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2023/06/12 14:00
あなたは嫉妬深い方ですか?
嫉妬の感情。
特に病気でもない感情であり、
時より発生する、人としては
ごく自然な感情です。
嫉妬は良くないと教えられてきたかと
思いますが、嫉妬心の全てがイコール「悪」って
わけではありません。
ただし、この嫉妬の感情が
明らかに度を超えたものである場合、
それには注意が必要。
病的なまでに妬み、
過剰で、強迫的で、極端な嫉妬の感情が
生まれてしまっている場合、
それは健康的な嫉妬の感情とは
言い難い。
行き過ぎた不健康な嫉妬心は
相手へ常に不信感を抱き、
監視して、更には虐待、暴力、
傷つけたりするまで発展してしまう
リスクをも秘めています。
小さな嫉妬は、例えばマンネリ化した
関係性において、時折スパイスと
なってくれたりします。
彼氏や彼女に意図的に
嫉妬させる行為をする人もいますよね。
小さく、些細な意図的な嫉妬は、
パートナーに、自分が大切にされていること、
求められていることを知らせる方法として
機能することもあります。
(もちろんやり過ぎは厳禁。何事も限度がありますが・・・)
こういうケースでは自分だけが
不安になるのではなく、お互い、
関係の強化には積極的で、
双方で、嫉妬についてオープンに話し合い、
境界線について冷静に、合理的に話し合い、
双方の関係がよりうまくいくように
解決策も話し合われて、
信頼関係もより強化されていきます。
「嫉妬は人間関係において”塩”のようなものだ」と
どこの誰だか忘れましたが
お偉いさんが言っている通り、
少量なら味を引き立たせますが
多すぎると美味しくなく、逆に体を壊して、
病気になり、有害です。
何事もバランスが大事。
少量の嫉妬は正常です。
多すぎる嫉妬は、人間関係において
有害となります。
物や人間関係において様々な種類の
嫉妬心がありますが、
今日は、恋人や夫婦間への嫉妬について。
恋愛関係、人間関係の嫉妬は、
安定的に築いた関係が壊れそうという脅威、
不安、心配、恐怖によって生まれますよね。
「この関係性がなくなってしまうかもしれない・・・」
そういう時に生じる感情です。
「関係が脅かされている!」とセンサーが作動します。
これは祖先から進化の過程において
養われたものであり、
昔においては、今よりも、
生存や子孫を残すってことと
信頼関係の構築ってのは、
切っても切り離せなかったもので、
この関係性が外部の侵入によって
崩されたり、奪われたりするのは、
生存や子孫を残すことにおいては
リスクでしかないわけで。
そんな信頼関係が危機に晒されている状況なら
それは黙っていられない。
あらゆる手段で対抗するはず。
そういうとこから嫉妬って感情が
養われたんじゃないかって
お偉いさんが言ってる。
その危機察知能力は
確かに進化の歴史では
必要だっだけど、今は言うて令和。
生きるか死ぬかのようなサバイバル状況ではなく
極度で、攻撃的な嫉妬心を
過敏に、そして常時発動させる必要は
もうないのではってことで。
人間関係における嫉妬の主な原因として
投影:自分自身の浮気への誘惑から生じる不安。
保護:パートナーに対する不信感によるもの。
競争:パートナーの愛を獲得し、それを維持したい。
嫉妬は、自分の持っているものや現状において
満足していない、不満な状況です。
不健康に働く嫉妬心は、
自尊心、自己肯定感が低下していて、
不安を感じ、愛されていると感じず、
相手をコントロールできる立場になりたいという
強い欲求が生まれます。
愛という名を借りた支配的で独占的なものであり、
マインドコントロール、経済的いじめ、
言葉の暴力、身体的暴力にも発展します。
下記は一般的な不健康な嫉妬の兆候です。
・外出時、どこで誰といるかの説明を要求
・異常な不安や恐怖を示す
・恋人の行動に不信感
・GPSで居場所の確認
・尾行
・相手の自由をなくす
・相手の友人や家族と会うことや連絡を禁止にする
・相手の携帯を勝手に見て浮気の監視
・連日、度を越えたLINEや電話(長電話)
そこで、嫉妬の感情が生まれて時の対処法として
