Blog

2023/09/06 15:57




あなたは今、人生に不満を感じていますか?

今、その年齢に達してみてどうですか?

他人が既に達成した目標において

まだ自分が達成していないことに
不安や過度なストレスを感じますか?


結婚、出産、出世、安定した給料、
マイホーム、マイカー、貯蓄残高、旅行・・・・


「20代ではこうしておきたい、
30代ではこうしておきたい」


人生の目標、区切り、節目のイベントなど
人生の達成リストのようなものを

なんとなく、ぼんやりとしたイメージでも
あなたが持っていたとします。


でも現状、自分はそれらがまだまったく
達成できていない状況だとします。

でも周りの友人、知人、同年代の人達は
どんどんそれを叶えていっているという状況です。


焦り、不安、恐怖、取り残され感・・・・


マイルストーン不安って聞いたことありますか?


マイルストーンとは中間地点の目標、
節目、区切りって意味。

この節目の未達によって起こる不安であったり、

例え達成後であったとしても、
次なる不安が湧いてきて今の自分の
不十分感を感じてしまったりなど、


自分が立てたマイルストーン、
期待したものを達成できなかったときに

「望んだ人生を今、生きれていない」
「今、望んでいた場所にいない」
「自分の人生がうまくいっていない」
「自分はしょうもない人間だ」と強く思いすぎ

自分が現状おかれているポジションにおいて

・不足感、不満感

・不安、恐怖、パニック

・後悔、絶望、自己批判

・孤独感、失敗感、無価値感など

これら強いストレスに苛まれる状態のことを言います。


このマイルストーン不安という用語は
正式な病名ではなく、
心理学の場で使用される用語です。


節目の未達による不安感の増大や自己批判、

この年代にはこの節目を達成していなければいけないという
強いプレッシャー、

他人からの目を過剰に心配、

自尊心、自己肯定感の低下、自信の喪失など


これら強いストレスが引き金となってしまい、
結果的に鬱、パニック、不安障害などの
メンタルバランスに支障をきたしてしまうようになる。


「自分は理想通りに生きれていない」と
今の自分のポジション、能力、
これまでの生き方に疑問を感じて
強く否定してしまう。

現状において不足感や不満感が
強く出てきてしまう。

何をやってもつまらない。
不平不満のオンパレード。
以前楽しかったことも興味がなくなる。

人生の幸福感も下がっていってしまいます。

他人の人生の進捗をとても気にしてしまいます。

相手の喜びやうまくいったことには
心から祝福できなくなってしまいます。

「なんで自分だけこうなの?」

焦り、不安になり、自分を厳しく罵倒し、
情けなくなり、

まるで犠牲者、被害者のような感覚に
陥ってしまう。

追い詰められ、メンタルも乱れまくり。

マイルストーンによって
首を絞められているような辛い状況です。


そこで、マイルストーンに達成していないことで
強いストレスに苛まれてしまっている時は、


・”何歳までに結婚をする””何歳までに家を買う”など
ステレオタイプな価値観や考えに囚われないようにする。



特に今はSNSの普及によって
目標や節目を達成している同世代の人達の情報が
どんどん目に飛び込んできます。

キラキラしている人達が
スクロールすると目に入ってきます。

「みんな自分より成功している・・・・」と
不安になってしまいがち。

今は昔と違って簡単に自分と
他人を比較できてしまう状況なので

「自分も遅れをとってはいけない」という
必要性を強く感じ、それが強い
プレッシャーとなってしまい、

知らず知らずのうちにマイルストーン不安に
襲われていて、

メンタルを崩してしまうというリスクがあります。


あくまで社会やソーシャルメディアによって
作り上げられた価値基準や
良いイメージであって、

みんなその価値基準に沿った生き方である必要は
まったくなく、

みんなが同じようにそれらを達成しなければ
いけない理由はありません。

例えそれを達成したとしても
あなたが満足したり幸福感が
得られるかどうか分かりません。

そのマイルストーンがあなたを
本当に幸せにするかどうかはわからないし、

実はそれらは自分に合った節目では
ないのかもしれないってことも多々ある。

世間によるイメージや基準に
自分が満たされてないことで

人生に不満感を出したり
自己批判する必要はない。

「自分も早く達成しなければいけない」
というプレッシャーに
追い詰められる必要もない。


今のマイルストーンは、
自分にとって本当に必要な目標や
節目、幸福なのかを
きちんと確認する必要がある。

単にマイルストーンを変更するだけで
水を得た魚のように、イキイキと
活気がみなぎり、楽しみや充実感が湧いてくる。


社会、インフルエンサー、家族に
誘導された”なんとなく”
立てられたマイルストーンではなく、

あなたにはもっと大切で
重要なものがきっとあるはず。

どのようなマイルストーンの達成が
あなたを本当の意味で幸福にするのか。

自分にとって何が重要なのか。

幸せ、成功、達成の定義というのは
人それぞれです。

ある人にとっては富と名声、
ある人にとってはシンプルでミニマルな生活。

ある人にとっては出産、
ある人にとっては自由時間など


自分の真の幸福と成功の定義とは?

