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2022/06/24 14:00
年齢と共に機能が低下していくバリア機能。
このバリア機能のおかげで
私達は外敵刺激(毒素、細菌、ウィルス、
紫外線、空気汚染など)の侵入を防ぎ、
皮膚内部の水分蒸発を防ぎ、
乾燥、炎症、シワなどを
引き起こさずにすみ、
みずみずしく、健康で丈夫な肌を
キープできています。
このバリア機能の中心的な役割を
果たしているのが、皮脂。
この皮脂。
年齢を重ねていくと
自力で皮脂が作りにくくなっていくと
されています。
だからこそ、肌に
潤いを与える保湿というのは
スキンケアにおいて
非常に大事になってきますよね。
ただし、だからと言って”過剰に”
保湿を行うと、
どのようなことが起こるのかということも
予備知識として頭に入れておきたい。
保湿することは
お肌にとって多くのメリットがあるのは
周知の事実。
それが連日の過剰保湿によって
肌が怠けてしまい、
自力で皮脂を生成する能力を
阻害してしまう可能性があるというもの。
肌自体の水分が少なくなり、
実際はクリームなどの層の下では、
お肌が乾燥してしまっていることを意味します。
肌を甘やかすことで
「どうせ与えてもらえるだろう」と
水分、脂質、タンパク質(肌の構成要素)を
作り出そうというモチベが沸かずに、
本気になって動いてくれない状態になり、
自力で自己保湿作用を高めようと
しなくなるとされています。
だから乾燥する、そして乾燥を
和らげるために、より多くの保湿剤が
必要になるというループ。
だから過剰な保湿、
または間違った製品での保湿は
悪循環に陥ってしまう。
過度に保湿しているかもしれない兆候として
・毛穴の詰まり、ニキビ
過剰な保湿をすることで、毛穴が詰まってしまい
ニキビ、赤み、黒ずみ、ターンオーバーサイクルの
遅延、くすみが起きてしまう可能があります。
また死んだ古い細胞が残っている状態での
過剰保湿は、汚れが奥までの保湿を阻害して、
乾燥を引き起こし、そのまま汚れも
一緒にラッピングされ、
ニキビ、くすみ、キメの粗さが目立ちます。
・過剰皮脂
お肌がすでにオイリーな場合、過剰保湿によって、
皮脂生産量が混乱し、不安定になります。
保湿剤を過剰に使用すると、
皮脂の生成が減速、停止します。
その結果、実際に望むよりも多くの
皮脂を生成する可能性があります。
またよりオイルが余分に肌へ付着してしまうことから、
それがニキビや炎症を引き起こす
・乾燥肌
誤った成分での保湿過剰は、
使いすぎると、逆に肌が敏感になり、
乾燥し、くすみんでしまう。
・凸凹の皮膚
コブのように、デコボコと凹凸した肌。過剰保湿による
よく見る症状。赤み、刺激、発疹を伴います。
このようにニキビ、毛穴の詰まり、
突然のデコボコに気づいたら、
それは過剰に保湿しすぎている兆候
である可能性も。
そこで
過剰に保湿することなく、
肌を適切に保湿するためには、
■過剰保湿せざる終えない乾燥を招く
成分に注意する。
洗顔料によく含まれている
ラウリル硫酸Na、ジエタノールアミン、
モノエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの成分は
お肌を乾燥させる成分であり、保湿剤とうまく
噛み合はない成分なので避けること。
またステロイド外用薬やレチノイド、
イソトレチノイン(にきび用)は
皮膚の最上層を薄くし、
皮膚の水分を失ってしまうことで
知られている。
他にもコレステロール制御のためのスタチン、
利尿作用のある高血圧の薬、抗うつ薬や睡眠導入剤、
花粉症対策の抗ヒスタミン剤など
脱水、乾燥、ドライマウスが副作用として
挙げられている薬なども、
皮膚から水分を奪い、乾燥からくる皮脂不足や過多、
くすみなどを引き起こす可能性がある。
■死んだ皮膚細胞を取り除く
死んだ古い細胞が居続けたままの過剰な保湿は
劣化した細胞が保湿の邪魔をし、またそれが
ニキビやくすみなど肌トラブルの原因にもなる。
なので刺激や損傷を引き起こすことなく、
古い皮膚細胞を取り除くスクラブや
マスクによるクリーニングを
週に1回は行うようにし、
ターンオーバーサイクルを促進させる。
それによって、下に存在していた
水で満たされた新たなケラチノサイト細胞が
