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2023/07/14 14:18




「この人、褒めているようで、けなしているな」
「この人、微妙によくマウントとってくるな」
「この人、いつも他人のことを嘲笑してるな」

このような人、周りにいませんか?

相手に嫌味、皮肉、嘲笑的、けなし、
からかいを言い、

相手に嫌な思いをさせ、軽視し、侮辱する。

相手の自尊心を傷つける精神的虐待。

Negging ネギングと言われます。

Negは否定、否認、反対、悪いって意味。
Negative:ネガティブって単語にも
入っていますよね。

相手を精神的に傷つけ、落ち込ませ、
自信をなくさせ、劣等感を感じさせ、
自分自身に疑問を持たせ不安にさせます。

そのうち生き方にまで疑問を持たせ、
人生までも変えさせるように
仕向けられてしまい、

相手を徐々に脆弱化させていき、
操作者の言いなりに屈しやすくさせられ、
マインドコントロールしていきます。

言葉による精神的暴力でゆっくりと
意図的に支配下へ置いて操作する。


ネギングは恋人、友人、職場の同僚や上司、
配偶者など、

あらゆる人間関係で
生じる可能性があります。


日々それが常態化している状況だと
受け手側は、もはやそれがそうだとは
認識せず、正常な判断をくだせずに、

無意識的となり、いつの間にか
気付けば、操作されて支配下に
置かれていたってケース、
多々ありますよね。

このネギングは、冗談のように見せかけて
侮辱を言ったり、遠回しな言い方をして
侮辱し、相手を否定することが多いので、

それがネギングだと認識するのが
はじめのころは難しい場合もありますが、

いずれにしても時間の経過とともに
その影響が積み重なり、

無価値感、無能感、深い悲しみや不安、
自信喪失、自己への疑義など

自己肯定感の低下につながる
可能性があります。

自分の力をもう信じられなくなった
精神的に弱り切っている人は、

簡単に支配下に置きやすく、
コントロールしやすくなります。


支配下に置かれた人は、

自分は不十分で、全てにおいて
パートナーの承認が必要であるという
マインドになっていきます。

「こんなどうしようもない私は
他へ行くことはできない。この人から
離れることはできない。なぜなら、一体誰が
こんな無能な私を好きになってくれるだろうか。」

このように思いはじめ、
相手に依存していくようになります。

連日、私に否定的で、
反対するパートナー。

徐々に、自分が”無知な人間”と
思えてしまうように、仕向けられ、
変えられていきます。

何事においても常にパートナーの意向をうかがい、
承認を求めます。
同意しない場合はすべてが間違いとされ、

時間が経つにつれて、
自分が無意識のうちに相手の承認を
求めるようになり、

否定的なパートナーとの関係は
絶対服従で、支配的になっていきます。



ネギングを特定するには、次の兆候に注意してください。


1:一見褒めているようで褒めていない言葉

褒め言葉と思いきや
ディスかよって言葉です。

これは”陰口の褒め言葉”と言われていて、

一見褒めてるようだけど
実は相手をけなしている、侮辱、
軽視しているって言葉です。

「あなたのその笑った時の顔、チンパンジーみたいで可愛いね」
「その服いいね。自分の体形に合っていない服を着る勇気は私にはないわぁ~」
「夜職みたいに見える服だけど、いいじゃん」
「普段、根暗に見えるけど、今日は似合っているね」
「その髪型いいね。あなたの鼻の形を引き立たせるね」
「なんか着せられてる感出ているけど、いい感じじゃん」


え?私、そんな風に思われてたの?
え?そんな風に見えるの?
え?そんなヤバいやつに見えてたの?

