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2023/06/24 14:00




あなたは”不完全なものやこと”に対して
許容できるほうですか?

世の中、全てが”完全”ってわけじゃなく、
不完全なことも多々あり、

不完全であったり、不足があったり、
間違いがあったり、失敗したり
なんてのはあることで、

全てにおいて100%完全、完璧、絶対ってのは
中々難しいわけで。


アテロフォビア(不完全さへの恐怖)って
心理学用語があります。

不完全であることや、欠陥、不足、
間違いを犯すことを非常に嫌い、
それらを恐怖に感じてしまう恐怖症の1つです。

恐怖症というと、代表的なものに
高所恐怖症などがありますが
まーそういう類のもので、

大抵の人は、そう感じたとしても
それは一時的で、短期的なものですが、

それがあらゆる場面で長期化して
支障をきたしてしまう。

自分が不完全であることへの極度の心配、不安、
恐怖が、目の前の思考を邪魔し、
他のことができなくなってしまいます。

結果、うつ病、自尊心の低下、
パニック、ストレス、重度の不安を
引き起こすリスクが高まってしまうと
されています。


どういう人がこの状態に陥りがちかというと、


・自分は十分ではないという不満を強く感じ、
自分たちの努力に決して満足しない。
何事も間違いなく、不足なく、失敗なく、
完璧でなきゃいけないと強く思ってしまう。

・幼少期、間違いを犯したことによる厳しい罰、
暴言、暴力があった。また些細な事でも
間違いや失敗を細かく指摘する親であり、
間違いや失敗が許されない完璧を要求される家庭環境だった。

