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2023/08/11 14:00



あなたは、仲良くしていた人が
突如として連絡がとれなくなったり、
消息を断たれてしまった経験はありますか?

または逆に相手にそうしたことはありますか?

「なんで連絡つかないんだろう・・」
「私、なんか悪い事したかなぁ」

取り残された人は、この解消できない
疑問が悶々と残ります。

そしてそれが深い傷となり
次へ中々進むことができなくなる人もいます。


この前触れもなく、説明もなく、
突如として消息を断つことを
心理学用語では「ゴースティング」と言われています。

これはゴースト:幽霊からきていて
突如として幽霊のように姿を消してしまうから。

相手のことを信頼し、大切に、
仲良くしている最中に、

何の説明もなく突如として
消えられてしまうのはショックですし、
シンプルに「なんで?」という疑問も
大きいですよね。

恋愛にしても、友人にしても、
家族にしても、職場の同僚にしてもしかり。

全ての人間関係において、このような終わり方は、
とても悲しいことです。

このような結末を素直に
受け入れられる人もいれば、
みんながみんなそうとはいかず、

取り残されたことによるショック、
困惑、不安、拒絶感、罪悪感、苛立ち、怒り、

何が間違っていたのかという疑問、
自分の価値についての不安



色々な感情が入り混じった
悶々とした気持ちになり、

拒絶された疑問を解決すべく
相手をなんとかして探そうと追っかけます。

そして頭の中は強迫的にそのことばかりを
考えるようになってしまい、
そのことに執着が生まれてしまいます。

反芻し、ループする思考。

そのことで日中、
思考が囚われがちになります。

”去る者追わず、来るもの拒まず”と
割り切れる性格なら、立ち直りも
早期かと思いますが、

そうじゃない場合、取り残された人は
ずっと「なんで?」という疑問が
心の奥底でしつこくこびりつき、

自分の無価値観、クローズドマインド、
親密化の無意味など人間不信、トラウマに
陥ってしまうケースや

恋愛であればストーカーになるリスクも
秘めていますよね。


ではなぜこのゴースティングを
起こしてしまうのか、

このゴースティングをしてしまう理由というのは
いくつかあるのですが、一般的に、

・対処ができない

対立を避けたがる。本当は関係を続けるのが
難しいことを自分の本心、自分の心境を言えない。
相手を傷つけてしまうからと。
だからと言って何も言わずに消息を断っていい
理由にはならない。

・親密になることを恐れている

幼少期に自分の感情を表現した時に
親から反対、批判、無視、
ネグレクトなどで心に深く傷がつき、

自分の感情を素直に表現することに
メリットを感じなくなって育った場合、

成人後に「愛情」や「繋がり」について
問題を引き起こすリスクが高まるとされている。

どうせ自分は反対され、拒否され、拒絶される。

人が離れてしまうことで
傷つきたくないし、傷つくのが怖いし不安。

それならそもそも人を愛さない、信頼しない、
深く付き合わない。

また他にも、自尊心が低くて完璧主義な
自己批判が邪魔をして、

「どうせ私なんて愛される価値なんてない」
「まだまだ私なんて愛されるに値しない」

親密になっていけばいくほど、
「私なんかでいいのか」と他人を
失望させてしまうのではないかと
不安と恐怖に陥ります。


下記、過去記事に詳細を記載しているので
参考にしてみてください。きっと理解が早まります。

親密になることへの恐れから脱却する


・心理操作

目の前から急に去ることで、残った人を悶々とさせ
困惑させる。これを意図的に行って、
自分に注目させたり、追いかけさせようと
振り向かせたりなどして、自分のニーズを満たすために
相手の心理を操作しようとする。

