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2023/08/30 14:00




あなたは病院で自分の症状を伝えた際、
医者から見下されたような感覚に
陥った経験はありますか?

はたまた、「あなたの精神的な問題だ」と
別問題として対応されてしまったり
誤診されたことはありますか?


メディカル ガスライティング(医療ガスライティング)という
用語をご存じでしょうか。

医師が、患者の身体的症状を無視、軽視したり、
心理的状態のせいだなど別の原因によるものだと
説得しようとしてくる状況です。

これによって患者は

自分が間違っているのかな~?と自分の
判断を疑問視し、

早期発見で治る病気も、不適切な処置により
ケアが遅れて症状が進行してしまっているリスクや

はたまた、自分が軽視されている不安感、
不快感、見下され、嘲笑されているような感覚、
怒りや悲しみ、後悔などの感情が生まれ、

それにより病院での診察が
トラウマになるケースも。



下記のような医者には注意が必要です。

・熱心に聞いてくれない。ケア箇所を見てくれない。

・自分の症状について詳しく話させてくれずに話を遮る

・失礼で横柄な態度、見下すような発言、見下すような行為をする

・患者の懸念を笑い飛ばす

・症状が重いのに軽視する、共感されない。

・重要な検査をしない

・症状を精神疾患によるものとされる



診察時に通常、患者は医者に

「自分の話を聞いてもらっている」
「見てくれている」
「大切にされている」と感じたいもの。

患者は悩み、不安、心配で脆弱的なのだから。

それなのに医者から症状を無視され、
懸念を真剣に受け止められずに
見下され、しまいには

「それはすべてあなたの頭の中のことで、
精神的なことであり想像の産物だ」と
思い込まされる。

軽視されて別の原因や要因のせいにされ
誤診されてしまう。

医者から軽視されたため、
患者は自分の現実についてすべてを
考え直し始める。

さらに治療の希望を諦めたり
途中でやめてしまってより病状が
深刻化してしまうことも。


そもそもガスライティングとは何なのか。

これは心理学用語です。

ガスライティングとは、権力のある人が、
他人に自分の判断を疑わせたり、
現実に疑問を持たせたりすることを目的とした
マインドコントロール、心理操作手法の1つです。

正当で、正常なことを言っているのにも関わらず、
「あなたのその考え普通じゃない、ちょっと異常だよ?」と言われたら

私が間違ってんのかなぁ~と不安になり、
相手の言い分の方がノーマルであり、

「自分はちょっと考え方がおかしい。
ノーマルな方が正しい」思ってしまい、

本当は自分は間違っていないのに、
間違ったように思わせられ、
罪悪感を抱かせたり、結果的に
いつも相手に謝っている状態になったりなど。

操作者であるガスライターは

「あなたは正常な判断ができない。
だからあなたの意見はおかしい」という
レッテルを相手に貼り付け、

相手の判断力を奪い、困惑させ、
自分の言いなりにさせたり
服従させたり、依存させたりするように
意図的に仕向けていきます。

医療ガスライティングってのは、
それの医者版って感じかな。


つまりは医者が患者の意見や要望を聞かずに
無視、軽視し、見下し、

自分の判断や現実認識に
疑問を抱かせるような言葉を患者へ投げかける。

患者はそれによって不快感、不安感、
悲しみなどネガティブな体験をさせられ、

はたまたそのまま自分が敏感に、
過剰に反応しているだけで、
ただの勘違いかなぁと、

自分の現実に疑問を持って操作され続け、

結果的に、誤診されたり、
不適切な処理により手遅れに
なってしまったりなどが
起こってしまうってこと。


患者は、医者から告げられた
軽視されている言葉や対応で深く傷付き、

怒り、悲しみ、責められているように感じ
小さくて弱い立場に立たされるているような感覚に陥った
当時の状況を思い出してしまい、

病院そのものがトラウマになってしまい、
治療せずに放置したり、病院に行くことを
避けてしまうようになることも。


もちろん医療関係者は、
意図的に患者に意地悪したり、権力を維持したり、
心理操作しているものではないので、

本来のガスライティングと
まったく同様ではないんだけど、
意味合いは非常に近いよね。ってことで

医療ガスライティングって言葉が
海外、特にアメリカで使われだしたみたい。

アメリカでは、黒人、ヒスパニック、
アメリカ先住民の女性に対して、
ジェンダー差別、人種差別的に
この医療ガスライティングが行われる可能性が
白人よりも高いとのこと。