・チャレンジして失敗しても回復や修復が可であること、
それらのメリットを感じずに大人になった。

・幼少期、自分の外見、スキルをバカにされたり、
からかわれたり、批判されたことがトラウマとなっている。

・他人から「できない人」「無能な人」「劣っている人」と
判断されることへの心配、不安、恐怖。他人からの評価の不安や恐怖。

・自分の外見、顔、体つき、役職、ポジション、
能力について異常に気にする。

・そもそも自尊心、自己肯定感が低い

・目標基準が非常に高く、達成不可能な目標を立ててしまう。
それ以下ではまったく価値や意味がないと強く思う。

自分で設定したにも関わらず、高すぎる基準を
満たすことができないため、強い不安と
自己嫌悪に陥る。

・達成できない時に、自分を必要以上に厳しく責め、
過剰に自己批判する。自分を無能、無価値に置いたり
自尊心、自己肯定感、自信を低下させる

・過去の失敗を強く反芻してしまう癖がある

・間違いを犯す可能性のある状況や仕事を避けてしまう


つまりは完璧主義な人。

物事を完璧に遂行し、成功させなければ
いけないという非常に偏った考え方。

ただし、ここでの完璧主義は
あくまで考え(間違い、失敗、欠点、
欠陥、不完全ではいけないこと)
というのを非常に強迫的に思うだけで、

決して完璧にこなすことはできません。

なぜならアテロフォビアの恐怖症を持っている人は、

ミスすることへの極度の不安や恐怖心で
身動きがとれず、そのようあらゆる状況から
逃げて回避するということや

自分に厳しすぎて、
高すぎる実現不可能な目標を
立ててしまうようになるから。

目標に向けて一生懸命頑張ろうとしても
「自分はまだまだ完璧ではない、不十分だ」と

嫌になって途中で離脱したり、
未達で終わることも頻発します。

そして自分を厳しく責めるという
負のループに入ります。

幾度となくそれで自信を喪失してきました。

もし達成できたとしても、
自分への不満、自分は十分でないと
不満感でいっぱいになります。

追求するものには満足せず、完了できません。

自分の顔や体に常に満足できず、
強迫的に過剰運動する人や
幾度と整形手術を繰り返す人も

このアテロフォビアってのが
絡んでいるケースも。

自分の根底にある”無価値感”が
完璧さへの理想と欲求をより刺激する。

完璧を求めすぎるあまり、
不足な点、間違いを犯すこと、欠陥、欠点、
不完全であることは許されず、
他人にそのように見られることを極度に恐れます。

また他人をがっかりさせて
しまうのではないかという強い不安も生まれ、

これら強迫観念に駆られ、
前に進めなくなり、
恐怖心を抱くようになります。

過去のイベントの失敗、間違いに、強く固執し、
未来のイベントは「失敗したらどうしよう」という不安感が
強くなってしまい、恐怖心へと変わってしまいます。


目標を達成できないのではないかと
いつも不安と恐怖で追い詰められています。

達成できたとしてもまた
すぐに不満感、不十分感に襲われ
それが怖くなってきます。


よく「1歩踏み出せ!秒でやれ!
まずは行動しろ!」と言われます。

よかれと思ったアドバイスも
恐怖症、心理障害への理解がないと
それはただの”行動ハラ”なわけで。

「失敗するんじゃないか」
「間違いを犯してしまうんじゃないか」

不安でたまらなくなり、怖くなり、
あらゆる状況を回避したり、
先延ばしにしたり、

動くことや挑戦することが恐怖でしかなく
膠着して身動きがとれなくなり、

物事に集中できずに、
冷静でいられなくなり、

夜も眠れないほどひどく悩み、
食欲不振にも陥ります。


高いところが苦手な人が
絶叫マシーンやバンジーができないのと同じ。

アテロフォビアな人にとっては
それはただただ怖すぎることであり
恐怖心でしかないってこと。


また完璧主義的思考が強くなることは、
相手からのフィードバック、指摘、アドバイスを
(例え正しくても)受け入れ、許容することが
できなくなります。

それは間違い、欠点、不足などを
指摘されることを極度に嫌い恐れるので、

できるだけ指摘する人や
不足に気付くような人は避け、
会わないようになります。


アテロフォビアの人は、
元々自己肯定感や自尊心が低い傾向にあるので

「自分はやっぱり何をやってもダメで、
できない人間なんだ」

「これ以上傷つきたくない」と

無能感や無価値感を感じたくない、

人にそのように見られたくない、

間違えて怒られたくない、

無能な烙印を押されたくないと

生活のあらゆることにおいて、
失敗や間違いを犯すことにおいて、
恐れおののいてしまいます。


だから仕事でも、自分の能力値以下の
非常に簡単な仕事をあえて選んでしまったり、

あまり責任のない仕事をあえて
選ぶようになります。


他にも、例えば完璧に準備ができていない状態で
物事が進んだり、動いたり、

またそのような状態になることを
考えただけでも

強い不安、心配、パニック、
動悸や息切れが襲ってきます。


このような特徴があります。


より高見を目指すのはもちろん良い事ですが

自分にも、他人にも高い基準を
要求し、何をするにも完璧を求めようとしても

そのプロセスにおいて、

誰しも間違いを犯す時もあり、
失敗だってあります。

他人の期待に応えられない時だってあります。


深層では自尊心が低く、

完璧という呪いで
「完全じゃなきゃいけない、そうあるべきだ」という
強迫観念で、

自分で自分の首を締め、
自ら恐怖へと追いやってしまう。


人はみな不完全です。
完璧な人などいません。


不完全なこと、不足部分、欠陥、欠点、
間違いを犯す可能性があることに対して、

極度に恐怖心が生まれて
押し潰されそうになってしまう。

自分が不完全であることへの
強い不安や心配が恐怖となっている。

高所のように高い場所だけならまだしも、

アテロフォビアは、学校、仕事、家庭、人間関係、
社会に至るまで、生活のあらゆる側面において
”失敗することへの恐怖心”というのが
発生してしまいます。


そこで、間違いを犯すことへの極度の不安な
感情が発生した際、


1)自己を観察する



「失敗、不完全、間違いは許されない、完璧でなければいけない」

この完璧さへの執着が根底にこびりついて
しまっているということをまずは自覚する。

まずは自分はそういう傾向にあると
認識することから。

そしてそれはなぜなのかを探る。
なぜこれほどまでに失敗、間違い、不完全を
恐れてしまうのか。恐怖心が出るのか。

過去の家庭環境、自身の外見、考え、スキルを
批判され、からかわれ、
不安でたまらなかったという過去の経験や
そのトラウマ。

自分には価値がない、自尊心の低下、
自分に自信をなくしてしまった過去など

大きく負った心の傷が
ルーツにあるのかもしれない。


不完全、不十分、間違いを犯して、
劣っていると判断されることへの
極度の不安の根底は?

自分は無能で、ダメなやつだと
思われていないかと他人からの評価を
異常なまでに心配してしまうその根底は?

