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2022/12/09 14:00




寒くなってきましたね。

京都の冬は底冷えします。

冬より夏の方が好きなのですが、
冬は、空気が新鮮に感じるのがいいですね。

また寒いと血管が収縮し、
毛穴や肌が引き締まるので
お肌が健康的で、若々しく、艶も出てきますよね。

寒い国、地域で住んでいる人に
美人、美白、美肌の人が多いのはそのせい?なのかな。

冷水療法:コールドウォーターセラピーってのがあります。

文字通り、冷水で体を冷やすケアです。

暖かい温浴、温泉などの
温水ケアならわかるのですが、

その真逆です。

このケアが最初に登場したのは
紀元前3500年。古代エジプト人が
炎症、腫れ、痛みの緩和に
冷水、冷却のケアを行っていたと
最古の医学書に記載されていたみたい。

この冷却ケア、精神医学、脳科学、スポーツ科学でも
その効果は実証されている。

冷水療法には、身体の回復、筋肉疲労、
痛み、炎症、PTSD、不安神経症、うつ病の治療、
酸素運搬能力の向上、運動能力の向上、持久力の向上、
免疫系、心血管系、代謝機能の向上、脳機能の向上など、

あらゆる人間の生理機能が向上されることが分かっています。


健康管理にストイックで知られている
サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手も
冷却ケアで有名ですよね。


ケンブリッジ大学の研究者は、
冷水水泳が認知症などの変性疾患から
脳を保護する可能性があることを発見しています。

これは定期的に冬季水泳をしている
人の血液中には「コールドショックタンパク質」という
認知症の発症を遅らせるタンパク質が発見されたんだって。

近年、多数のエビデンスが出てくるようになり
パンデミックによって、メンタルヘルスのバランスを
保つセルフケアとして、この古代の冷却ケアが
時を超えて、注目を浴びるようになってきています。


地方のニュースで、真冬に海にふんどし一枚で入って
無病息災や神様を祭るような地域があったと思う。
ニュースを見ながら「冷たいのにお疲れ~」と
どこか他人事だったのですが

あれも心身ともにゾーンに入って瞑想状態になり、
日々の疲労やストレスがリセットされ、
心血管系、神経系、筋骨の疲労も回復し
免疫力も向上し、全細胞に活力がみなぎり、
全体的に健康になれるんだね。

実際に、研究でも冷却ケアがアドレナリンを530%、
ドーパミンを250%増加させることが示されているほど。

アドレナリンによる湧き上がる活力や
モチベ&幸福な快楽や爽快感のドーパミンの向上コラボって・・・・
これはえぐいよね。


体が冷水に晒されると、
皮膚にある温度感知センサーが刺激されて、
シグナルが脳へ行きます。

それによって脳の視床下部の
体温調節中枢が刺激され、
体温調整するシステムが稼働します。

人間には、恒常性メカニズムと呼ばれる機能が設置されていて
約 37°C あたりの、一定の深部体温を
維持するように機能してくれます。

つまりバランスを
とろうとしてくれる機能が
人には備わっている。

冷たい水にさらされると、
血液を供給する血管が収縮し、血流が制限され、
細胞、心臓、脳、臓器、
各所への酸素量が減少する。
筋肉も収縮します。

生命維持のため、
収縮した血管に血液を循環させようと
心臓はより強くポンプする必要があるので
ガーっとポンプされ稼働する。

その結果、血圧と心拍数が上昇し、
代謝率もさらに増加する。

また肌においても、毛穴、血管が収縮し、
肌を引き締められ、血流が刺激され、
酸素の供給が増加し、細胞、コラーゲン、
エラスチンの生成を活性化され、
肌の新陳代謝も向上し、

