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2023/08/22 14:00



「あの人、あなたの文句言ってたよ?」

あなたは、このように第三者から
告げられたことはありますか?
または告げたことはありますか?

人間関係ってほんと色々と難しいですよね。

相手に本当のことを告げるということを
非難しているわけではありません。

問題は、それを告げる意図として
嫉妬、不安、衝突、対立を生み出そうと
あえて意図的に行っているようであれば、
それは注意が必要かと。


トライアングレーション(三角測量)という
心理学用語をご存じでしょうか。

トライアングルって言葉ありますよね。

つまり三角形です。

2人の当事者間の衝突時や問題事に
第三者が介入している状況時のことを
総じて言います。


このトライアングレーションは、

友人、恋愛、家族、職場など、
あらゆる人間関係において、
幅広く使われます。


冒頭の2人の仲をわざと意図的に
対立、衝突をさせようと企むという以外にも、

トライアングレーションには、例えば

・自分はAに好意を持っている。そこで好意があることを
Aの友人に伝えてもらうとする。友人は両者の仲が操作可能になる。
友人はAに真実を伝えない(作り話、嘘、悪い噂話を伝えたりする)。

・2者間でのいざこざや口論の際、支援や同情を求めて第三者を介入させる。

例えば、共通の友人を招き入れ、その友人に
どちら側に付くかを選ぶよう促し、
その友人に自分の側を選ぶように仕向ける。

・家族間において、夫婦同士の喧嘩や口論時に
子供を招き入れ、子供にどちら側かを選ぶよう促し、
自分側を選ぶよう仕向ける。子供は板挟みとなり、
片方の親と同盟を形成せざる終えなくなる。

・兄弟のうち、片方をとても可愛がり、もう一方は問題児とみなし、

どちらの方が親から気に入ってもらえるか、
たくさんの愛を受けられるか、褒めてもらえるか、
認めてもらえるかを親が兄弟間で競わせる。

兄弟間の直接的なコミニケーションは分断され、
親を介さない限り行われない。


・恋愛関係では第三者をわざと巻き込んで、
相手に嫉妬の感情を引き起こそうとする


上記のように幅広く、

どれもトライアングレーションという
大きな枠組みの一形態です。

つまりは人間関係が三者間で

(トライアングル)

当事者間では直接問題解決されずに

互いにほぼ通信は行われません。
第三者を介して行われます。

自分が有利になるよう、自分がいかにも
悲しく辛い状況にいる悲劇のヒロインを
演じたりなど、

第三者を自分側有利に
なるように引き寄せようとします。

それ以外にも、冒頭の会話のように、

当事者間を衝突、対立させようと煽り、
操作的になったりなど

三者の関係性の力学に
偏りを意図的に生じさせてしまう状況を
作りだします。


操作者は、2者間の問題なのに
あえてトライアングレーションへと意図的に持ち込み、

自分側が有利になるように仕向けたり、
敵対させたりして力学を操作します。


自分の手に入れたいものを得ようとしたり、
自分の意見が正しいと主張したい時や
自分のニーズを満たすためだけに、

人間関係をコントロールしようとする
隠れた裏の意図が存在しています。


自分がトライアングレーションされたり
操作されているのではないかと心配な場合は、
注意が必要になってきます。


まずはこのトライアングレーションの渦中であることに
気付き、認識することが大事になってくる。

意図的に相手と衝突や対立をさせようとする
バイアスが働いていないか、
もしくは自分が第三者として他人の口論や
トラブルに引き込まれていないかどうかです。

そして、言われたことすべてに
イライラして衝動的に反応し、行動しないよう、

自分の感情をコントロール、
自制心を保つことに最善を尽くすことが
大事になってくる。

あなたが悲しみや怒り、相手と衝突を
起こそうとする衝動的な反応を、
操作者は楽しんでいるケースがあるから。

一歩引いて状況を評価する。

事実を考慮する。状況をより明確に把握する。

あなたは、操作しようとする人の行動を
変えることはできません。

変えることができるのは、
自分の反応だけです。

セルフケアを実践し、精神的な健康を維持して
自分を落ち着かせることが重要。

そして自分の不安事、心配事などを
あなたが信頼できる身内、友人、
専門家に相談すること。

また相手がなぜ自分を
トライアングレーションの
渦中に引き込んでいるのか、

意図的に対人関係をこじらせようと
させているのか深く、日々、
分析し、そのことにえらく執着していることに
気づくかもしれませんが、

決して明確な回答が得られるわけではありません。


なので深くその理由にこだわることなく、
代わりに、本当にこの関係性が必要かどうか

関係性を再定義することに集中することが
大事になってきます。


また、自分が衝突や対立を
煽られているという場合は、

もし可能であるなら、第三者をはさまずに、
オープンで、直接コミニケーションをとり、

対立するためではなく、冷静に協力して
問題解決を進めていくことも大事になってきます。

なんやかんやで双方ボタンの掛け違い、
認識の違い、間違った伝わり方をしていたってことが
よくあるから。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