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2023/01/27 14:00



「私って、みんなから嫌われているかも・・・」

そう思ったことは、今までの人生の中で
1度や2度は経験があるかもしれません。

ただし、この考えで不安感や心配が増大し、
恐れが生じ、その心理状態が他人とコミニケーションを
とる際、慢性化、常態化してしまっているなら、
少し立ち止まったほうがいい。

「誰もが私のことを嫌っている」
「誰もが私のことを反対している」
「誰もが私を拒絶している」

実際の真偽とは無関係に、
衝動的に、無意識に、
いつもそう判断してしまう心理状態になってしまう。

「あの人達は私のことをバカにしているんじゃないのか」
「あの人達は私のことを文句や陰口を言っているんじゃないのか」

勘ぐって、他人の言動や行動の裏側や
行間を過度に読みすぎ、

必要以上に不信になり、
不安で心配でたまらなくなる。

また自分の発言や行動によって、
少しでも相手からの返答やリアクションに
間があったりするだけでも、
「相手は私のことを嫌っているのかも、嫌われていないか」と不安になり、
深読みしてしまい、相手がそうしている理由を
必死になって突き止めようとします。

このような心理状態なので、
グループに所属するのを避けたり、
怖くなったり、グループではなくても、
他人とのコミュニケーションにおいて
気疲れし、煩わしくなってしまう。

友達を作り、人間関係を深く
構築していく妨げとなる。

孤独のほうが楽になる。

もちろん、ボッチなりの楽しみは今やいっぱいあるので
無理してまで人付き合いを重視する必要もないし、
それはそれで全く問題ない。

もしボッチの理由が不明だったり、
上記理由で寂しさを感じていたり、自尊心が低下していたり、
不安感が障害となって、仕事や日常生活までも
崩壊してしまっている場合は、

一歩下がって、下記、これからのことを
頭の片隅に置いておくのも悪くないと思う。

他人が自分をどのように見られているのかが
過度に心配になってしまう。

このように、他人が常に自分を
批判していると抱いてしまう理由としては
いくつかあるんだけど、次の要因が割と一般的。

・不安:過去の失敗、拒絶、否定の恐怖や恥。本当に自分を隠す。自信の低下。
・いじめ:過去に負った心の傷から身を守ろうとする。
・パラノイア:誰もが私のことを嫌っているという強い妄想。
・認知のゆがみ:現実は違うかもしれないのにそう思い込む。
・孤独:他人との交流が少なく自分の気持ちを壁当てできる人がいない。
・低い自尊心:「どうせ自分なんて」という自己肯定感の低下。
・HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン):感受性が高く過敏な人は
他人の曖昧な返事やフィードバックをより否定的に解釈する傾向が強い


これらがある。

地球上にいる人、みんな敵、
どうせ私は全ての人から嫌われると思いこみ、

もうそこを乗り越えることを
当に諦めてしまっている人も多い。

もちろん他人との関係構築が簡単に、
すぐに改善できるような魔法はない。

そのような心理に陥るような
思考パターンの回路が既に
太くなってしまっている。

その回路にくさびを打ち、
別回路を作るのは、それ相応に時間はかかる。

思考回路を変えるとは、
既成概念をとっぱらうってこと。

今まで自分が当たり前のように
信じてやっていたことを
見直すマインドセット。
やはり急には難しいし、時間はかかる。
けど、それをするだけの価値は十分にあるってことで。


そこで、みんなから嫌われているのかもという
心配や不安、その気持ちになってしまう罪悪感や
他人との交流を避けるスパイラルに入る前に、
まずはそこから一歩距離をとること。
そして

1)根本を探る



紙とペンを用意し、
不安のループを棚卸し、それに自身で気付き、
書き留めること。

自分をその感情にさせている不安の背後にあるものは
何かを把握する。そのシグナルが発信されている意味は何か。
強い感情が浮かんだときは、
それらを無視したり、抵抗したりする
代わりに、好奇心を持ってアプローチする。

感情的な引き金は
一体どこから来ているかを知る。

過去のある状況が、痛みを引き起こし、
今もそのように感じさせて
しまっているかもしれないけど、
過去の状況が現在でも同じように繰り返されるとは限らない
ということを認めること。


2)事実かどうか



事実に基づいたものなのか?合理的な証拠はあるのか?
それが正しいとなぜ言い切れるのか?本当に正しいのか?

