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2023/04/07 13:25



あなたは、これまでの人生の中で、
「恥」をかいたこと、どのくらいありますか?

「やってしまった・・・ハズすぎ。消えてなくなりたい」
「うぁ~・・・穴があったら入りたい・・・」

自分自身について恥ずかしいって思ったこと、
生きてたら1度や2度は誰しも
経験があると思うし、
まったくないって人はかなり稀かと思います。

自分が信じている社会的規範から
外れることで、私達には恥という感情が生まれる。

健全に感じる恥の場合は、その恥、屈辱が
行動変容のきっかけとなり、
うまく改善の波に乗れていけるのですが、

不健康、有毒な恥の場合、その恥によって
心に深く傷が付いてしまい、
その傷が長く中々癒えず、

自分の存在を否定し、自分への失望、
自尊心、自己肯定感を
低下させてしまうってケース。

それが例え子供の頃であっても
心の傷が癒えず、
成人後も長くひっぱられてしまうことも。

自己不信、無能感、
自分を好きになれない。

“どうせ自分にはできない”
“どうせ自分は何をやっても役に立たない”
“こんな自分がうまくいくはずがない”
“自分は愛されるに値しない”
“もう他人と交わりたくない”

自己のセルフイメージ、セルフトークが
“自分には価値がない”という
ネガティブキャンペーンが行われてしまい、

自分自身に対して否定的なメッセージ、
ネガティブな思考パターンで
常時、染まってしまっているってケース。



■有毒な恥による影響として

・自分の脆弱性を隠したがり、本当の自分を表に出しません。

・友人から距離を置いたり、また他人との交流、人間関係の構築、
コミニティーが億劫になり、引きこもりがちになります。

・自分のことを恥じて過ごした場合は
自分の感情を奥へ閉じ込めようとし、感情を抑圧しがちになります。

・自分の無価値感、無能力感により、
落ち込み、不安、心配、ストレスレベルの高まりが慢性化

・恥じて生きていることで、自分には価値がないと思い込み、
そのため、健康や幸福に良くないと分かっていても
その行動を止められなかったり中毒行動に依存してしまいがちになります。

・乗り越えられると思う気持ち、転んでも立ち上がろうとする意思、
いつでもやり直し、回復、改善していけるという考え
新しいことに挑戦する勇気などが不足しがち。



このように、恥によってついた
過去の心の傷が、完全にまだ癒えきっておらず、

自己価値が低下する思考が
デフォ状態だと、

色々な面でそれが妨げになってきがち。

逆に、自分に自信を取り戻し、
自尊心や自己肯定感が高めていけば

これら恥による不健康な影響も
受けにくくなるってことも。


そこで、


1)根源を探る




あなたの恥が有毒化してしまっている時、
その根源は一体なんなのか?

何が原因となっているのか。

自分と向き合い、対面し、探る作業をする。
過去に思い当たる出来事、イベントはないか。


また有毒な恥が生まれる時のイベントは何か?
トリガー(引き金)を把握する。

どういう時にその感情が特に反応しやすいか。

・新しい仕事を任された時、そして失敗した時
「いつも私はこういう時にできない・・・」

・近くの友人が成功しているって話しを聞いた時
「どうせ私なんて何もできない・・・」

このようなその感情に陥ったイベントをメモしていく。

これはトリガーイベントを
把握するというのが目的ではなく、

問題は、なぜこのイベントで
この感情に陥ってしまうのかってところです。

過去に何があったのか、
その根源を探る旅に出ること。



2)信頼のおける人や場



自分の抱えている恥を外部へ共有することは
とても勇気のいること。

自分の信頼のおける人、コミニティーなどを
見つけることに努める。


そして、自分の脆弱性を
徐々にオープンにしていくように努める。

内側で溜め込んでおかずに、
本来の自分を表現できるように。

内側にあった自分の脆弱性をオープンにし、
外側の他人と共有されていくと、
過去の恥の傷は少しづつ柔らいでいく。


3)自分への思いやり



自分を愛してあげないで、
いったい誰があなたのことを本当に愛してくれますか?


自分を大切にし、自分のことを思いやること。

恥じている自分をまずは承認し、
そして、恥は正常な感情であり、
そのような気持ちになっても
問題ないんだということを素直に受け入れます。


自分を愛することを学ぶことで
自分自身へ発しているセルフトークも変わる。


うまくできない、自分には無理といった類の
言葉を使うのではなく、

「できる限り最善を尽くしている」

自分へがっかりするといった類の言葉を
使うのではなく、

「改善の余地がある」

といった言葉へ変換して使う。


また

・あなたは完璧になることはできません。
あなたはそうである必要はありません。

・あなたは人間です。時々間違いを犯します。

・あなたは間違いを犯すことを許されています。
学んだことを考えて、次回は違うやり方でやることができます。

・あなたは悲しい、怒り、失望、不安、幸せ、希望、誇りなどを
感じることが許されています。そう感じたってしかたないんだから。
全てをポジティブに考えるのは無理だから。

・あなたの気持ちは本物で、重要であり、理解できるものだから


またほかにも
自分と同じような状況に自分の親友や
愛する人が陥ったと仮定してみてください。

「どうしたら自分へ気遣いや思いやりを
示すことができるのかな?」と友人から
聞かれているように自問してみる。


自分のことって全然見えないけど、
他人ならよく見え、客観的な視点で
アドバイスができるし、

同じ悩みでも自分へよりも
他人への方が良いアドバイス、
自分でもほれぼれする妙案が浮かぶ時があるから。

自分の自己と距離をとってみる。

そして、大事な友人へアドバイスを送っているように
自分へアドバイスを送る視点。

大事な友人へ、強みを思い出させ、
励まし、アドバイスを送るように。

自分の価値を思い出させる。


4)新しいことに挑戦する



コンフォートゾーンから抜け出す。

その課題が達成できる、できないに関係なく、
自分に挑戦を与えることは、
「自分は困難なことに挑戦するのに、十分な価値がある人間だ」
というメッセージを自分に送信することになり、
自分の自尊心と自信が育ちます。

またはじめからいきなり大きな挑戦をするのは
時間とお金もかかりリスキーなので、

まずは簡単で、資金のかからない小さな
新しいことから始めてみる。

・飲食店ではいつもなら頼まない新しいメニューを
・いつもと違う道から帰宅する
・いつもと違うジャンルの本や映画を読んでみる

小さくトライし、小さく達成する日々を重ねていく。

例え転んだとしても、
かすり傷程度で済む小さい新しい挑戦を
定期的に自分へ課してあげることで

達成感、挑戦する勇気、
起き上がる癖、自己への信頼も高めてくれる。


5)リストの作成



自分自身について、
小さくてもいいから「長所」を書きなぐる。
そしてリスト化する。

ここでは積極性に焦点を当てているため、
「短所」は含めない。

これまでの成功体験、勝利の追跡

どんなに小さなことでもいい、
幼い頃のことでもいい。

うまくいったこと、賞賛されたこと、
人よりもうまくできたこと、早くできたこと、
簡単にできたことなど。

落ち込んで自分を信用するのが難しく感じるときは、
このリストで早期に立ち直るのを助けてくれます。



いかがでしたか?


恥の有毒化。

恥は人として当然あって
正常な感情であるということ。

それについての反応の仕方が違うだけ。

不健康に反応するのも、
健康的に反応するのも
任意だということ。

自分を傷つけず、何事も転んでも
回復、治癒は可能であるということ。


おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