「なんだか体の調子が悪い」と日々悩み、苦しみ、
もはや日常生活にも影響が出てきて、
意を決して病院を行く。

そして自分のつらい症状や悩み、不安や
葛藤を医師へ打ち明ける。

早期になんとかしてほしいと
藁をもすがる思い、

明らかに症状がおかしいのにも関わらず、

「まだ若いからね。ただのストレスとか
思い込みでしょうwwwメンタルクリニックにでも
行ってくんない?」と軽く切り捨てられた場合、

どういう気分になるでしょうか。

さすがにここまでひどくはないとしても

どこも問題なしでただの風邪だと診断されても
症状が引かずにいて、

セカンドオピニオンでそれが誤診で

重大な疾患だったってケース、
結構ありますよね。


もちろん医者も人間なので
間違いはあります。

またたくさんの患者を診なければいけなく、
1人の患者にかける時間にも限りがあります。

また度重なる時間外労働なども強いられる
ことも少なくありません。

それだけ重労働で大変神経を使う
職業だということを理解しておく。

ただ明らかに患者の話しを聞き流し、
まともに診察もせず、軽視し、

まるで「あなた病んでるんじゃね?」
「あなたの考え方おかしいんじゃね?」と
思わせる。

患者が苦しんでいる症状について
更に詳しく掘り下げようと措置を講じない。
講じようとすらしない。

医療従事者が患者を
責めているように感じるなど。

それは話しが違ってくる。


医者は、例え患者が必要だと考えていたり、
希望している詳細な検査や治療は、
現状は実施する必要がないと判断したとしても、

はたまた患者が心配する仮説や原因が
間違っていると判断したとしても、

少なくとも、患者の懸念に対して
真剣に耳を傾け、受け止めてあげて、

今回はその検査や治療が必要ではない理由、
適切でない理由、まずは他の方法から
試してみる理由などを

しっかりと患者へ説明する必要が
あるのではないかなと思う。




そこで、


・症状の日記をつけておく

症状の始まりと終わり、どういう症状かをメモする。
医者はそのメモを参考にし、より詳細に患者の状況を
把握できるので診察に役立つ。

・質問のリストを準備します

答えてほしい質問のリストを事前に作成しておく。
医者も診察時間に追われているので、
予め優先順位付けておき、最も答えてほしい重要な
質問から聞いていく。

・懸念事項について話す

医師の診察に同意できない場合や疑問がある場合は、
率直に自分の思っていることを話してみること。

また医療ガスライティングを受けていると
気付いた際は、横柄で喧嘩腰にならずに、冷静なトーンで
医師に異議を唱えてください。

医師が聞く耳を持たない場合は、
病院へ苦情を申し立てる。

証人ができるように、
もう一人信頼のおける友人、親族と同伴して
再訪すること。

・セカンドオピニオン

患者の話をまともに聞かず、またそれを
真剣に受け止めようとしない医師はやめる。
診察に疑問がある場合はセカンドオピニオンで
他医者の見解を聞いてみること。

・自分のニーズを明確に伝える

もしあれば、自分が希望している
専門機関への専門医への紹介状、レントゲン、
血液検査、CT、 薬などついて相談してみる。
医師の意見を聞いてみる。

もし医師より反対された場合は、
なぜそれが理想的ではないのか、
推奨されないのかの意見を聞く。

もしその見解について理解ができれば、
例え自分が希望している検査や薬ではなくても、
満足する可能性が高くなるから。



いかがでしたか。
医療ガスライティングについて。

医者と患者との良好な関係、
信頼構築がいかに回復に大事かってことですよね。

患者は尊厳を持って真剣に
向き合ってくれていると感じるからこそ、

正直になり、葛藤を打ち明け、
安心して自分を預けることができる。

信頼関係は治癒や回復プロセスに
大きく影響を及ぼしてきます。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。



Good virtues グッドバーチューズ