俯瞰してみて、棚卸ししてみる。

そして

「わかるよ。間違いや失敗で嫌な
気持ちになるのは分かるよ。

でも大丈夫だよ。人間だもの。

間違いを犯しても大丈夫だよ。
そういう時もあるよ」と自分を慰めてあげる。

優しいトーンで、過去の自分へ
「もう大丈夫だよ」と抱きしめて包んであげる。

そして

「今、私は、これらから何を
学ぶことができるか?」と自問する。

「この状況から学ぶことで、
またやり直せるし、次によりよくなるために
必要なステップ」と心へメッセージを
与えてあげる。

自分の欠点、欠陥、間違いは、
それも自分の一部として受け入れてあげること。

完璧な人間などいるはずがなく、
それを自分にも、そして他人にも完璧さを
期待しすぎないということ。


2)小さなチャレンジをする



まずは小さなチャレンジからはじめていく。

「こんなに小さくてもいいのかな」と
少し不安になるくらいの小ささで構わない。

お金も時間もリスクもない、例え失敗しても
かすり傷程度で済むような、小さな冒険を繰り返す。

・毎朝のベッドメイキング
・就寝前に瞑想30秒
・行き慣れたお店でいつもと違うメニューを頼む
・違うルートで帰宅する
・入浴前に腹筋を5回
・いつもと違うジャンルの映画、本を読む

このように、一口サイズの小さな冒険をして、
都度、達成していくことを定期的に繰り返す。

もしくは”1日1つは新しいことをする”など
固定化させる。でも決して頑張りすぎず
負担にならないよう注意する。

新しいことに挑戦する勇気を醸成していく。
転んでも、起き上がる癖をつける。
達成を繰り返して自分へ自信をつけていく。

これらサイクルを繰り返すことで、
脳が再配線され、間違いや失敗への恐怖心も徐々に、
少しづつ和らいでいく。


3)リラクゼーション


不安と上手に付き合っていく。
不安は決して敵ではなく、あなたの身を案じて
シグナルを送ってくれている。
人間の自然な防御反応。

ほんのちょっとだけ他の人よりも
察知シグナルが多くておせっかいなだけ。

不安、恐怖、ストレスと上手く付き合い、
それらを調整、管理する。

・瞑想
・呼吸法
・ヨガ
・運動
・飲酒、カフェインを減らす
・適切な栄養、健康的な食事
・良質な睡眠


自分をケアし、自分をねぎらい、
丁寧に、自分と接すること。

あらゆる場面、どんな時も
欠点、不完全、間違いへの恐怖がつきまとい、
自身を追い込んでしまう。

何をするにも自分の欠点ばかりに目がいき、

自分を必要以上に厳しく責め立て、
批判し、自分自身を罵倒するのをやめる。

自分のことを愛してあげること。


4)自分を思いやる


枯れてしまった自分の心に
思いやりという水をあげる。

自分へ思いやりを持って接してあげる。

自分を無償の愛で包んであげること。

自分に思いやりを感じる方法は
自分にとって大事な存在(親友、家族、ペットなど)
が傷ついて、衰弱してしまっていると想像します。

・相手に何と声をかけますか?
・相手をどのように扱いますか?
・相手をどのようにして安心させますか?
・相手をどのようにケアします?
・相手に愛されていると感じてもらう、
自分の愛を感じてもらうためにはどのようなことができますか?

これらをペンと紙を用意して書いていきます。
そしてこれらを自分自身へ与えてあげます。


5)自分の強みにフォーカスする



どうしても他人の芝生は
青く見えてしまうもの。

他人と比較せず、
自分の強みに焦点を当てる。

どんな些細なことでもいい。

あなたの強み、チャームポイント、
過去に成功したこと、得意なこと、
人よりも早く、うまく、簡単にできたこと、
褒められたこと、言われてうれしかったこと、
感動したこと、昔はできなかったけど
練習してできるようになったこと、
ピンチを乗り越えたことなど

これらをノートに書いてリスト化しておき、
モチベが下がったり、不安感やストレスが
高まってきた時に見返すようにする。



いかがでしたか?

欠点、欠陥、不足、間違い、失敗。

誰しもありますし、
むしろ付き物です。
それらも自分の一部です。

これら不完全なものでも
大丈夫なんだということを
腑に落としていくには
幾度とトライ&エラーを繰り返していくこと。

あなたの存在価値を評価して
決めることができるのはあなただけです。

あなたが存在する価値があるかとうどは
周りや他人がとやかく評価して
決めることはできません。

またうまく何かをできること
イコール人間の価値ではないということ。

自分の存在価値というのは
うまくやることから完全に
独立しているものです。

例え間違い、欠点、不完全であったとしても
あなたの価値は十分すぎるくらいにあるということ。



おあとがよろしいようで。
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