このあたりを深堀りして
もっと自分自身について深く知る必要が出てくる。


子供を産むことや結婚することのように
自分の力ではコントロールできない
マイルストーンを置き、

それを達成できなかったことで
自分を責めたり、今いる場所を楽しめなくなったり

はたまた、世間によって作られたイメージや
基準による節目ではなく、


自分自身の力でコントロール可能なことで
且つ他人によって立てられた何となくのマイルストーンではなく、
自分オリジナルの目標、節目であることを
確認すること。


・比較しない



他人の芝生は青く見えるもの。

他人との比較をすることで自分の不足箇所が
浮彫りになり、クローズアップされてしまう。

「自分はなりたい場所に到達していない」
という失敗感、無能感、不安感が増大してしまう
リスクが高まります。

過度に他人と比較することは、
自分が前進するために必要な
エネルギーやモチベに
悪い影響を及ぼしかねない。

他人のマイルストーン達成や成功と自分を
過度に比較せずに、

自分が今、行っている目の前のこと、
自分がコントロールできることに
神経、意識を、全集中させる。


・何が不安になっているのかを知る



好奇心を持ってその不安な状態の自分をまずは
受け入れてあげる、そして不安の出どころを探ってみる。

ペンと紙を用意して棚卸しする。

そのマイルストーン不安はどこからくるのか。
何が原因で?何が引き金となっていつも不安が襲ってくるのか。
なぜそれを不安に思うのか。

誰と、何をしている時?
どういう時に不安に襲われるのか。

紙に書いてそれらを客観的に分析、把握、
明確にしておく。

自分の人生が、ある特定のマイルストーンに
達していないからといって、

あなたは人としての価値が低いと
自分を見積もってしまったり、

人生に失敗していると感じてしまったり、

他の人達よりも自分は遅れをとっているという
意味ではないことを理解する。


・セルフケア




マイルストーン不安に苛まれて
今の自分や過去の自分を自己批判したり、

未来についての不安や、人生の節目に
到達しなければならないというプレッシャーを
強迫的に感じてしまっている時、

不安管理の術は非常に大事になってきます。

・健康的な食事
・良質な睡眠
・定期的な運動
・瞑想、呼吸法


瞑想&呼吸法

メンタルを整え、意識、思考を
今、この瞬間に留めて、集中する。

過去や未来の不安やストレスで
頭の中が行ったり来たりで
散らかっていたり、

グラグラしている不安定な意識、
心理状態を、真ん中に戻して、
今に意識を留まらせてくれる。

心も軽くなり、リラックスさせてくれる効果があることは
数多のエビデンスで科学的に証明されているから。


・自分を褒める



マイルストーン不安に陥いってしまうと、
どうしても今の自分の能力や価値を否定してしまう。

今を楽しめなくなる。日常がつまらなくなる。

目の前で起きている小さな幸せ、
感謝、楽しみをないがしろにしてしまったりする。

また自分の持っている大切な才能すらも
否定してしまったり、
感謝できなくなったり、
自信をなくしてしまったりする。

だからこそ、他人の評価や時代遅れの価値観や
世間で作られたイメージに左右されない、

自分だけのオリジナルな、ぶれない
真のマイルストーンの確立ってのが
とても大事になってくる。

他人のマイルストーンのレーンとはまったく違う、

そこからは独立した、自分だけの
真の幸福レーンの建設です。

建設できたら、それに意識を集中して邁進し、
大きすぎるマイルストーンは要素分解して
小さなマイルストーンを設置する。

どんな些細な小さな一歩の達成も
しっかりと自分を褒めてあげ、

その達成をおおげさなくらい
十分に噛みしめて味わうこと。

この”勝利の噛みしめ”を大事にする。

「まだまだこんな程度ではダメだ」と
厳しくしない。

達成の進捗を振り返り、
自分の頑張りを褒めてあげ、
たまに小さな報酬を与えてあげる。

大きすぎるマイルストーンの達成だと
それ相応の大きなご褒美じゃないと
満足しないから、小さな達成で、小さなご褒美を。

その日々の積み重ねが自信に繋がるから。

それと、自分の自信を再認識するため
過去に自分が成功したこと、乗り越えたこと、
人から褒められたこと、
人よりも簡単に、うまく、早くできたことなどを
箇条書きにして勝利のリストを作成しておき、

それを自分の能力に疑問を感じてしまったり、
不安や自己不信な時に見返すようにするってことも
役に立ったりします。



他人のマイルストーンをそのまま自分も
同じように達成する必要性や義務を
強く感じなくてもいい。

だって自分の人生なのだから。

ましてや人として無価値感を抱いたり、
自分の人生は失敗だなんて
まったく思う必要はない。

本来、人間の価値というのは
そういうものから独立したものです。

人間としての存在価値と
他人のマイルストーンの達成は
まったく何の結びつきもありません。

他人がマイルストーンが達成したからと言って
そして自分は達成していないからと言って、

あなたの存在価値が低くなることもなければ

人生を楽しめなくなる必要は
決してありません。

そのように感じてしまっているのは
自分の心だけだから。

だから決して惑わされることなく、
自分なりの真のマイルストーンを置くこと。

あなたはとても価値がある存在なのだから。


おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