上層にあがってきます。
■「パラフィン」「ワセリン」
「ミネラルオイル」など、
これらの鉱物油は植物オイルとは違い、
お肌を無呼吸状態に
ラッピングしてしまいます。
これらは分子構造上、 水分を抱え込む隙間がなく、
ラッピング状態にし、それはまるで
プラスティックのシートで
肌表面を覆っているような状態。
閉塞性が非常に高い。
お肌や人間の身体のサイクルとは
「無関係」 に、 皮膚呼吸を妨げ、
皮脂膜の上から、 更に膜を張って
完全にラッピングし、 細胞の力を妨げて、
水分蒸発をガードします。
そして、肌からの水分の蒸発を防ぐ=皮脂膜の形成を妨げます。
過度な水分損失においては
蒸発を食い止める効果は発揮してくれますが
これを日常使いにして
隙間のない無呼吸状態をお肌が慣れてしまうと
保湿依存症や過度な保湿状態となり、
お肌を怠けさせるリスクが急激に高まります。
植物オイルは、 皮脂膜と成分構成が似ているため、
皮脂膜となじみ、 同化していきます。
そして、 植物性オイルはワセリン、 鉱物油、
動物性油オイルよりも膜となる油分率が低い為、
皮脂腺が皮脂分泌を怠けることもなく、
定期的な皮脂分泌を妨げることもありません。
肌を無呼吸状態にして 「過保護に守る」のが
ワセリンや鉱物油、 動物性油。
お肌や人間の身体のお肌サイクルに沿って、
水分補充の補助的な役割や
手助けをしてくれるのが植物オイルです。
そしてビタミン、ミネラル、必須脂肪酸など
自肌力をつけてくれるように促す働きがあります。
このように保湿の仕方にも
双方に「違い」 がある。
■ノンコメドジェニックなオイルを選ぶ
細胞間脂質は文字通り脂質なので
植物オイルはお肌に良くなじみ、
乾燥を防ぎ、細胞の一員になって同化してくれ
水分保持力を高めてくれる。
上記、鉱物油のように分子構造が違う為、
肌を過度にラッピングして甘えさせることもなく
逆に様々な植物栄養成分により
自肌力がつくようにサポートしてくれる。
既に皮脂が過剰な場合、
植物オイルは逆効果のように思えるけど、
ビタミン、ミネラル、他植物化合物など
多数含まれているため、良質なオイルは
皮脂分泌のコントロールをしてくれる。
乾燥からくる皮脂過剰の場合なども
適切な量に皮脂バランスを
整えてくれる作用がある。
問題は毛穴詰まりになる植物オイルを
選ないようにすること。
どんな植物オイルがニキビができにくく
有効で適度な保湿を実現してくれるかは
下記に過去記事で記載しています。
■ニキビに効果的なノンコメドジェックオイル
■適切な成分を選ぶ
ヒアルロン酸、グリセリン、ソルビトール、
ジメチコン、PCAナトリウム、乳酸、
セラミド、尿素などが配合されている成分を選ぶ。
これらは成分は、水分を引っ張ってきて、
皮膚のバリア機能を修復、再構築してくれ、
自己修復力が回復するようにサポートをし、
皮膚が自身の水分レベルを調整できるように
ヘルプしてくれるから。
その他、朝と夜の1日2回だけ
保湿剤を適用するようにする。
肌の水分補給レベルは夜になると
低下するので、日中の保湿剤よりも
少し重い製品を使用しても問題ない。
2回を超えて保湿剤を乱用すると
肌にダメージを与えるリスクがあります。
また量も、1~3プッシュ分の
範囲を目安にする。
毛穴詰まりや赤みなどの兆候や異変を
感じた時は、量を減らし、
いつもより乾燥している場合は
3プッシュ分を使用する。
またニキビができやす場合や、
季節が寒い時期から春や夏のように変わる時期はどは
いつもより軽めの保湿剤に切り替えてみるなど、
季節や年齢、環境によって
その時々で必要となるスキンケア方法は変化しますので
あまりこれまでの自分のスキンケアルーチンに
固執することなく柔軟に対応することも。
結果的に、理想的な保湿剤というのは、
私達が本来持っている肌システムが
健康的に機能するように
サポートしてくれるものであり、
乾燥、刺激、炎症、 毛穴の詰まり、
ニキビ引き起こすことなく、
肌を柔らかく、潤い、若々しくて
明るい状態に保つものであるべきですよね。
ここまで記載したことを理解しつつ、
もし保湿しているのにどうも肌が
調子悪いなとお思いの方は、
良かったら下記商品をお試しください。
あおあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。