Blog
2022/11/18 14:00
私たちには約37兆個の
細胞があるとされています。
その細胞が日々生まれては死にを
繰り返しているわけですよね。
古い細胞は新しい細胞へと更新されます。
あくまで一般的にですが、
・10年ごとに新しい骨
・3〜6年ごとに新しい髪
・6〜10ヶ月ごとに新しい爪
・4か月ごとに新しい赤血球
・5ヶ月ごとに新しい肝臓
・30日ごとに新しい皮膚の外層
・3週間ごとに新しい肺
・2〜3日ごとに新しい胃の内壁
もちろんこの細胞の再生サイクルというのは、
個人差、遺伝性もありますが、
年齢やライフスタイルによって
大きく変わるとされています。
例えば、切り傷。
時間が経つと血が固まり、かさぶたとなり、
肉が盛り上がり、細胞が修復、再生します。
若くて元気な子供は、回復が非常に早いし、
年をとると回復が非常に遅くなり、
いつまでたって完治しません。
年をとればとるほど、
細胞の効率は低下してしまいます。
また不摂生な生活やストレスが多いことも
細胞の再生効率の低下に
起因しているとされています。
細胞の再生効率が高まれば
細胞がより活気に満ち、より強く、より健康になり、
その結果、免疫システムが強化され、
慢性疾患のリスクが低下します。
しかし、細胞の再生力が低下すると、
代謝するシステムの機能が衰え、
体内には不要な老廃物や死んだ細胞が
蓄積していき、
また細胞が持っているエネルギー自体も
低下していきます。
これによって免疫力の低下、
慢性疾患、体重増加、歯や歯肉の問題、
痛み、炎症にかかるリスクが高まります。
では、この細胞の再生を効率良く促し、
促進するにはどうしたらよいかというと、
それは、健康的で、正しい食生活と、
ストレスを過度に溜め込まない
ライフスタイルというのが、
非常に大切になってきます。
体内の細胞をクリーンにして、
自分の持っている治癒力や
免疫システムを強化し、
細胞の再生効率を上げ、
回復、修復を促進すること。
細胞デトックスに必要な食事として
1)食事
・ベリー系(ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、いちごなど)
他のどの果物や野菜よりも多くの
抗酸化物質が含まれています。
スーパーオキシド ジスムターゼ (SOD) と
呼ばれる強力な抗酸化物質の生成を助けます。
細胞の錆び付きから守り、
肝臓をサポートし、炎症を減少させます。
ベリーには、細胞の損傷を修復する
フラボノイドも豊富に含まれています。
これらの抗酸化物質はコラーゲンの生成を促進し、
シワの原因となる肌の損傷から保護してくれる。
細胞をサビから守るポリフェノールは、
あらゆる人間の生理機能を、
健康に、最新の状態に維持、
アップデートしてくれる。
ベリー系果物には、
豊富なビタミンCが含まれています。
特にいちごにはビタミンCは、
どのベリー系果物よりも豊富に含まれていて、
オレンジよりも多くのビタミンCを
含む優れた供給源です。
またイチゴに含有の葉酸は、
新しい赤血球を作る手伝いをしてくれるので、
体全身に血流と酸素を
効率よくスムーズに流してくれる為、
老廃物を排出し、炎症を抑えます。
・ブロッコリー
スルフォラファンが豊富。
スルフォラファンは、抗炎症作用が高く、
抗癌効果までも研究されています。
このスルフォラファンは、
太陽の損傷に対する強力な保護剤でもあり、
身体や細胞の錆びつきを守ってくれます。
また肝臓の酵素を増加させ、
有害な毒素を中和してくれる。
カドミウムや鉛などの
有毒金属に結合して解毒し、
また鉛による酸化損傷も軽減してくれる。
すべてのアブラナ科の野菜には、
血中の炎症性物質を減少させる
インドール-3-カルビノールと
呼ばれる独自の分子が詰め込まれている。
・ショウガ
アダプトゲンに分類されている。
ショウガにはジンゲロールという強い殺菌力があり、
また血管を拡張させてくれ
血流促進し深部を解熱し、
強い熱をとりさり、身体を保温させて
免疫力を高め、細胞再生の障害要因である
炎症を抑制する。
また炎症のトリガーとなる
アラキドン酸の悪影響を阻害してくれる。
また標的組織内のPRP のような
