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2023/03/31 15:38
「この人、グイグイくるなー・・・」
あなたはこれまで、そこまで興味を
抱いていない人からグイグイ来られ、
それに根負けし、恋愛関係に陥ったことって
ありますか？またはその逆に自分から行ったってこと、
ありますか？
相手の境界線を越えること自体が
悪いわけではありません。
もし他人の境界線を越えて、熱烈アプローチされ、
お姫様扱いしてくれる。
でもその高まった熱はあくまでも“フリ”であり、
裏では、“操作してやろう”という意図があるなら、
それは考え物。
ラブボミング。
Love Bombing：愛の爆弾。
心理学用語ですね。
過剰なほど共感、過剰なお世辞で褒め殺す。
過剰な愛情表現を示し、過剰な注意をひいたり、
過剰なケア、手の込んだプレゼントを渡すなど、
それは純粋に愛の行動ではなく、
相手を操作しようという意図が
隠れていることがあります。
関係の初期段階において、
爆弾のごとく、過剰に愛情を示し、
相手をその気にさせていきます。
まだ知り合って間もないので、
そこまで相手のことを知らないにも関わらず・・・
すごい短期間に、情熱的に、
時にはドラマティックに
燃え上がらせてきます
早い段階で「好きだ」と
言葉に出してきます。連絡も頻繁です。
そして過剰に好き好きと猛アピールし、
相手を圧倒し、恩義を押し付けてきます。
振り向かせて、そして相手が落ちたらその後は、
釣った魚に餌を与えない状態にして、
冷たくしたり、利用したり、
感情的に支配していきます。
そして利用されるだけされ、
行く末はポイとされたり・・・
このラブボミング。
一種の精神的虐待に該当します。
関係の初期段階で、「これは運命だね」
「会うべくして会ったんだね」という言葉を
使いたがります。
付き合う前はあんなに情熱的で、
お姫様のように扱ってくれ、頻繁に連絡が
来てうざいくらいだったのに、
付き合ってからは急に頻度が激減したり、
LINEが中々既読にならなかったり、
態度がそっけなかったり、冷たくされたり、
以前よりもすぐにキレたり、傷つくことを
平気で言ってきたりってこと、ありますか？
ラブボミングされた人は、
過剰だけれども、情熱的で、一生懸命な相手に、
本当の愛や繋がり、信頼を感じていくことがあります。
燃え上がって盲目になってしまうことすらあります。
ラブボマー（加害者）は、
頻繁に連絡をとりたがります。
相手が嫌がらない限りは、長時間の電話も厭いません。
相手との心理的距離や
パーソナルスペースを平気で
どんどん超えてきます。
ラブボマー（加害者）はなるべく自分との
時間を過ごしてほしいと言ってきます。
そして意図的に家族、友人、親しい人と過ごす時間を
少なくして遮断していくように努めます。
ラブボミングされている側は、
どんどん支配されていることに
気付かなくなります。
そして、「相手がここまでやってくれているのだから・・・」
「これは相手のおかげだ」などと過剰に与えられた分、
裏切ったり、断ったりするとどこか罪悪感や
恩知らずな気持ちになったり、
また普段なら絶対にやらないことも、
この人の為ならとアクションを起こしてしまいます。
ラブボマーはもちろんこうなることを見込んでいます。
支配的なラブボミングのステップとして
理想化
関係初期に、情熱的に一気に燃え上がらせます。
将来の2人の関係について話したりしてきます。
「好き好き攻撃」で相手に過剰な賞賛、共感、
贈り物をしてきます。展開が非常に急に感じます。
連絡も頻繁にきます。心理的距離を詰めてくる速度も速いです。
ラブボマーは相手をお姫様のように扱う期間を
しばらく続けます。
その間は過剰なサービスで相手に
恩義を感じさせ、依存させていく期間です。
こういった過剰なサービスにより、
「私は相手の賞賛に値する人間になりたい」、
