瞬間風速的なものだと感じ、

自己肯定感を下げずに、

自分を前進させることを可能にすることを
意味しているから。



いかがでしたか?

コミットメント恐怖症について。

誰しもが進むことへの怖さ、
決断で失敗するリスクを持っています。

でもそれが嫌で全ての決断を
先送りしたり、逃げる必要はない。

誰もが克服できる問題だということ。

様々なチャンス、選択肢、可能性を
自らで狭めてしまうことにもなるから。

恐怖の背後にあるパターンを認識し、
感情をコントロールして、正直になり、
自信を育んでいく。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