1)嫉妬の根源を辿る
その嫉妬はどこから来ているものなのか。
なぜそれほど不安や恐怖になるのか。
・元カレに浮気されて深く傷ついた
・幼少の頃に見捨てられた不安や恐怖
・友人から裏切られた、騙されたことでとても辛かった
・両親との愛着問題
そのルーツを辿る。
根源を認識する。
それを軽減するには
どうしたら良いのかを理解する。
2)嫉妬の感情を伝える
何を不安に思っているのか、何が嫌なのか、
何がストレスになっているのか、
嫉妬心を相手にオープンにする。
問題について、そして自分の気持ちについて
率直に正直に話し合うことで、
あなたとパートナーの距離が
縮まる可能性があります。
自分の感情を伝えるので、
意外にも嫉妬心がきっかけとなり、
関係において別の大事な問題が
浮彫りになったり、
核心に迫る話題になったりすることもある。
「最近前ほど会えてないよね。
なんか少し距離を感じているの」など
また双方で、過度に期待してしまっている点や
境界線において、ズレが生じていることもある。
「ここまではOK、でもこれ以上はNG」
という境界線や合理的な期待値を決めていき、
双方同意できるルールを設定する。
人間関係において
相手への非現実的な期待を抱かずに済む。
期待が満たされなかったために嫉妬が
生じるから。
3)自尊心を高める
恋人やパートナーに対する
不健康な嫉妬心というのは、
自分自身に対する否定的な見方に
根ざしていると言われています。
つまり自尊心の低下、自己肯定感の低下、
自己イメージの悪さ、不安、心配、恐怖、
無能感、無価値観などがあります。
自分の自尊心を回復させ、
自信を回復させる。
自分の内側と繋がり、自分を思い、
自分のことを好きになることが
先に重要になってくる。
だから自分の良い資質を思い出すこと。
・目標、夢、挑戦、情熱は何なのか?
・自分のコアバリューは何なのか?
・自分の強みやスキルは何なのか?
・恐れは何か?
・何が自分を笑わせ、何が泣かせるのか?
自分の才能、チャームポイントを
リスト化しておく。
強みに焦点を当てます。
人よりもうまくできること、簡単に、
早く、しっかりできること、褒められたこと、
昔できなかったけど今は余裕にできることなど。
苦労して手に入れたことや技術や得意だったことなど
これまでの勝利のリストを作成しておく。
自分の良い点を軽視したり、無視したりしない。
例え小さなことであっても、
しっかりと自分を認めて、
褒めてあげるクセを付けること。
朝、時間通りに起きれたことや
いつもより早く起きれて、
瞑想を3分だけやったこと、
いつもなら休憩中にチョコを3つ食べるけど
今日は1個だけしにして量が減らせたことなど、
寝る前に読書をして2ページ読んだことなど、
なんでもいい。
小さな勝利を祝うこと。
毎日の終わりにうまくいった
1つのことを書き留めてみる。
1ヶ月で30個も見つかる。
また、他にも否定的な感情を薄め、
自己肯定感の低下を防ぐ方法として、
「人生で本当に重要なことを自分自身に
思い出させること」が重要だと説く心理学者も多いです。
・あなたが感謝している3つのこと
・あなたが興奮していることの1つ
・あなたが誇りに思っていることの1つ
毎日これら30分くらいの時間を設けて
各テーマを決めて、ジャーナリングする。
パートナーの事ばかりを考えること以外に
自分の内側と繋がる時間を多くし、
また没頭できる何かを持ち、
それが好きなこと、興味のあること、
趣味、勉強でも何でもいい。
自分と対話して自分をアプデする習慣を構築する。
いかがでしたか?パートナーへの不健康な嫉妬について。
しっかりと嫉妬心やその不安、
恐怖、自分の感情について話し合いができる時間を
双方で確保し、コミニケーションをはかること。
そして適切な境界線、期待値を設定し、
根底にある自分へのネガティブな見方を
アップデートするように努める。
他人をコントロールしようとせず、
自分の思考、反応は、自分次第でコントロール可で
あることに気づくこと。
あとあがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。