「相手が望んでいるものや要求に応えたい」と
相手の色に染まっていき、相手の意向に
形作られていったりもします。
相手の過度なリップサービスによって、
「私は重要であり、愛され、価値がある」と
自尊心を高めてくれ、安心もさせてくれます。
相手が一生懸命好意を持ってくれていることに
嫌な気はせず、必要とされているという自尊心も高めてくれ、
徐々に心を許し、安心し、信頼していきます。
ラブボマーはそれを狙っています。
そのようにして夢中にさせていきます。
切り下げ
過剰な求愛行動によって相手を落として、
逆にこちら側に夢中になってくれたら
相手の心をコントロールしやすくなる。
信頼関係構築できたなと感じたら、
態度を豹変させます。そっけなくなります。
冷たくなります。怒りっぽくなります。
怒鳴ったり、バカにしたり、
罵倒したり、傷つく言葉を言ってきます。
あなたはこれまで過剰なアピールにより
心を許し、真の理解者だと思い、
またこれまでたくさんの贈り物や恩義ももらっているので
相手との対立に恩知らずや罪悪感も感じます。
「（罪悪感でいっぱいな状態）あなたを怒らせてしまってごめんね」
「またあの時のように、この人に褒めて喜んでもらいたい」
「またあの時のように好きでいてもらいたい」など
あなたは相手が怒らないような献身的に行動をしたり
忠誠心を返さなければならないと感じてしまいます。
自尊心や安定感をラブボマーに
依存するようになってきます。
破棄
分かれを切り出されます。
本格的に距離をとろうとします。
または別の異性との付き合いを頻繁に増やされたりします。
ラブボミングされている被害者の方は
ひどいことをされていても、愛着を持ち、
好きだから離れなれないような複雑な
気持ちになってしまいます。
ひどいことを言われ、されているのに、
支配され、依存性があるのでまた元の関係に
戻ることを希望してしまい、相手を庇います。
プラトニックな関係に陥ったり、
コントロールされ利用されるサイクルから
抜け出せないようになります。
そこで、このようなラブボミングする人に対しては、
・境界線を明確にする
自分のパーソナルスペース、
相手との心理的距離をしっかりと保ち、
確保すること。境界線を超えようとする相手には
それに飲まれず、はっきりNoと言うようにすること。
・プロセスに時間をかける
相手をもっと知って信頼関係構築するより前に
プロセスが急すぎたり、急な進展具合に
違和感を感じたら、もう少し時間をかけて進めていきたい旨を
しっかりと相手に伝えること。
・客観的に把握する
支配的で関係性に違和感がある時は
友人、近親者、専門医に相談し、相手のアドバイスに耳を傾ける
・不安管理を常にしておく
ラブボマーは脆弱で、メンタルが
弱っている人を見つけて餌食にします。
心が弱っていると、
弱みに付け込まれやすくなります。
特に異性と別れたての人、人生がうまくいっていない人、
自尊心が低下している人など
相手の不安を利用して、餌食にします。
不安には運動、瞑想、自分の趣味や楽しみ、
興味のある活動の追求や
他人との積極的な交流などが挙げられます。
下記は不安や自尊心の低下への対処について
記載しています。
■自尊心を向上させる
また贈り物を受け取ることで
愛されていると感じる場合も注意する。
高価な物やプレゼントがイコール愛だと思っている人は
ラブボミングに合いやすいから。
いかがでしたか。ラブボミング。
これ、自分がラブボマーだと気づいておらずに、
無意識にしている人が多いです。
あなたの周りにいますか？
相談乗り上手、褒め上手、共感上手な人、
ガンガン心理距離飛び越えて情熱的に攻めてくる人、
やたらとプレくれる人など、
もちろん全員が全員とは言いませんが、
それに盲目的にならずに、
少し立ち止まって、考えるスペースも必要かなと。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。