一見褒められていると見せかけて、
そこには侮辱が隠れていて、そっちが本心。

褒められているようでその後、
褒められた気にならないような、
心からの喜びが生じずに、

不安な気持ちになったり
当惑したり、悲しくなったり、
屈辱感が出てきたりなど

それはあなたを否定し、
侮辱させ、自尊心を低くしたいだけの
可能性があります。

また、その場にはいない他人のことを
自分の気分を良くするために

いつも冗談を装って、
相手をからかい、侮辱、
けなし、軽視するような言動を
放つ癖のある人は、

親密になると、色々と自分の気に
食わない箇所を修正、指摘してき、

否定的で、侮辱的でネギング気質が
ある人が多く見受けられるから
親密になる前に注意が必要です。



2:質問を装う

「質問」を装って侮辱を
してくることもあります。

「本当にそれを着るの?」
「そんなに本当に食べる必要あるの?」
「その趣味、なんか意味あるの?」

このように質問をして侮辱を与え、
嫌悪感を示し、あなたの選択は間違っているという
印象を与えるようにします。

「え?なんか自分がおかしいの?私って変なの?」

自分は間違っているんじゃないかと
思わせるように仕向けていきます。


3:他人との比較してくる

操作者(ネガー)はあなたを
他人と常に比較してきます。




あなたに劣等感、恥ずかしさ、侮辱
不安感を与えて、自尊心を低下させようと
してきます。

・あなたはあの人よりも可愛くないけど、それは似合うよ。
・あなたは、元彼/元彼女と同じくらい稼いでいるよ
・妹さんスリムだね。運動の仕方教わったほうがいいよ



4:常に私を上回ろうとする

あなたが楽しかったこと、面白かったこと、
嬉しかったことなど、感動したことなど
それらエピソードを聞いた時、

操作者(ネガー)は、そのエピソードを
超える体験をわざとやったり、
それよりも凄い経験談を語ったり、
逆にもっと簡単にできたことを
アピールしたりもします。

あなたのポジティブなイベント、
体験、成果が取るに足らないもので
あるように見せようとしてきます。

例えば、友人と遊びにいく。
新しい靴を履いていった際、
友人「その靴、可愛いね。いくらしたの?」
あなた「ありがとう、1万くらいかな」

次回会った時、同一のデザイナー、
ブランドで、私が買ったものよりもランクが上で、
価格は3万円。デザインも酷似している靴を履いてきた。

もしくは下記のパターンも。

凄く似たデザインの靴を履いてきた。
「これいくらだったと思う?5000円。
こっちの方がお得だわ」


他にも、新作の映画を見てきた話しをしたとする。
その感想は一切聞かずに、「それは面白そうだけど、
〇〇って映画見た?」

他にも、10日間の海外旅行に行ってたことを
伝えたとする。旅行の感想や内容など一切聞かずに、
自分が過去に海外留学した時の話しをしだす。


このようにして、劣等感を与え続け、
「あなたのそんな体験はしょうもないものだ」
というイメージを与え続ける。

些細なことでも自分が優位的に立ち、
関係をコントロールしようとする目的としています。



5:「それは冗談だよ」という言い訳

相手から言われたことについて
不快感や懸念を表明すると、
「いやいや、冗談だよ」と言う。

逆に相手から

「そんなので不快になるって逆に大丈夫?ヤバいよ?」
「ちょっと敏感すぎない?」と

自分の方が変であり、間違っていて、
一般的な感覚や認識とズレているということを主張され、
それをからかってきたりします。

「関係に問題を引き起こしているのは
そっちのせいだろ!あなたは加害者で、
こっちの方が被害者なんだよ。いい迷惑だ」と強く主張され

被害者を演じられ、
話題や論点をすり替えられます。
時には怒りを露にします。

あなたを操作し、
自身の判断に疑義を持たせて
自分が悪いという罪悪感を植え付け、
責任を負わせるよう心理誘導していきます。


6:建設的な批判を偽装してくる

あなたのやることなすこと
色々なことに不満を持つ否定的なパートナーは

仕事、服装、食事の仕方、
人間関係など、基本的にすべてについて
あなたへ要望、改善、
アドバイス、リクエストしてきます。

それはいかにも建設的で、
