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2022/02/25 14:00
「どうしてこんなに嫉妬深いんだろう・・・」
「なんで相手をもっと信頼してあげれないんだろう・・・」
あなたは嫉妬深い方ですか?
もちろんほとんどの人が時々、
嫉妬を経験します。
それはいたって平常であり、
一般的で、普通の感情です。
抑圧すべき感情ではなく、
注意すべき感情と心理学では見なされています。
嫉妬心が行き過ぎ、過剰に深くて、
極端になりすぎた時、
日常生活に大きな支障をきたす
リスクも出てくるため、
注意すべき状態だってこと。
嫉妬と言えば、例えば、
恋人関係や夫婦関係。
・彼氏と仲が良い女性友達に嫉妬する。
・夫が女性同僚と仲良くしているのに嫉妬する。
・彼氏が自分よりも綺麗な女性を見ている時に嫉妬する
などなど、嫉妬する場面は
個人によってまちまちで、多種多様です。
また嫉妬って、一般的に、
他人と比較した時に、
自分にはない部分を持っていると
認識した時、おきやすくなるとされています。
自分よりも良い生活をし、
自分よりも優秀で仕事ができ、
自分よりも才能があり、
可愛くて、性格も良く、
明るくて、友達も多く、
多趣味で、素敵な恋人がいる。
他人と自分を比較してしまい、
自分の至らなさ、不足感を感じてしまった時、
もちろん個人によっても
まちまちですが、
一般的にはこのような時に、
嫉み、そねみ、ひがみなど、
敵意剥き出しの怒りと憎悪が、
フツフツと沸き起こりやすくなる
ケースが多いとされています。
そしてそれと同時に
「どうせ私なんて・・・」
という能力不足感
「私って何やってんだろう・・・」
という自己疑念
「自分には何もない。情けない。恥すらも感じる・・・」
という自己批判や恥
このようなネガティブな感情に
陥ったりすることもあります。
自分の不足個所を相手によって
突きつけられたように、
思い出さされてしまう。
その際、嫉妬心という感情を
コントロールしていないと、
他人を軽蔑したり、でたらめな悪評を
周囲に言い回ったりして、
なんとかして相手を妨害しようと
嫌がらせをしたり、足を引っ張ったり、
敵意を剥き出しにし、
相手の人生を破壊したいという悪意に
発展してしまう可能性すらあります。
この嫉妬、実は「不安感」と非常に
密接な関係があるとされています。
不安感によって、
嫉妬心が生じてしまう。
不安があればあるほど、
深い嫉妬心にさいなまれやすくなります。
嫉妬は、不安の兆候だということ。
この不安というのを、
もう少し掘り下げてみると、
・不十分な気持ち
・不確実性
・関係性の不安定感(相手が離れていくんじゃないか、
愛が奪われるんじゃないかという
放棄、裏切り、奪われることへの恐れ)
・低い自己評価、自分の脆弱性
・価値がないと感じている
・自信の欠如
・完璧を目指しすぎて未到達な不足感
おおむね、「自尊心の低下」や
「自己肯定感の低下」「自分の脆弱性」というものが
不安の兆候としてあるということ。
過去に辛い経験をしたことがあったり、
自分自身に自信がない、
人間関係にも自信がない場合、
それは嫉妬につながりやすくなる。
深い嫉妬心ってのは、
不安感でいっぱいで、
自尊心も低下し、敵意剥き出しの
憎悪、怒りも組み合わされる、
かなりカオスで、
複雑な感情状態だということ。
そこで、不安や嫉妬を克服するために
1)トリガーに注意する
どんなイベントがきっかけで
その感情が発生するのか。
その感情へと向かわせる
引き金とは一体何なのか。
トリガーとは引き金です。
経済的に成功している友人?
素敵な彼氏がいる友人?
友人がたくさんいる友人?
あなたの嫉妬心に火が着く
きっかけイベント。
それは何ですか?
2)批判的な内なる声を聞く
これらの嫉妬心が深くなってきて
過剰反応している時、
どのような考えを引き起こしがちですか?
相手に対して、
「なんだあの人。気にくわない」
「うざい。無視しよう」
「あの人を失敗させてやろう」
どのような感情、
考え方になりがちですか?
また自分に対しては
「どうせ私なんて・・・」
「いつも私だけができない・・・」
「なんてできない人間なのか・・・」
このような無能感、劣等感、不足感、
失敗感などの感情、考え方になりがちですか?
