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2023/09/29 15:46



あなた最近、「ヨッシャー!」「やったー!」と心から
叫ぶほど、自分の達成したことについて
十分に喜ぶことができていますか?

達成感を十分に味わえていますか?
生産性って言葉に追われていませんか?

どれだけうまくやっても、
どれだけ達成しても達成感、
満足感を感じられずに、

「自分はまだ十分ではない」と感じているのなら

それ、生産性醜形恐怖症と呼ばれるやつかも。


なんか小難しい漢字が
並んでいますよね。


醜形(しゅうけい)とは醜く感じてしまう。
恐怖症ってのは文字通り恐怖に感じてしまう。

何について醜く感じ、恐怖に思えてくるのか。
それは”生産性”ということについて。

ん?生産性を醜く感じて怖くなるって
一体どういうこと?って感じですよね。


多くの場合、あるノルマや目標を達成した時というのは

・清々しい達成感、充実感、満足感
・ホッとした安心感、安堵感
・自信

これらで満たされます。

しかし、生産性醜形恐怖症を患ってしまうと、

例え達成したとしても、

これら達成後に感じる
清々しい達成感を十分に感じることはありません。


・「こんなの全然ダメだ。」「もっとやらなきゃダメだ」と
成果を不十分に感じ、「更にやらないと」といった
強迫観念に駆られます。

・達成しても達成しても不足感。
自分はあまり成果を上げていないと常に感じてしまう

・自身の成功を認識できず、どのレベルに到達しても、
常に生産性を追い求めないと不安や恐怖が湧いてくる。

・達成、成功の要因を分析するのはいいことだけど、
うまくいかなかった小さな反省点を必要以上に過剰に
フォーカスしてしまい、悪い考えが頭から離れず、
もっとうまくできたのではないだろうかと不安、後悔、失望、
残念な気持ちでいっぱいになる。