冷静で、論理的な批判にみえるのですが
それは単にそう装っているだけで、

実はその意図というのは、
あなたを軽視したり、傷つたり、
侮辱したりして、否定することだったり、

支配下においてコントロールしようと
することだったりします。

「こうすればもっといいと思うよ」
「こうすべきだ」

例えば、

「あなたはあと10キロ痩せたら、もっと美人になると思うよ」
「顔が大きく見えるから髪は長くしておくべきだよ」

適切で、建設的な様相に見せかけた侮辱って
パターン。そしてそれがどうなったかの”進歩”については
やたらと興味を示してきます。


7:人間関係の否定

パートナーの見た目、行動、
態度をコントロールしようとしてきます。

とくに人間関係についての支配です。

長期的にあーだこーだ指摘し、
否定してきます。

それにより精神的苦痛を感じたり、
不安感が増したりなど、

友人関係を絶ってしまったり、
両親とも疎遠になったりなど、
孤立化していきます。



これらを見て、どうでしょう。

まわりくどく、遠まわしの表現も多いですよね。

なぜ、自分の考えや人間関係など
諸々において否定してくるのか。

それはあなたに不安、恐怖、自己疑義を煽り
操作しようと、支配下に置こうとしているから。


連日、相手から事あるごとに
否定ばかりされていると、
自分に自信が持てなくなってくるのは
当然のこと。

それを意図的にネギングする操作者(ネガー)は
狙ってきているということ。

精神的に弱体化していき操作しやすくなるのを
今か今かと、じっくり、ヨダレを垂らしながら、

時にはそれらを楽しんでいることさえあるということ。

陰湿です。


では、どのようにしたらいいのか。

このネガーへは
どのような対処法があるのか。


1)認識する



まずは自分が侮辱され、
否定されているんだということを
認識することから。

「この人の私や他人へのイジり、なんかイラっとてくる」

褒められたようで褒められている気分になれない、
心底喜べない不快感や悲しみ、傷心、自己卑下、
屈辱感など否定的な違和感。

その感情に蓋をせず、素直に感じとること。

2)侮辱返しはしない



自分が否定や侮辱されていることに気付いたら
落ち着いて冷静になること。

喧嘩腰となって相手へ否定や侮辱で
レスポンスしないこと。


3)行動に対して積極的に対処します。



否定的な相手に物申すのは
難しく感じるかもしれませんが
正直に声を上げること。

相手に「親しき仲にも礼儀あり。あなたはそのつもりがなくても、
あなたのそのコメント、イジリ方に怒り、傷ついた」

「あなたはいつも私より上にいるように感じる。
そのせいで、自分が劣っているような気分になることがある。」
ということを伝えてください。

相手は、「そんなの冗談だよ。
そう思うあなた、おかしいよ?」と
逆にあなたが変であるという論点に
切り変えてきます。


4)境界線を設定する

否定的な態度は容認しないこと。
「ここまで言われたり、されたりはOKだけど、ここからはNG」
という境界線を自らで設定する。


5)関係を終わらせることを検討してください

自分を貶めるような否定、侮辱、嫌がらせが続く際は、
自分のメンタルを最優先する。

「本当にそこまでして長く、一緒に時間を
過ごしたい相手なのかどうか」

付き合いを再考し、このまま付き合っていくかどうかの
決断を下す時期であるということ。



いかがでしたか。ネギングについて。

パートナーから連日、否定的な
アドバイス、フィードバックを受けていると、
自分自身を卑下し、「自分は十分ではない」という
思考パターンに変わっていってしまいます。

精神的に虐待をして支配下に
置こうとするその意図は

各立場や各人間関係において
色々あるのですが、

女性を軽視しているような男性が
女性へというパターンのネギングがとても
多いとされています。

いずれにしても陰湿であることに
違いありません。

人間関係において、上記のように
少しでも違和感があったら

それは相手との距離について
一度立ち止まって、考え直してみてはいかがでしょうか。


あおとがよろしいようで。
今日はここまで。

Good virtues グッドバーチューズ