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2023/09/13 16:15




あなたは自分から「ごめんね」と
素直に言える人ですか?

素直に謝ることってほんと大事ですよね。

色んな揉め事、争いごとも、
この「ごめんね」の一言で
全てが解決するってこと、
数多くありますよね。


「あの時、素直にごめんねって言えてれば・・・」と
過去を後悔した経験は1度や2度はあるはず。


自分のせいで相手に不都合なことが
起こってしまった際は、

自分から「ごめんね」
「ごめんなさい」と言うことっていうのは、

幼少期に親や先生、大人から習う
人間としてキホンの”キ”。


そうです、みんな頭では分かっています。

それを素直に、どんな時でも言える人にとっては
簡単なことなのですが、

みんながみんなそうとは限らず
中にはそれができない人もいるわけです。


謝るのが苦手な人・・・・


「なんで私が謝らないといけないの?」

もちろん自分に非がないのに
謝罪は不要ですし、

自分の主張を明確に
伝えることは大切です。


でも、非があるって時でさえも、
(例え何割かは自分にも非がある可能性が
あるって時でも)

断固として自分の間違いを決して
認めたがらない人、謝罪しない人っていうのがいます。

もちろん人は誰しも感謝されたいし
正しく評価されたいし、
間違っていることを認めたくないという
瞬間はあります。

でも、どんな時であっても
謝ることができない、謝らないっていうのは
それは人間関係に問題が生じてしまいます。


この謝罪を拒否する人は、

まずは自分は絶対に悪くないという
ポジションから入ります。

そして自己正当性を強く主張します。

だから、非を認めさせるには
主張の全てを覆す証明を1つ1つ
しなければいけなくなり、

とてつもなく大きな労力と
時間が必要になります。

その多くが不毛な戦いとなるケースが多い。


相手に不都合なことが起こってしまったら、
謝罪する。当たり前のこと。

謝って相手から許しを得ることで
犯してしまった罪を反省し、学び、
次へ活かしていきます。

またわだかまりが解決して
双方の気分が晴れることで、
関係性が前進する機会になったりもします。


しかし、謝罪を拒否する人というのは、
「自分が悪くない、自分は正しいんだ」という論調で
責任回避の言い訳をします。

そのうち「こうなったのはそもそもあなたが悪い」と
自分が正しくなるようにねじ曲げてきさえする人も。


どうしてなのでしょうか。

プライドが高い、自己中などよりも
もっと奥深い心理的な問題が
隠れていることが多かったりします。

例えば、

①:謝罪によって自分の非を認めるという恐怖、
恥、自尊心の低下など感情的な不快感が発生してしまう

自分の間違いを認めて謝るってことは自分が

「悪いことをした人間だ」
「自分は誤ったことをした間違った人間だ」
「自分は弱い人間だ」
「自分は能力のない人間だ」

謝罪することを弱い人間だと考えており、

自分はこういうダメな人間だ、
不十分な人間だということを
認めてしまうことになる。

悟られたくない。そんな風に思われたくないし
思いたくない。

非があって謝罪する=存在無価値でダメなやつ
という誤った思考。

自分の間違いを認めて謝罪することが
アイデンティティーとリンクしてしまっている。

本来、間違いや失敗と人間の価値というのは
イコールではなく無関係です。

自分の脆弱性を感じることの恐怖、ストレス、
自尊心の低下、罪悪感、恥などの不快感から
自己防衛するために、謝罪を拒否する。


②:謝罪することで感情の不快感を
引き受けるに値するほどの相手ではないという理由で
謝罪を拒否する


③:自分に自信が持てない。

謝罪というのは、無防備になって、
オープンマインドになり、
自分が間違いを犯したという事実を
受け入れ、それを認めることです。

これを行うには、ある程度、高い自尊心を
持っているということが重要になってきます。

自信がない人は自分の間違いを素直に受け入れずに
謝罪を拒否してしまう。

自尊心、自己肯定感が低下している人は
間違いを犯したとしても人(自分)には絶対的に
価値があるという考えを持てない。


一見、断固として自己正当性を主張し
謝罪しない人というのは、
強い人であるかのように見えますが、

その逆で、心理を覗いてみると、

自尊心が低下していたり、
自尊心を保つために誤った方法として
攻撃的になったり、不快な思いを避けるなど、

実は傷つきやすく防御的だということも
考えられますよね。


そこで、謝罪を拒否する人に対して


・境界線を設定する

自分の誤りを認めずに言い訳、言い逃れ、論点ずらし、
責任転嫁など、謝罪を拒否された場合は、

その議論からいったん離れること。
しっかりと相手との境界線を設定する。
その人から距離をとるようにします。

受けた苦痛の不平不満や暴言を吐くことや、
相手によって嫌な思いをさせられたことで
批判したい、言い返したい強い衝動に駆られ
相手を言い負かそうとしてしまったりなど、
それでは解決しない。

また「なぜ相手は謝らないんだろう」
と考えすぎてしまって1日の貴重な
時間を無駄にしない。

まずは冷静さを取り戻すべく
距離をとり、そして落ち着くこと。

怒り、イライラ、悲しみ、傷つきなどで
メンタルが乱れてしまはないよう
距離をとって冷静に対処する。

感情日記を書いてモヤモヤの思考を整理したり、
瞑想や呼吸法などのマインドフルネスを
実践して感情をコントロールする。


・説明を求める

謝罪を拒否する相手に説明を求めること。

何か理由があったのかもしれない。
自分側にも非があったのかもしないし
双方の認識がズレ、ボタンが掛け違っていただけ
だったのかもしれない。

押し黙って我慢したり、向き合うことを回避したり、
見て見ぬふりをして相手を正当化させることなく、
しっかりと話し合うこと。

その際、相手を非難したり対立しようとせずに、

相手の行動が自分にとって
それがなぜ間違っていると感じたのか、

それを相手にされたことで
自分はどのように感じたのか感情面について
冷静に主張し、説明すること。


・謝罪を期待しない

相手が常に謝罪をしてくれるという期待を
そもそも設定しない。

謝罪してくれると思って期待していて
実際にされないと怒りが湧いてきたり、
イライラしたりします。

あなたのニーズを完璧に満たしてくれる
相手を期待することをやめる。

相手が謝るのが苦手な人かもしれないし、
そもそも悪いと思っていないかもしれない。

それによってあなたを傷つけているということを
理解していないだけかもしれない。

自分がなぜ嫌なのか、傷がついたのかを
冷静に説明しても状況は何も変わらず、

色んな言い訳で自己の正当性を強く
主張し、謝罪をしない場合は、

これ以上、この関係性を本当に
続けていくのかを再検討したり、
接触頻度を減らしてみる。

また「そもそも相手は謝罪する能力がないんだ」
ということを理解しておくことも

謝罪がない相手に対してイライラした気分を
軽減するのに少し役立ちます。



謝罪を拒否する人にとって
「ごめんなさい」は、
この上なく難しいパワーワードです。

謝罪は弱さの表れという思考は
ごめんねということを拒否してしまう。

「謝ってたまるもんか」と
意固地になる必要はありませんし、
何でもかんでも誤る必要も
もちろんありません。

事実関係を明確にし、
相手を傷つけたり不快にさせてしまったり、
他人に迷惑をかけた際は、
例え意図的ではなかったとしても

適切なタイミングで
誠実に謝罪する。

それによって、壊れてしまったり、
傷ついてしまった関係が修復し、
すべてが元に戻ったりなど

対立を解消し、そして前進する
良い機会となるから。

謝罪することが決してあなたが
弱いとみなされることはありませんし、

自尊心と切り離すということが
とても大事になってきます。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