シワ、赤み、炎症、くすみ、目の下のくまなどを
解消し、明るい肌にしてくれ、



冷たい水に晒されるメリットとして

■リンパ循環




冷たい水に体を晒さすと、
リンパ系が収縮し、刺激され
血液循環とリンパの流れが促進される。

リンパ液が体内で停滞すると、風邪、
関節痛、ウィルス感染など
バリア機能、免疫力が低下する。

リンパ系は体全体の交通網として
全身に張り巡らせている。

血管を通して、体全体にリンパ液を送り込まれるので、
冷却ケアによる刺激により老廃物、毒素、詰まりを
洗い流してくれるようになる。

■免疫システム



血液、リンパの循環がうまく回り出すと、
体液、老廃物がクリーンになり、外的に強い
抵抗力、免疫力が高まってくる。

そしてまた冷水は、免疫システムの
白血球細胞も刺激してくれるので、
体液中の不要な物質の除去力も高まるから、
さらに増しても自然免疫力も高まり、
風邪やウィルス感染、病気や炎症から守ってくれる。

実際の研究でも
冷水で泳いでいる人は気道感染症を発症する
可能性が、対処群と比較して40% 少ないことが
示唆されています。


■心血管循環




体を冷水に晒すと、血管が収縮し、体の保護機能が働き、
血流が促されて、心臓の血液のろ過と運搬機能が刺激され、
素早く、血管内に血液を流れこませ、
全身に酸素と栄養素が運搬される。

心臓、血管の循環機能が低下すると
心臓の筋肉に十分な血液が送られなくなる。

そうなると心臓に酸素、血液の供給がうまくいかずに、
全身の必要箇所にうまく酸素、栄養素が回らなくなる。

疲労、頭痛、高血圧、筋肉のけいれん、
並びに心筋梗塞、狭心症、動脈硬化、急性心不全、
不整脈、心臓発作、脳卒中など
心血管の機能障害により様々なリスクが高まる。


■筋肉



冷水ケアはスポーツ科学でも
頻繁に採用されています。

損傷した組織の温度を下げ、
血管を収縮させてくれる。これにより、痛み、腫れ、
炎症が軽減され、すぐに緩和され、
運動後の筋肉疲労、筋繊維の早期回復に
プラスの効果をもたらします。


■メンタル



冷水に体を浸すケアは、メンタル面に効果的とされている。
実際に2007年のバージニア コモンウェルス大学医学部による
研究で、うつ病のケアに冷水ケアが非常に効果的だと示唆されています。

これは冷水に体を晒すことで、
交感神経が優位になり、カテコールアミン
(アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミン)が
増加することによるものとされています。

継続的で定期的な冷水に晒されることで
徐々に体はストレスの多い状況に慣れていき、
ストレス反応はその状況に適応していくようになります。

ストレスの知覚を下げ、受け流しフィットさせる
瞑想に似ています。

また冷水に浸すことで呼吸に集中するようになります。
呼吸は、コルチゾールのレベルを下げ、
心を落ち着かせてくれる作用があるので
よりマインドフルネス効果も高まります。

心身の緊張がほぐれ、否定的な感情、
悲しみや不安感は低下し、
疲労感も低下し、睡眠の質は向上し、
概日リズム(体内時計)も改善し、
気分や幸福感も高まります。
実際にそのようなエビデンスもあります。


ここまで冷水療法のメリットをうたいましたが
もちろん冷たい水は、心拍数と血圧の劇的な
上昇を引き起こすので、心臓発作や脳卒中を
引き起こす可能性もあるので、
基礎疾患のある人はかかりつけの医者に相談したり、
健康不安のある人は無理をしないようしましょう。

また私達は何もプロのアスリートのように
ストイックになる必要はありません。

普段通りの温水シャワー時に
最後の5秒は水で締めるってだけでも
効果はあるとされています。

最初は、つま先、手先から5秒、
温度もいつもより若干ぬるい程度から開始していきます。
少しづつ慣らしていきましょう。
少しづつ温度を下げていき、
水を浸す範囲、時間を増やしていきましょう。
数日、数週間、数か月かけて徐々に慣らしていきます。

雑念も急な冷たさという外的刺激の襲来で
神経、意識がフォーカスされる。
呼吸を整え、目を閉じ、数をカウントすることに
全神経を集中します。瞑想のように。

突発的に気付いた時だけ気分でやるのではなく、
定期的に、継続して、習慣化していきましょう。
マインドフルネスタイムを1日のどこかに
少しでも組み込むことを継続し、
雑音をリセットして心に余白を作れるように
環境整備をする。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。



Good virtues グッドバーチューズ