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2023/02/03 07:19

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「は~・・・今日もまた同じ一日か」

 

そのような感覚を味わったことはありますか?

 

毎日が、いつも、同じような感覚。

 

毎日、同じことを繰り返している感覚。

 

何度も、何度も、同じことを繰り返す日々。

 

あと何年続くのだろう。

 

これを心理学では

グラウンドホッグデー症候群と言われています。

 

毎日が繰り返され、毎日同じ感覚で、

日常がつまらなくて、何をやるにも不満で、

心が満たされず、

 

このままでいいのだろうかと不安感、

絶望感、孤独感、焦り、恐れなど、

ストレスが増大する。

 

この心理状態のループに入り、

立ち往生して抜け出せないでいる状態。

 

自分の人生が、狭小な場で行き詰まりを感じる。

 

終わりが見えず、同じ日の無限ループ感。

そして時間だけが刻々と過ぎていく焦り。

 

元はグラウンドホッグデーという映画から来ていて

主人公が同じ日を何度も何度も生きることを

余儀なくされているというストーリーから

来ているようです。

 

コロナによるロックダウンで、

人との接触や行動が制限されたことで、

 

世界中でこの心理状態に陥る人が急増した

メンタルヘルスの問題です。

 

そこでこのグラウンドホッグデー症候群から抜け出すため、

対処するにはどのようにしたらいいか。

 

 

1)ルーチンにスパイスを


日々のルーチン、習慣化。大事なことです。

それがだんだん根付いてきたら、

その良い習慣を維持しつつも、そこへ新たな刺激、

微妙な変化を加え、脳を“慣れ”から解放する。

 

脳へ新たな刺激を与えてあげることで

脳は新たな思考回路を再配線しようとし、

退屈、平凡、慣れた感覚に変化を与えられる。

 

慣れは心地が良い。

慣れ親しんだ毎日のルーチンに

変更や変化を加えるには、とても勇気がいること。

 

変更後にうまくいかない不安や

そうなった時に元に戻すのも

大変になるって不安もよぎる。

 

だからまずは大胆でリスクのある変更ではなく、

まずは軽微な変化から。

 

・いつもと違う道から帰る

・いつも違うメニューにする

・いつもと違うジャンルの本を読む

 

あなたの今のルーチンは何ですか?

 

その良い習慣はそのままキープしつつ、

そこへスパイス程度の変化を加えてあげること。

 

2)スケジュールしない日の作成


 

いつものルーチン化や定期化されている

スケジューリングはもちろん大事。

 

でもその逆の日も意識して作る。

 

慣れ親しんだ固定やルールから

一歩距離を置く日や時間。

 

脳をオフにし、スペースを作る。

 

そのオフ時に、新たなことにチャレンジするための

時間や日に充てる。

 

これは事前にやりたいことをリスト化しておき、

その日がきたら、すぐにとりかかれるようにしておく。

その日やその時の気分で、感じたことをやるようにする。

 

その際、中毒性のある行為(過剰なアルコール摂取や暴食など)や

自分にとって悪習や害になりそうなことは避けること。

 

縛りから距離を置く時間をブロックする許可を

自分へ与えてあげること。

 

つまらない日々を変えるきっかけデーに。

 

 

3)SNSによる比較を避ける


 

他人の芝生は青く見えるもの。

SNSではキラキラした人達を見て、

その人と自分を比較してしまい、

 

「なんで自分だけこんなことをやっているんだろう」と

 

自分の不足部分へ焦点を当ててしまい、

自分を卑下し、日常の不満感が強まり、

 

不安感の増大や意欲の低下を招く

リスクが高まります。

 

退屈しのぎでボーっと膨大な時間を

SNSに費やし、他人と比較し、自虐するループから

距離を置けるよう、

 

デジタルデトックスする日や

時間は定期的に設けようにする。


4)ワークリセット


 

1日の大半の時間を仕事に費やしていることから

ワークスペースに少しの変化を加えてあげる。

 

・デスクを移動する

・観葉植物を置く

PCの壁紙を定期的に変える

・音楽のオン、オフ

・社外でランチする

・毛布、スリッパ、クッションなどを変える

 

職場環境、職種によりけりだけど、

いつもいる場所に、少しでも変化を与える工夫をする。

 

 

5)新たな人との交流


 

今まで話したことがない人へ話しかけたり、

挨拶したり、新たなコミュニティーへ参加するなど、

新たな人と交流することで、日常に少しの変化を加える。

 

・いつも自社の掃除をしてくれている清掃員に「ご苦労様」と一言伝える

・よく行くお店の店員やスタッフに一言、声をかけてみる

・お年寄りへの協力や手伝い

・スポーツクラブでよく見かける人へ話しかけてみる

 

ありきたりな日常にほんの少しの変化が

加わったなら、もうそれで全て良しと予めしておき、

 

交流してみて、何も特別な仲や親しい間柄に

ならなかったとしてもそれはそれで全然構わないってこと。

 

 

6)横へずらす

 

退屈で、無風な日常。何かが固定化されている

古いパターンを延々とやっているなら

そこから次に横展開できないかを考え、

意味、目的、意図、ゴールを新たに

変えていくことができないかを考える。

 

Aという山に登ることができた。そしたら

隣のBという山には登れないかを考える。

 

ゴールを横へずらしていくから、

また新たな挑戦がそこから始まる。

たどり着くまでを楽しむ。

旅行は目的地につくまでの道中はとても楽しい。

そんな感じで。

 

 

いかがでしたか。

 

毎日、同じことを繰り返す、つまらない日々。

そんな風に思ってしまっているならもったいない。

やれることは山ほどある。

暗闇の先には光があるってこと。

 

不満や不足感がいっぱいで

毎日見る景色が白黒で、なんの色味もない

退屈な世界から

 

色鮮やかな世界に変わる、その全ての始まりは、

ほんのひとつまみのスパイスから。

 

 

おあとがよろしいよう。

今日はここまで。

おしまい。

 


 

Good virtues グッドバーチューズ