紙の中心に線を引き、右側にみんな私を嫌っていると思う証拠を
左側に嫌っていないと思う証拠を記載する。どちらが
可能性が高いかを比較してみる。

右:嫌われていると思う証拠
・数名のグループにいる。私の意見は採用されない。

左:嫌っていないと思う証拠
・いつも通りのみんなとのラインのやりとり
・いつも通りの楽しい会話
・来週はその中の1人と食事に行く約束をしている
・私を批判している悪口は聞いていない


3)思考の歪みを認識する



その不安は本当に現実に基づいたものなのか、
そうじゃないのか。勝手に思い込んでいないか。

不安習慣による事実に基づいていない自己都合による
ジャッジを衝動的にくだしていないか。

自分自身についての否定的な信念が
必ずしも真実ではないということを理解する。

衝動的にその感情に浸ってしまう
“思考の歪み”を、一歩俯瞰して認識する。

・過去に失敗や後悔があり、今回も同じように
傷を負うだろうと強い信念の思考パターン。

・ネガティブな部分を必要以上に大きく自分事として捉えて追い込む思考。

・オールオアノーッシング思考。相手からの曖昧な返答はイコール
否定的に捉えてしまう思考パターン。白か黒か。
0か100かで物事の全てを判断し、
世の中にはグレー色も存在するという認識は断じて許さない思考。

・無関係な否定的なイベントを今回にも採用してしまう思考。


4)再構築する



・起こりうる最悪の状況とは何か?を考える。
・物事をどのように見ると、より良い結果が得られるか?
・この考えは他にどのように解釈できるか?他の違った解釈はできないのか?

否定的な考えに挑戦し、
より肯定的な見通しを立てる考えを
採用できるかどうかを確認すること。
(無理してポジティブになれと言う意味ではない)

・もっと楽しそうな面白そうな企画を立てる
・みんなのニーズや意見をよく聞く
・相手の意見を邪魔したり、直ぐに否定しない
・相手から与えられているだけはなくギブする精神

行き過ぎると、

嫌われ、去られ、拒絶される不安から
相手のニーズに答えようと必死になり
相手の顔色ばかりをうかがうようになる。

自分自身のニーズが見えなくなり、
本当の自分の思いを隠したり、後回しにしたりなど
行き過ぎには注意する。

ある程度、自分なりに試してみて
それでもうまく噛み合わなかった場合は
それを受け入れて、次に進むこと。

みんなを友達に変えることは
不可能だから。

また未来の不確実性を
受け入れることも大切になってくる。

関係が壊れ、人が離れていき、
傷がつくかもしれないと思うと不安になるかもしれない。
でも人間関係に永遠はなく、人生や人間関係において、
永遠の関係を保証する絶対的なものなんてないんだという事実を
受け入れる。

絶対的に永続性があると断定できる
関係性の構築なんてのはそもそもなく、

もちろん関係が壊れることを前提とした付き合いを
しているわけではないけども、

“壊れることもあるんだ”ということを
予め心に留めておく。

また人にはそれぞれ独自の視点、考え、
思考回路があるので、他人があなたを完全に理解したり、
あなたが他人を完全に理解する、
できるということは、ほぼあり得ない。

だからそのような期待を抱かないように
予め余白を設けて、相手を理解する、されるという期待値を、
最初から下げておく。

それにもかかわらず、関係の構築というのは、
素晴らしい価値、考え方、意欲の向上など
大きなメリットを提供してくれるから、

関係の構築を深め、追及するための
価値は十分にあるってこと。


5)自信を高める



自分自身に十分な自信を持っていれば、
他人からどう思われようが、
他人の評価、顔色、否定性に対して、
影響を受けずらくなる。

自尊心を高める。自信をつける。

自分の良いところに気づくこと。

自尊心が低いと自分を愛し、自分を労わる
配慮に欠けてしまう。

根底にある懸念、不安、
自分の中で低い自尊心を
引き起こしているものに対処する。

どんなに小さくても、
気を配り、自分に優しさを示します。

・許しを練習する

・感謝する

・自分の得意なことを考える

・小さくてもいいから自分への祝福事、
進歩事、成功を考える

・毎日何らかの祈りや瞑想にふける

・他人を助ける

・否定的な考えにあえて挑戦する



いかがでしたか?

「みんな私のことを嫌っているのでは?」と勘繰り、
不安になり、相手の否定的な考えを
特定しようと夢中になり、

心配になることにエネルギーを投下するほど、
それって価値があるものなのか。

既読スルーで眠れないほど、
仕事が手につかないほど不安に駆られて
ストレスでいっぱいな状況に
自らを追い込んでいないか。

「誰もがあなたを嫌っている」という心理状態は、
精神衛生上、決して快適で良好とは言いがたい。

今一度、リラックスして、自己と向き合い、
そのように思っている背景や核心を探究し、触れ、
「もう大丈夫だよ」と自分自身に優しいトーンで
抱きしめてあげ、承認してあげることが
大切になってくる。


おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