嫉妬心で自分が過剰反応している時、
これらの感じ方、考え方に、
何かパターンはありますか?
自分の考えをできるだけ客観的に
見ようとすること。
その際、そのように感じた自分を
否定するのではなく、
そのように考えてしまうことを、
一時的に受け入れてあげます。
3)その考えに至るルーツは?
これらの感情はどこからきていますか?
過去の失敗がトラウマとなり
心に傷を負ったからですか?
その起源は子供時代ですか?
感情、考え方に至るその背景、ルーツをたどる。
不安な気持ちにさせているのは、
過去の自身の経験から
来ているかもしれないから。
自分を信頼できないのは、
過去の失敗で傷ついた心の傷が
癒えきっていないからかもしれない。
その感情に至るルーツを自身で
把握し、特定しておけば、
どういう経緯でそもそも
この感情にいたっているのかを理解できる。
現在の状況をこれまでと
違った視点で把握できる。
感情に至るルーツの把握は、
自分のことを深く
理解するということにも繋がります。
自分を深く理解できることは、
いざ問題が起きたときにも
対処しやすくなるし、
また事前に危機回避の戦略を
立てたりすることなどもできる。
得意、不得意、好き、嫌いなど把握し
自分の性質を知り、理解し、受け入れて、
自分の力が最大限に発揮できるようにする。
つまりは、自己認識レベルを高めることで
人生を進みやすくしてくれる。
4)一時停止する
どんなに嫉妬を感じようと、
嫉妬によって衝動的に、自動的に、
感情的に行動を起こさず、
本来の自分に立ち戻り、
受け入れて認めること。
感情は波と同じです。
押し寄せては引いていきます。
強い波(嫉妬深い感情)が
ザッブーンと押し寄せる。
どれだけ強くて大きい波であっとしても、
押し寄せた波は、必ず引いていきます。
感情は波の原理と同じだという
ことを認識しておく。
押し寄せては必ず引いていく。
深い嫉妬で衝動的に
相手や自分を非難し、傷つけたり、
攻撃的になるのではなく、
不安で脆弱的な自分へ
素直にオープンになり
その感情を受け入れて認めてあげる。
その強い嫉妬深い感情という大きな波に
飲み込まれないように、
衝動的に反応する前に落ち着かせる。
それにはマインドフルネステクニックが
役に立ちます。
瞑想と呼吸法です。
5)内なる批評家に付き合わない
頭に浮かぶ否定的な思考の
すべてに自動的に従はない。
自分には、自分の考えを
コントロールする力が
あるということを強く認識しておくこと。
内なる批評家が、嫉妬レベルを高め
自他共に傷付けて、攻撃しろと囁いてくる。
内なる批評家とは、心理学用語で、
行動を起こそうとすると同時に現れる
否定的な意見を言う、もう一人の自分のことです。
過剰な嫉妬に巻き込まれ、
自己批判させ、相手を攻撃しようと
仕向けて誘導してきます。
それに反応し、
応答するかどうかの選択は、
自分にあり、自分がその権利を
持っているということ。
失敗したり、負けたりしても、
自分は十分に強いと信じ、心から受け入れ
何があっても自分の感情に
対処することができると信じきること。
その際、自分自身に愛情をもち、
自己に思いやりという栄養を
与えてあげるセルフコンパッションというスキルが
大切になってくる。
ネガティブセルフトークを自己思いやりに変える
6)自分の成長に焦点を
相手と自分を比較して
不足部分に過大に焦点があたり
過剰反応して嫉妬レベルが高まり、
怒り、自他共に消耗させる戦いではなく、
それを自己成長のための
インスピレーションやシグナルと捉え
自分が成長できる目標を掲げて、
自分はどうなりたいのかということを考え、
それに取り組むことに集中する。
自己成長へフォーカスする。
相手に思いやりをもつ。
自分の目標達成に集中させ、
誠実に行動を積み上げていく。
いかがでしたか?
嫉妬によって、
競争心が芽生えること自体は
まったく問題がないし、
それは人としてごく自然な感情です。
ただそれによって自分を
過度に批判したり、反芻したり、
相手に嫌がらせをして
攻撃的になったりなど、
嫉妬レベルが深くなって、
過剰反応してしまい、
方向性がひねくれてきた時は、
一度、冷静に立ち止まり、
上記を参考にしつつ、
自分自身と対話する時間を
少し設けてもいいのかもしれない。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。