このように、たとえ目標を達成したとしても、
そしてどれだけ上手くできたとしても、
自分の成功を祝いません。

自分はまだ十分じゃないと感じ、
心が満たされず、自己評価が低い状態です。

達成した事実と、それを実際に
達成した後の感じ方や自分の感情との間に
乖離が生じてしまいます。

達成、勝利したのにも関わらず、
自分のよくできたことを無視し、

その勝利を十分に味わうことはなく、

また自分を労ったり、
祝福したりすることもしない。

勝利を噛みしめる能力が著しく
低下してしまっている状態になります。


この「達成感の低下」が
慢性化してしまう状態は

精神的幸福、精神的健康を
損ねてしまうことにも
なりかねない。


生産性を追求するってことは
この現代社会においてあたりまえのこと。

「自分はまだまだこんなもんじゃない」

自分を成長させるための
エネルギーや活力になるので
その未来志向の気持ちはもちろん大事。


でもそれで現実の、目の前の、
今、この瞬間の達成による達成感が

盲目的になってしまっていては
もったいない。


心身を過剰に追い込み
毎日を無理して頑張りすぎてしまって
崩壊してしまったり、

はたまた過去に固執し、それをずっと
引きずってしまっていたり、

他人と自分を頻繁に比較してばかりいると

「自分はまだ十分ではない」と感じ、
自分の達成や成功を祝福できなくなり、

清々しい達成感を感じる能力、
それを噛みしめる能力が
劇的に低下し、

達成しても不満、不足感、
不安感、失望感がいつまでも残ってしまい、

心から満足することなく、
つまらなく、まったく喜べなくなるリスクが
高まってしまう。


そこで、この生産性醜形恐怖症による
不十分な感情を軽減する方法として


1)タスクの達成を記録していく



まずはタスクをリスト化していく。
そしてその達成をしっかりと記録していく。

達成を視覚化することは、自分の現在地や過程を
より実感しやすく、味わい感度を上げるのにも役立つ。
その際、記録の仕方を工夫する。

達成するごとに王冠シールを貼ったり、
大きな赤まる、☆で囲んだり、マーカーをひくなど。

ポイントは”大げさなくらい”達成したことが
分かるように記録をする。


今、プロセス、小さな変化を最大に
楽しむことという思考を持つように意識する。


そして、進捗を確認し、来た道を振り返る。

「ここまできたんだな」

それを実際に感じて味わうこと。

静かに、冷静に、一時停止する時間、
自分と向き合う時間を設けることも大事。

目標クリアに近づいている感覚、
進歩しているんだという認識、
進歩感覚を味わうようにすること。
今ここまで来れたことを祝うこと。

次の挑戦に急いで進む必要はない。



2)要素を分解する



壮大な目標までの達成には
時間と労力がかかるもの。

理想とはかけ離れていて
全然足りない自分が嫌になることさえある。

大きな目標を小さく要素分解する。
小さなゴールを設定する。

大きな勝利に向かう途中の
小さな勝利。小さな達成を祝い、味わうこと。

壮大な最終ゴールに到達しないと
自分を祝福しないというのではなく、

大きな場合は途中で小さなマイルストーンを設定し、
その小さな達成、勝利を祝ってあげ、

「今」の幸福度を上げることに集中する。

どれだけ小さくても、自分を馬鹿にしたり、
頑張りを過小評価したり、

「こんなんじゃ全然ダメだ」と自分を褒めずに
いつも厳しく接する必要はなく、

小さい勝利にフォーカスし、
素直に自分を祝って褒めて伸ばしてあげれば

「うん。きっと大丈夫。正しい道を進んでいる 」と

小さな達成を繰り返して積み上げてきた
自分の能力を心底信じられるようになり、
それが強固な自信に繋がるから。



3)他人と比較しない


隣の家の芝生は青く見えるもの。

他人との比較は自信を失うだけでなく、
自分の目標をどれだけ達成しても、
自分がどれだけうまくなっても、

常に自分への不足感、不満感、嫉妬、
うまくいってない感がつきまといます。

目標を達成するために
自分自身を成長させることに集中する。

他人の動向をSNSでチェックするより
目の前のやるべきことに注意を払うこと。


4)”生産性”という言葉に囚われない



生産性がない時があっても、
それはそれで仕方のない事。

誰にだって生産性の低い日だってある。
それが月単位なのかもしれないし、
年単位なのかもしれない。

だって人間だもの。

完璧な人なんていません。

時には休みも必要です。オンとオフ。
ずっとオンは無理だから。

「オフタイムは非生産的だ」
「非生産的な時間は悪だ、無駄だ、
価値がない」という概念を
今一度、再考する。

これらを受け入れることが大事になってくる。
自分にそんなに厳しくしないでください。

運動、副業、趣味に費やすのも生産的です。
心身ともに休息することも生産的です。
自分の行動をすべて祝ってあげること。




いかがでしたか?

富士山に登頂しても
エベレストがあるから凄くないと
感じてしまうのは、もったいない気がする。

もっと登頂した達成感を味わってもいいし
勝利の美酒にその時くらいは
酔ってもいいんだよと。

いやいやそこで満足したら
成長しないじゃないかと

ストイックに徹するやり方を
否定しているわけじゃないんだけど、
やはりその気持ちにもバランスってのが大事。

ちゃんと有言実行で達成したんだから、
まずは達成した自分を誇りに思い、
自分で自分を褒めてあげることを忘れない。

こんなんじゃ全然まだまだダメだと
不足感丸出しで、

厳しく自分に言い聞かせるよりも

達成を心から祝福して
それを味わってもいいんだよってことで。

自分にそんなに厳しくしなくても
いいんだよってことで。

ずっと達成後も充実感がなく、
それでもストイックに目標達成を
更新し続けていけるという
メンタル猛者ならそれでもいい。

でもみんながみんなそうではない。

どこかの段階で振り返り、
自分を褒め、自分を承認し、自分を労ってあげ、

しっかりと祝福してあげること。
そしてその祝福を十分に噛みしめること。

この”噛みしめ力”は
次へのトライ、モチベ向上に
大きく役立つんじゃないかってことで。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