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2023/05/26 14:00
「随分とヘビーな話しぶっこんでくるなー・・・」
そんなふうに思ったこと、もしくは
相手に思わせたこと、ありますか?
私生活の情報、とてもプライベートな内情、
プライバシーに関わること、
非常に個人的で、デリケートな事や内情などを
過剰に詳細を明らかにして、
相手と共有しようとすること。
オーバーシェアリングってやつ。
あなたの周りにはいますか?
もしくはあなた自身はどうですか?
すごくプライベートなことを
まだそこまで仲が深まっていない
割と初期の段階であっても、
いかつくオープンにしてくる人。
オープンマインドを
完全にはき違えている人。
いますよね。
「うぁ~そんな重い話しやめておくれよ・・」って
聞く側は困惑してしまう時があります。
相手との壁を取っ払うのには
まずは自分からオープンになれと
言われますが、
明らかに過剰シェアって
やつです。
例えば、ヘビーな話ってのは
・家庭内不和の話
・身内、身の上の不幸話
・パートナーの性的趣向や性生活の内容
・暗い幼少期の過去、懺悔、罪
・経済的な話(具体的な借金額など)
自分が経験した困難や苦痛、
非常にプライベートなことなど
こういったヘビーな話しは、
相手との距離が親密な仲であったり、
家族内ではもちろん理解はできます。
でもまだまだ親密さが、
かなり初期の段階であったり、
仲はいいけど、そこまで
相手のことを把握していないって人
(まー普通くらいの仲って感じ)でもまったく
お構いなしに、
プライベートでヘビーなネタを、
どんどんぶっこんできて、
過剰シェアしてくる。
それを発した言葉の後の
相手の世界まで思考が及ばない。
重い話しは、聞く側も辛いし、困惑します。
ハッピーでポジティブな気持ちには
中々なりづらいですよね。
自分のおしゃべりをコントロール
することができない人。
自制できず、衝動的に、
ついつい要らぬこと、余計なことを口走る。
シェア後にようやく、自分の私生活に関して
重要な詳細を口走ってしまったことに気付き、
そして深く後悔します。
「やばい、詳細言い過ぎてもた・・・」
不安になったり、罪悪感を感じたり、
恥ずかしい思いを度々してしまいます。
でもほとんどのオーバーシェアラーは
罪悪感やネガティブな感情にすらならない人が
多いとされています。
またオーバーシェアリングは
衝動的に、無意識的にしている人は、
自分でそれが過剰シェアしているという
認識がそもそもなく、それにすら気付いていません。
百歩譲って自分のことならまだしも
もし、あなたがとても大事にしている部分、
あまりおおっぴろげにしてほしくない
プライベートな部分を勝手に外部へ漏らされたら、
どんな気持ちになるしょう。
漏らされている側、そして聞いている側も
ポジティブな感情を抱くことはありません。
「外へ伝えていいのか、それとも、
やめたほうがいいのか」
過剰シェアする人は、これらを適切に判断する
内部監視モニターがうまく機能していない状況です。
相手の気持ちの理解、
心理洞察、行間を読む、
相手の心象風景を覗くことが
不得意な人は、
このオーバーシェアリングに
陥りやすくなる傾向が高いとされています。
他にも、下記理由で
オーバーシェアリングが
引き起こしやすくなるとされています。
・繋がりを求める
オーバーシェアしたがる人は
孤独感を強く持っていたり、自信のなさ、
対人コミニケーションにおいて
不安を抱いているとされています。
また自分のことを好きになってもらいたい、
相手に好きになってもらいたいという気持ちで、
ついつい衝動的に口走ってしまうってことも。
離れていかれるんじゃないか、
拒否されるんじゃないか、
無視されるんじゃないかという恐怖、孤独、不安。
理由はともあれ、背景には
孤独、不安、自尊心の低下があり、
他人との繋がりを強く求めます。その手段として
過剰共有し、相手を引き留めようとします。
・関係性を急ぐ
新しく出会った人との関係性を急ぐあまり、
まだ仲が初期段階なのにも関わらず、
