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2022/03/11 14:00
一生懸命、本気で、熱中して戦ったゲームに
負けた時って、悔しいですよね。
「あーぁ・・・負けちゃったよ・・凹む・・・」
「マジうぜぇー・・・悔しすぎる怒る」
「怒りで震える・・・」
必死になってやったことが
うまくいかなかった時、敗北した時、
楽しく感じるような人は誰もいません。
心血注いで、熱中したことであればあるほど、
負けてしまった時の、
悔しさ、敗北感、
失敗感、絶望感は大きくなって
出てきてしまいがち。
敗北の苦しみです。
この敗北への苦しみへの
対処ってのが、
ますます難しくなりますよね。
敗北や失敗に対して
不健康で、有害な対処をしていると、
心の傷はずっと処理されず、
それがずっと尾を引いてしまい、
もう傷つきたくないと
挑戦することや再復帰が怖くなり、
向き合わずにそこから避けて、
逃げてしまったり
(心理学で回避という状態)
人との交流を避けるようになったり、
自暴自棄になって、
自己破壊的な行動、例えば
暴飲暴食、過剰なアルコール、薬物、
異常な買い物やゲーム依存など
中毒症状に繋がることへ逃げ込んだり、
大きな不安、恐怖、
自信の低下、自尊心の低下、
日常や他人への不平不満、
斜に構えた冷笑主義、
自分は何をらせても、いつも
十分にできないと感じる
能力不足感や劣等感など
敗者のレッテルを自身で貼りつけ
否定的な感情や考え、
抑うつ症状にさいなまれ、
大きな挫折感、罪悪感、
自己嫌悪に繋がり、
復帰ルートへ乗り、
軌道に乗せていく気力は
喪失してしまうようになるから。
そこで、敗北や失敗の苦しみに、
健康的に、うまく処理していくために
1)アイデンティティーと切り分ける
うまくいかなかった、敗北した時、
自分を責めてしまいます。
「私ってほんとダメだ・・・」
「あーぁ、情けない・・・もう無理かも」
自尊心が低下し、自信が低下し、
プライドが低下する。
この時、自分の存在自体が
イコールダメな存在であると感じてしまい、
自分のアイデンティティーが
崩れてしまったような感覚に陥る。
負けたことと、
自分のアイデンティティーとを
一緒に絡めて、結び付けて
考えてしまいがち。
負けと自分のアイデンティティーとは
全く無関係であるということ。
負けたからって、あなたの存在自体が
否定されたということを
意味しているわけではないということ。
負けと、アイデンティティーを
しっかりと切り分けて考えること。
私達は、勝ち負けの結果の前に、
そもそも一人の「人間」であるということ。
数あるイベントから、
たまたまそれを選んで
挑戦したってだけ。
そしてそれがうまくいかなかったというだけ。
ゲームの結果に
自分のアデンティティーを
巻き込ませない。
自分はいち人間として、
オリジナルな存在であるということを
忘れてはいけない。
2)現状を認識する
敗北によって感じる感情。
その感情を拒否しない。
見て見ぬふりをして閉じ込めない。
無理矢理ポジティブになる必要はない。
その感情と向き合うこと。
心の底へ追いやって一瞬消えたように見えても、
深層では消えることなく活動しつづけ
いずれ悲しみ、不安、ストレスが大きく
顕在化してくるだけだから。
落ち込んでも、辛くても、
悲しくてもいい。
その時に感じたい感情を我慢せずに
素直に感じても、構わないということ。
敗北から生じる自分の感情に耳を澄ませ
素直にその感情を受け入れる。
そして、そのように感じている自分と
事実を認識すること。
ただし、その感情に囚われすぎて
固執しない。
固執するあまり、反芻思考を繰り返したり、
思考が停止し、麻痺状態で立ち往生したりせず、
受け入れて、許してあげ、流すこと。
しばらく泣いたら、その後は、
しっかりと顔を洗い、新しい朝を迎えること。
本当に向き合うことができないほどの
メンタル状態の時は、
一旦、その場から距離をとってもいい。
でも離れることは時限措置。
その際、しばらくその場を立ち去っても、
「また必ず戻ってくるね」と自分に誓っておくこと。
美味しいものを食べて、ゆっくり寝て、
人と話し、体力を回復させること。
次へ進むのにそう焦る必要もないから。
3)悪かった点と良かった点
敗北から教訓を得るため、
どこが悪かったのか反省点を省みる。
その際、悪かった点のみに過剰に
フォーカスして、
感情が不快感でいっぱいになったり、
自分を責めた感情に陥りがち。
振り返りたくないし、
悪かった点なんて見たくもないし、
もう凹みたくないって思うかもしれない。
敗北という結果で辛いのに、
更に直後に敗因に焦点を合せるのは、
更にもっと辛くなってしまう場合があるから。
その場合、
まずは敗因分析は置いておいて、
先に「良かった点はどこだったか」を
一番最初に調べるようにする。
「ここは良かったよね」
「ここは意外にできてるよね」
「この立ち回りは悪くなかったよね」など。
最初に、うまくいった点を振り返り、
噛みしめ、心に自信という
養分を与えた後に、
もっと良くしていくには?という視点も
もちつつ、
次に敗北の要因を探っていく。
敗北要因だけではなく、
うまくいった点、良かった点も
しっかりと同じくらいフォーカスすること。
そして、「自分はここから何を得られたのか?」を
自問し、敗因分析を行う。
敗北を学習の機会と見なすこと。
経験から何も学ばなかった時のみに、
それが本当の意味で
敗者になってしまいます。
経験から学ぶことで、
既存のスキルをアップさせたり、
敗北をきっかけに、
新しいことに触手が伸びたりなど
勝っていたら見えなかったであろう景色、
知らなかったであろう世界が
見えてくることがある。
そうなると
敗北がかけがえのない資産となり
それは勝つことよりも
大いに役に立っていることになるから。
負けた後の行動が、
負けたという事実よりも、
非常に価値があったということになり、
うまくいかなかったことが、
「あの時に負けたから今がある」と
ターニングポイントとなって成仏できる。
4)敗因後のアクション計画
敗因を分析し、
それを学習の機会とみなす。
敗因分析の際、
直接的要因はもちろんのこと、
間接的要因についても考えてみる。
間接的要因とは
今いる環境であったり、
今のルーチンであったり、
交友関係であったり、
睡眠時間であったり、
食事内容であったりなど、
直接的な敗北の原因ではないけど、
間接的に敗因に繋がっている要素と
なっているかもしれない部分。
「何が機能していて、何が機能していないか?」
再度、自分の周辺を棚卸ししてみる。
そして敗因分析後は
「次にとるべきアクションは?」と自問する。
・前進するにはどうすればよいですか?
・この課題からどのように成長できますか?
・同じ結果を防ぐために、次回は何ができるでしょうか?
・何を変更することができますか?
論理的手段、次のアクションプランの計画に入る。
いかがでしたか?
敗戦の不快感や苦痛に対処するのは
そう簡単ではないかもしれない。
でも、生きていれば勝利することの方が
圧倒的に少ないわけで。
敗北をゼロにすることは
実質不可能だということ。
むしろ敗北のほうが
トータルで多い。
その時に、その苦い感情から
逃げたくなる気持ちも分からなくも
ないのですが、
いったん離れて休憩しても、
また元に戻り、向き合いはじめ
そのような自分をしっかりと認識して、
改善すべき点、良かった点を学び、
次に遭遇しないようにするにはどうすべきかを
考え、教訓にし、次に活かし、
幾多の場面で必ず直面する敗北に
折れずに、前向きに、健康的に処理して、
立ち向かっていくこと。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。