再生細胞の寿命を延ばし、
再生細胞の酸化ストレスを
軽減することも知られています。
・ウコン
アダプトゲンに分類されている。
インドでは「聖なる粉」「生命の香辛料」として
知られているこの健康増進の根は、
主成分であるクルクミン(ポリフェノール)が、
神経幹細胞 (NSC) の増殖を増加させることが示されています。
また抗酸化作用や抗炎症作用、肝臓を保護する作用、
炎症を低下させるのに役立つ。
・きのこ
キノコ含有のエルゴチオネインという抗酸化物質。
細胞の錆び付きやストレスから守り、
ビタミンEの7000倍の抗酸化作用。
免疫増強特性のあるベータグルカン配合。
またビタミンDの供給源です。
また体内に溜まった毒物を排出させる作用がり、
肝臓細胞を解毒し、損傷から
保護に役立つポリフェノールが豊富。
クレスチンという成分は
抗がん作用、デトックス効果があります。
肝臓は体を解毒し、治癒が必要な領域に
良好な成長因子とタンパク質を直接送ることができるので
細胞の治癒力の向上、再生において重要です。
成長因子とは細胞の増殖や分化を促進する
タンパク質の総称です。
・ナッツと種(アーモンド、クルミ、カシューナッツ、
ブラックシードオイル、ひまわりの種、かぼちゃの種・・・)
ミネラル、抗酸化物質、
タンパク質、植物ステロール、オメガ3,6,9など豊富。
・魚(サーモン、サバ、サンマ、イワシ、ニシン・・・)
オメガ3が豊富な魚は、
トリグリセリドのバランスを取り、
幹細胞の成長を助けることができるとされています。
トリグリセリドは不要な炭水化物の
貯蔵庫として機能し、メタボの人は
このトリグリセリドのレベルが高い。
オメガ3脂肪酸は、肝細胞再生において
阻害要因とされている炎症を抑えてくれ、
幹細胞活性を促すためのサポートをしてくれる。
・アルカリ性食品
ストレスの蓄積、加工食品の過剰摂取、
西洋化した食生活により、
細胞のpHレベルは
強く酸性に傾いてしまっています。
酸性が強すぎると、
食物からビタミンやミネラルを
効果的に吸収することが難しくなってしまい
細胞のエネルギー産生や、
損傷した細胞を修復する能力や
古い細胞の解毒機能が低下してしまいます。
そこで、アルカリ性食品として
・昔ながらの和食(海藻、ひじき、こぼう、芋、大根、レンコン、豆類、そばなど)
・緑の葉物野菜(ほうれん草、小松菜、キャベツ、レタス、ケール、ミズナ、チンゲンサイ)
・アブラナ科の野菜(カリフラワー、ブロッコリー、芽キャベツ、アスパラなど)
・柑橘類(レモン、ライム、オレンジ)
・避けるべき食べ物は?
ヨーグルト
チーズ
魚
加工されたジュース
加工食品
砂糖
ビール
白パン
コーヒー
ソーダ
2)オートファジー
細胞のクリーンアップ作業においてオートファジーを
外すことはできません。
古い細胞を新しい細胞へと更新、
アップデートし、活性化します。
このオートファジーによって老化プロセスを遅らせて、
脳、心身の健康を維持し、
全身の細胞機能を向上させます。
体内が飢餓状態になると
発電を開始し細胞の活性化システムのことです。
入ってくる栄養素の流れが遅くなり始めると、
オートファジーのプロセスが活性化されます。
食事を定期的に休憩を取る断食をすることで、
オートファジーのプロセスが自然に活性化されます。
オートファジープロセスの活性化についての詳細は
下記の過去記事が参考になるので、
ぜひ参考にしてみてください。
きっと理解が早まるかと思います。
オートファジーの活性化によるエイジングケア
また、定期的な断食は、摂取カロリーを制限でき、
カロリー制限は、幹細胞の産生を誘導し、
細胞の全体的な機能を高める方法としても示唆されています。
3)運動
運動は筋肉の幹細胞を誘発するとして、
2012年、イリノイ大学の研究により、
運動によって間葉系幹細胞が増殖し、
新しい骨と筋肉の構造を形成することが
発見されています。
いかがでしたか?
再生する細胞を効率よく生産することを
意識すること。
細胞のクリーンアップ作業を促すことで
修復、治癒プロセスは強化され、
アンチエイジング力、免役力も
更に、より強化できるようになります。
おあとがよろしいよう。
今日はここまで。
おしまい。