プライベートな詳細を共有しようとします。
そうすることでオーバーシェアラーは
関係性が迅速に親密になれると思っています。
・沈黙を避けるため
沈黙の気まずさを回避する為に、
または対人において緊張してしまうのを隠す為に
過剰にシェアしようとしてしまう。
・同情してもらう
自分のプライベートな詳細、
自分が苦しんだ過去の詳細など
過剰にシェアして、相手から同情を得ようとします。
被害者意識を強く持ち、
他人から同情を得られることによってのみ、
自分に主体性を持ち、満足する感覚を得ます。
そこで、オーバーシェアを防ぐために、
1)質問する
オーバーシェアラーはとにかくおしゃべりです。
ペラペラと自分のことばかりを話します。
それによってついつい余計なことや
非常にプライベートなことや、
自分の悲劇的な話しをして
過剰シェアしてしまいます。
自分のことばかり話さないようにします。
つまり相手の意見をしっかりと聞き、
そして相手から自分の話しをしてもらうよう
質問することが大事になってくる。
それが難しい場合は、もし新しく出会った人や、
そこまで仲が熟していない人には、
あらかじめ事前にどのような話しをしようかなど
内容や質問を考えておくことも。
もちろん会話なので流動的であり、
事前通りにはならないけど、
自分の中で「このことはあまり言わないようにする」
「ここまでは言ってもいい」「この質問をしよう」など
境界線は決めておいても損はない。
2)一呼吸置く
ペラペラおしゃべりして、
いつの間にか過剰共有していて
言わなくてもいい非常にプライベートなことを
詳細までついつい明らかにしてしまう。
一呼吸を置くこと。
話しをする前に考える。
「これ言っていいかどうか」
「相手にとって関連性があるのか」
「相手の役に立つか」
「これ言って相手との親睦が深まるのかどうか」
一拍置いてから話しをするようにする。
3)過剰共有するトリガーを把握する
あまりにも多くの個人的な情報を
明らかにしてしまう癖。
その癖、思考パターンは
どういうイベント事がきっかけとなって
オーバーシェア欲求が発動されてしまうのか。
・誰といたか
・どういうシチュエーションだったか
・いつ?、何時?、場所は?
・その前はどんな内容の話しをしていたか
過剰共有してしまう引き金(トリガー)、
ついつい思わずやってしまう思考パターンを把握し、
次回、同じようなシチュエーションに置かれても
それが警戒でき、それを避けることができたり、
事前に防止策を検討したりすることもできる。
4)話題を変える
相手が過剰シェアしてきそう、または
してきた場合、
こちらはそれと同等レベルの
プライベートな内容をシェアしないといけない
というルールはありません。
また共有したくない情報やあまり答えたくない情報に
ついての会話の場合もしかり。
そういう時は曖昧な返答をしたり
「へ~そーなんだー」「なるほどねー」「そうときあるよね」
オーバーシェアラーの感情を
もっと焚きつけたり、それを深く追求したりしない。
もしくはジョークやユーモアを織り交ぜて返したり、
もしくは話題そのものを変えるようにする。
「旦那の給料の手取り?
雨風しのげる程度だよーw」
みたいな。
もしくは直接的に「その話しをしたくないです」という
趣旨の言葉を使い、相手にNOと言うようにする。
いかがでしたか。
オーバーシェアリング。
言い過ぎてもたー・・・・と気付く人もいれば、
まったくその認識がない人もいますし、
また聞き手側も、困惑する人もいれば
よくぞ言ってくれたと親身に
聞いてくれる人もいます。
色々な人がいます。
内情をオープンにすることは
親密になることにおいてとても重要なことです。
でも、シェアする量、濃度はある程度
適切にしておくこと。
前述したような不安や自信のなさがあると
不健康な過剰シェアに陥りがちなります。
適量を見誤ると、人は逆に
離れていってしまうことにも
なりかねないってこと。
ディープな話は劇薬です。
用法と用量を守り、適切に。
おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。