散々興味を持たせておいて、振り向くと
途端に興味をなくして目の前から消えるというパターンも。

・実情が苦しい

倒産、事業の失敗、家族の病気など
あなたのことよりも優先すべきことがあり、
重くて暗い現実がある時、その内情を
オープンにできない時。


いくら事情があっても
関係を構築していく中で、眼前から急に姿を消し、
消息を断つことが正当化されることはない。

残された人は思い悩み、苦しみ、
解決できない疑問に苛まれ、

人によってはそれがトラウマになり
人間不信に陥り、次へ進めないように
なることだってあり、

相手の人生を不幸にしてしまうことにも
なりかねないのだから。


そこで、ゴースティングされた場合の
対処法としては、


1)自分を責めない

そうなったのはあなたのせいじゃない。
不必要に自分を責める必要はない。

何の説明もなく、急に立ち去るのは
自己ニーズの都合であり、
人間関係においてマナー違反。

残されてしまった人の気持ち、
他人の気持ちを理解できない人で
あるということ。

単に相性が合わなかったというだけ。

「自分は何をすべきだったのか」
「何かもっと違うことができたのではない」など
深く考える必要はありません。

ましてや自分には価値がない、
自分は十分ではない、など
無価値観を感じる必要は
微塵もありません。


2)自分の感情に素直になる

何ら前触れもなく消息を断たれるのは
ショックですよね。それは当然のこと。
いなくなった人が何をどう考えていたのか、
その答えを知る術はもう本人がいないので
確認のしようがないということを理解する。

否定的な自分の感情に
素直になって悲しむ余白を設けること。

自分の感情に蓋をせずに正直になって
目一杯、その悲しむこと。

事実を受け入れること。

複雑に入り混じった感情も
どのように自分が今感じているかを
自分が知ること。

ダウンタイムが長引かないよう、
できれば時間や期間を設けてみたり、
日々のスケージュールに組み込んでみたりなど

「ここからここまでの時間は悲しんでもOK」という
時間を作ってあげる。

設定した期間内では、感じたい感情を
そのまま思いっきり感じてもいい期間ということ。

正直に、今の自分の気持ちと向き合った後は、
起き上がり、顔でも洗ってリセットさせ、
太陽を浴び、また新しい1日、
新しい自分が今日からはじまるんだと誓うこと。


3)セルフケア

たくさん悲しんだ後は、慰めてあげること。
自分に思い切り思いやりを与え、
自分を愛してあげ、自分を大切にしてあげること。

・瞑想&呼吸法

自分の心に耳をすます。
強迫的な観念に気付く、そしてそれを認め、
受け入れ、手放す。

・運動
・ヨガ
・ストレッチ
・サウナ
・キャンプ
・自然や公園を散歩
・マッサージ
・お気に入りの入浴剤で入浴
・読書
・映画鑑賞
・音楽や絵画などの芸術
・健康的な食事をとる

■ネガティブセルフトークを自己思いやりに変える

■自分自身を信頼すること



4)接触しない

ある程度コンタクトを試みても
それでも連絡がない場合は、それ以上
もう接触することから距離を置くようにする。

相手が本当にあなたと親密になりたいと
希望しているのであればメールやLINEで数秒のこと。

連絡がないということは
親密になる相手ではなかったということ。

中途半端に連絡をとってしまうと
淡い期待や相手を愛しくなってしまうので
連絡をしないようにする。

SNSなど接触できそうな手段から削除、
ブロックする。

なぜなら追いかけて無視された場合、
ダブルでショックを受けてしまうから。

最後にこちから「幾度と連絡をとろうと試みたけど、
これ以上こちらもあなたに時間をとられるわけには
いかないので私は次へ進みます。ありがとう」と最後は
こちらから伝えて終わりにするようにする。

これで相手から連絡がこないかもしれないのは
織り込み済み。

自らの意志で、自らの発信なので
積極的な終わり方、区切りのつけ方として
次へ進みやすくなるから


あなたに何の前触れ、説明もなく
ただ目前から姿を消した人は

コミニケーションスキルや、
相手を思いやる能力が欠如している人です。

それはあなたが求めている、あなたに
とってふさわしい人ではなかったのかもしれない。

もちろんショックだし、疑問しかないのだけど、
逆に言うとそれによって、
次の新しい人と出会うチャンスだったり、
消耗していたエネルギーや時間を
新しい何かに投資できるチャンスにもなりえます。

どうか人間不信に陥らないでください。
去られたことで自分は価値が低いと思はないでください。

それが人間関係を構築する
ロールモデルではないということを理解してください。

相手と親密になり、信頼を構築していくってことは
それだけ価値のあることだから。


おあとがよろしいようで
今日はここまで。
おしまい。

Good virtues グッドバーチューズ